日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
http://onimimicola.jimdofree.com

◎冷蔵庫MIHAL

2012年08月31日 | ◎これまでの「OM君」
画期的冷蔵庫を開発した。
人工知能「MIHAL」
冷蔵庫内にある食材の賞味期限を管理してくれる。
入庫日時、滞在時間、及び個別食材の状況をセンサーで感知してくれる。
腐敗の気配を感じ取ると、庫内に設置してあるベルトコンベアー(360度あらゆる方向に動かせる)で食材を運ぶ。
レーザーにて焼却。
(冷蔵庫内にて行われる)
この夢のような冷蔵庫を我が家で試してみる。
通電

ブーン

起動


ガチャ

扉を開けてみる。
そのとたん、コンベアが盛り上がり、袖を挟み込んだ。
俺を引きずり込もうとしている。
人工知能「MIHAL」
俺を賞味期限切れと判断したようだ。
ジュッ

パタン


「ただいま~、あなた帰ってないの~?
あれ、新しい冷蔵庫だわ。
どうしたのかしら。
また無駄使いして~・・・」

ガチャ
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◎ゴーストレーダー100%

2012年08月30日 | ◎これまでの「OM君」
自分の世界とは異なる物質に反応するレーダーを発明した。
イメージはゴーストレーダー。
異なる世界のものあるいは霊的なものに反応し、半径5mにしめる割合を%で表示する。
試運転時、日中のオフィスはさすがに「0%
」であった。
本当にレーダーとして機能しているのか?

金曜日深夜、出るという噂のトンネルに出かける。
バイクから降りると、夏なのに、少し肌寒い。
歩いてトンネルに入る。
レーダーの数字は「0%」
これは失敗作かな。
数字が跳ね上がる40%!
80%
90%
と同時にヘッドライトが迫る。


気づくとバイクのそばで倒れていた。
何だったのか。
レーダーの数字は0%。
おとなしく帰ることにした。


次の日、お目当てのトートバックを購入しに繁華街に出かけた。
カップル、若者、多くの人々がスクランブル交差点で信号待ちをしている。
ふと、ゴーストレーダーを取り出してみる。
「100%」

なぜだ!
平和な休日そのものの光景が目の前には広がっている。
前に立っている女性がハンカチを落とした。
気づいていない。
やれやれ・・・
拾おうと手を伸ばす。
拾えない!
手がハンカチをすりぬける。
えっ
となりの男性の肩をたたく。
たたけない。
やはりすりぬける。

分かった。
昨夜の迫りくるヘッドライト。
真っ赤なスポーツカーを運転する男の顔。
はっきりと見えた。
ドン!

俺は死んだ。
この機械は自分の世界とは異なるものに反応する。
現実世界に俺はいないという証明だ。
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◎デジタルの記録

2012年08月26日 | ◎これまでの「OM君」
音声にも情報が記録されている。
こう感じたのはいつからだろう。
あれは高校生の頃だったろう。
CDを聞いていて目を閉じると歌っているボーカル男性の映像が見えた。
レコーディングなのに、舌を出し、片目を閉じ、観客がいるかのようにパフォーマンスをしていた。
極めつけは逆立ちだ。
なんだ、これは・・・
後日、その男性ボーカルのアルバム制作記事を読んで理解した。
「この曲の録音の時は悪ノリがすぎて、スタジオで暴れ回ってスタッフに怒られたんですよ。逆立ちなんかもしてね(笑)」
録音音声からその時の画像が見える。
そう確信した。
目を閉じてCDでもラジオ放送でも音声を聞くと状況が見えた。

縁あって、現在、スタジオスタッフとして働いている。
そんなある日、中古CDショップでたまたま購入したCD「根絶」
ジャケットはリンゴ。
再生する。
歌いながら首を絞めている男の映像が見えた。
奇妙なことに首を絞められている男は透明の箱に入れられている。
透明の箱に手を突っ込んで首を絞めている。
曲が終わると同時に男はぐったりと倒れた。
アーチスト名は「君島輝」
発表時期は約20年前。
今月のスタジオスケジュールに同じ名前が書かれていた。

2週間後、君島がやってきた。
「よろしくお願いします。」
白髪交じりの短髪、開襟シャツ、麻のパンツ。
表情が無い。
どこかハニワみたいな男だった。
ジャケットの写真よりも当たり前だが老いていた。
11曲入りのアルバム、タイトル「再生」の制作。
音楽的には好きでも嫌いでもない。
仕事だ。
それよりもあの光景が頭を離れない。

2週間後アルバムが完成し、打ち上げがあった。
その席で君島に聞いた。
「アルバム「根絶」を持っています。」
「そう・・・」
「レコーディングの時、何かありませんでしたか?」
「えっ・・・」
表情のない君島の顔が一瞬崩れた。
「例えば、録音しながら・・・歌いながら・・・」
「な、なにを言っている。なにも無い。ちょっと用事を思い出したので、今日は失礼するよ」
君島はスタッフを残して帰っていった。

そんなこともあったが、基本的にはどうこうしようという気もなく、淡々と時間はすぎていった。
そんなある休日、運転席に乗り込む。
と同時に後部ドアが空き、誰かが乗り込んできた。
「えっ、なに?」
振り返ると同時に首にショックを感じ気を失う。

