コンビニにて
買い物かごを持ってレジに向かう。
店員「いらっしゃいませ」
カウンターの向こうには制服を着た店員がいる。のれんが掛かっていて店員の手元しか見えない。
客は不審に感じながらものれんの隙間に買い物かごを押し込む。かごを受け取った店員が会計を始める。
商品のバーコードを読み込む音と商品名を読み上げる声が聞こえてきた。
単調に読み上げていた声は次第にリズムと音階をきざみだす。旋律は曲となり店員が本格的に歌いだした。
店員「♪お弁当は暖めますか~」
客「はい、お願いします」
店員「はい?らららー」
客「暖めてください」
店員「ちょっとうるさくてよく聞こえないんです」
客「いや、うるさいのは大声で歌っているからですよ。歌うのをやめたらいいのでは」
店員「僕から歌を取ったら何も残りません」
客「そんな大事な提案をしているわけではありません。とりあえず弁当を温めてください」
店員「熱燗でいいですか」
客「お湯を使用して温めるのはだめです」
店員「湯せんもだめ?」
客「だめです」
店員「超能力では」
客「超能力で温めるなんて、すごい事言いますね」
店員「ええ、すごいでしょう。ただし食べ頃温度に到達するにはきっちり三十八時間かかりますがよろしいですか」
客「よろしくないです。でも超能力は見てみたい気がしますが、どんな感じで温めますか」
店員「こうシャツの中に弁当を入れて素肌に弁当を密着させて…」
客「それ人肌やね」
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