2月3日 金曜日 晴
いつもの散歩道。
北小学校の目下改築中の塀のところまでしか歩けなかった。
膝が痛む。
がまんしきれずに、見えも外聞もない。
右足を引きずる。
「杖をつきなさいよ」とカミさんに言われている。
見栄でつかないわけではない。
杖にたよると、ますます足を労わりすぎることになる。
そして、次はなにに頼ればいいのだ。
コンクリートの歩道の白い固さが恨めしい。
歩いてる人はいない。
歩道の隅には金さび色の落ち葉がちらほら見られる。
これから10年生き長らえるのはよういなことではないな。
脚が痛みでふるえてくる。
聖母幼稚園の塀にすがる。
蟹のように横歩き。
両手ですがっているので横歩きするしか方法がない。
塀が無情にも途切れる。
5メートル先までよたよた歩き弁天池の手摺に頼る。
書家の相沢春洋先生の長男が、忠君といったかな?
卒業時、彼のサインbookに「蟹の横歩き」と書いた。
なんの脈絡もなく、ふいに過去の言葉が、小景が思いだされることがある。
池では薄い氷の下を亀と鯉が泳いでいた。
麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
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北小学校の目下改築中の塀のところまでしか歩けなかった。
膝が痛む。
がまんしきれずに、見えも外聞もない。
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見栄でつかないわけではない。
杖にたよると、ますます足を労わりすぎることになる。
そして、次はなにに頼ればいいのだ。
コンクリートの歩道の白い固さが恨めしい。
歩いてる人はいない。
歩道の隅には金さび色の落ち葉がちらほら見られる。
これから10年生き長らえるのはよういなことではないな。
脚が痛みでふるえてくる。
聖母幼稚園の塀にすがる。
蟹のように横歩き。
両手ですがっているので横歩きするしか方法がない。
塀が無情にも途切れる。
5メートル先までよたよた歩き弁天池の手摺に頼る。
書家の相沢春洋先生の長男が、忠君といったかな?
卒業時、彼のサインbookに「蟹の横歩き」と書いた。
なんの脈絡もなく、ふいに過去の言葉が、小景が思いだされることがある。
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