楽しそうなナンバープレートを思い出してみるシリーズ
４６－４９（ヨロシク）
４８－８３（シヤワセ）
５３－６９（ゴゾーロップ）
７８－７８（ナハナハ）
「橿原市観光情報サイト」にて、今井町の見どころ集中掲載中です！
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（御朱印帳ならぬ「シュワ印帳」を作って、飲み比べはいかがでしょうか！）
本日の謎チャレンジを目撃する
スマホを手すりの上に立てて動画を撮ろうとしているご婦人を目撃する。
謎チャレンジですな。
中島は震える手でスマホを支えるのがやっとだった。
いつの間にかフィルター近くまで灰になったタバコに中島は気付いた。 スマホを一度ポケットに入れる。
携帯灰皿を取り出して、吸い殻を捨てる。
当然のように次のタバコに火を灯した。
何が起こったのか確認するために中島はスマホの画面をもう一度凝視する。
（更新１分前）
サイトが更新されていた。
（企画終了です。みなさまお疲れ様でした）
中島はリアルタイムでのびる文章を見ていた。
ほっとしたと同時にサイトが消失した。
中島は放心状態だったが、とりあえず運転席に座ってドアを閉める。
後部座席の窓ガラスをノックする男性と目が合う。
中島は間髪入れず口を開く。
「企画は終了しましたよ。ご存じですか？」
おしまい
いつの間にかフィルター近くまで灰になったタバコに中島は気付いた。 スマホを一度ポケットに入れる。
携帯灰皿を取り出して、吸い殻を捨てる。
当然のように次のタバコに火を灯した。
何が起こったのか確認するために中島はスマホの画面をもう一度凝視する。
（更新１分前）
サイトが更新されていた。
（企画終了です。みなさまお疲れ様でした）
中島はリアルタイムでのびる文章を見ていた。
ほっとしたと同時にサイトが消失した。
中島は放心状態だったが、とりあえず運転席に座ってドアを閉める。
後部座席の窓ガラスをノックする男性と目が合う。
中島は間髪入れず口を開く。
「企画は終了しましたよ。ご存じですか？」
おしまい
中島はタクシーのサインを「送迎」に表示した。
タバコを吸うために中島は車外に出た。
オレンジ色の火種がタバコの先端に灯る。
煙と共にため息をはき出した。
今夜、何かが起こっていたに違いないと中島は確信する。
スマホをとりだし、自分の名前を打ち込んだ。
更新８時間前
そう書かれたとあるサイトに中島の目がとまる。
（タクシードライバー中島を一番困らせた人にすてきなプレゼント贈呈。行動の説明文を現場に残すことが企画の条件となります。企画終了を宣言するまで続行です）
中島には心あたりのまったくないサイトだ。
目的の意味は分からないが、影響力はすさまじく、リアクションは１０万を突破している。
中島はぞっとする。
首謀者は横田にちがいない。
タバコを吸うために中島は車外に出た。
オレンジ色の火種がタバコの先端に灯る。
煙と共にため息をはき出した。
今夜、何かが起こっていたに違いないと中島は確信する。
スマホをとりだし、自分の名前を打ち込んだ。
更新８時間前
そう書かれたとあるサイトに中島の目がとまる。
（タクシードライバー中島を一番困らせた人にすてきなプレゼント贈呈。行動の説明文を現場に残すことが企画の条件となります。企画終了を宣言するまで続行です）
中島には心あたりのまったくないサイトだ。
目的の意味は分からないが、影響力はすさまじく、リアクションは１０万を突破している。
中島はぞっとする。
首謀者は横田にちがいない。
「あんた今日は忙しかったろう、いろいろと……」
中島の表情に緊張がはしる。
「なにかをごぞんじですか？」
中島はおそるおそる、しかし、遠回しに聞いた。
「あけみから手を引かなきゃ、こんな日が幾日もつづくかもな……」
「何もしてませんけど、金輪際、あけみさんの店には近づきません」
「そうかい、なにがあったか知らないが、あんたも大変な目にあったみたいだな。わかった。そこで下ろしてくれ」
中島は車を止めた。
「釣りはいらねえ」
横田は一万円札をアクリル板の穴からつきだした。
「ありがとうございます」
中島は震える手で一万円札を受け取る。
「おう」
そして横田は闇の中に消えていった。
中島の表情に緊張がはしる。
「なにかをごぞんじですか？」
中島はおそるおそる、しかし、遠回しに聞いた。
「あけみから手を引かなきゃ、こんな日が幾日もつづくかもな……」
「何もしてませんけど、金輪際、あけみさんの店には近づきません」
「そうかい、なにがあったか知らないが、あんたも大変な目にあったみたいだな。わかった。そこで下ろしてくれ」
中島は車を止めた。
「釣りはいらねえ」
横田は一万円札をアクリル板の穴からつきだした。
「ありがとうございます」
中島は震える手で一万円札を受け取る。
「おう」
そして横田は闇の中に消えていった。