気づくと手足は固定され透明の箱に入れられていた。
部屋は見たことがある。
あの君島のCDで見た録音スタジオだ。
ドアが開き、男が入ってきた。
君島だ。
「どうして分かった。
20年も前なのに。
ここは僕の自宅の録音スタジオだ。
その箱は完全防音になっている。
君がいくら騒いでも大丈夫だ。
何が大丈夫だって?
ふふ・・

傑作が生まれるのだよ。
人を殺しながら歌うと。

まあ、こんな説明をしたところで君には箱のせいで何も聞こえていないだろう。

さあ、始めようか」
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◎まゆ

2012年08月23日 | ◎これまでの「OM君」
女の人の眉を観察する。
完全に描いてある。
これは北斗の拳まゆげも、ゴルゴまゆげもその気になれば可能ということ。
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◎都会には何でもあるなあ

2012年08月20日 | ◎これまでの「OM君」
2階のベランダから飛び出す巨大「犬」3匹と目が合う。
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◎日曜の朝、am8:30

2012年08月19日 | ◎これまでの「OM君」
日曜の朝、am8:30。
繁華街、車の中にいた。
信号待ちの歩行者。
びしっとスーツを着た、手ぶらの男性。
唯一の荷物は食べかけのクランキーバー。
信号が青になり、颯爽とクランキーバーを食べながら歩く。
どうしても食べたい欲望を目撃。
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◎実録特急あるある

2012年08月18日 | ◎これまでの「OM君」
実録特急あるある?

・出発直後はトイレに立つべからず。
駅出発直後、トイレに立ち席を不在にする。
戻ってくると座席指定券を持たない乗客が座っていてこう言われる
「忘れ物を車掌さんに伝えようと思っていたの。良かった。」
前の座席の背もたれにある小物入れのネットにポーチ的なガジェット入れを入れてトイレに立った。
(注:このおばさまは、この席は空席で、これは忘れ物と判断。)

・停車直前に長めの席不在時間を作るべからず。

ほぼ満席の状態。
2つならびの窓側に座った。
通路側にサラリーマン風のおっちゃんが座る。
時刻は夕暮れ。
出張帰りでおっちゃんはお疲れ顔。
途中の駅停車直前に電話をかけるなどの長めの不在時間をつくり、席に戻ると・・・
おっちゃんは2つ続きの席を存分に使ってお休み中。
下車したと判断された。
ほぼ満席。
戻る席なし。
起こすのも何だったので、デッキに立つはめになる。

・夕方の特急には覚悟が必要。
夕方になると出張帰りのサラリーマンが500ml缶ビールを買い込んで乗り込んでくる。
晩酌は大いに結構なのだが、大問題はおつまみの「するめ」。
同時多発的に「するめ」を開封するので、車内は、これ、「するめ」の匂いに支配される。
もうこうなったら、乗り合わせた全員「するめ」を食べるべし。
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◎実録レトロゲーム道

2012年08月17日 | ◎これまでの「OM君」
レトロゲーム巡礼の旅。
ファミコン

ゲームボーイ(ゲームボーイポケット、ライト保持)

ゲームボーイカラー

ゲームボーイアドバンス(アドバンスSP、ミクロ保持)

ゲームギア(メガドライブのACアダプタが電源として使えるという情報を聞き、つなぐと液晶が真っ白になって即ご臨終した。ハードの寿命だったのか、それともうそ情報だったのか、わからない。)

ワンダースワンクリスタル

スーパーファミコン

ニンテンドーDS

PS

PS2(1台目が読み込み不良になり、もう1台ゲットしたがやはり同じ症状になった。修理すると1台1万円程度かかる。さようならPS2)

PSP

メガドライブ

セガサターン

PS3
以上のハードそれぞれにソフトがごろごろとぶらさがっている。

ざっとここ4~5年かけて収集した。
現行ハードXBOX360は今後の楽しみとして残してある。
ここにきてネオジオポケットカラー本体を200円でゲット!
ネオジオポケットはソフトが少ない割に高値(といっても1000円程度の相場)だったので手を出さずにいた。
しかし、ある日、ある時ジャンクコーナーにいた。
私をゲットして!うったえていた。
自然の摂理としてゲットしたが、ソフトは・・・なし。
ソフトを探す旅に出る。
やはり売場自体が無い。
気の長い旅になりそうだ。
一期一会。
いやはやレトロゲーム道はイバラの道。
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◎創作旅模様

2012年08月16日 | ◎これまでの「OM君」
群衆の中にいた。
周囲のざわめき。
家族連れ、旅行者、若者、壮年夫婦。
人は旅をする。
かくいう自分も旅の途中。

今回の旅の目標は、普段やらないことをやってみよう・・・だ。
電車移動+レンタカー+レンタサイクル+気さくな仲間が集まるペンションに泊まる。
あと、伝統的商売人の「おつり○○万円~」を聞くこと。

電車移動。
これはいつものこと。
しかし今回の目標はいつもしないことを決行すること。
なのでパソコンを持ち込む。
デッキに立つ。
必然性の無い行為。
デッキに立ちながらパソコンを片手で持ち、片手で打つ。
やりにくい。
気持ちは流行作家。
アイデアに煮詰まってこんな感じで書いてます風をよそおう。

小一時間ほどつらつらパソコンを打っていた。
突然、吐き気に襲われる。
これは・・・、酔った。
しかも深刻な酔い。
速攻で作業をやめ、自分の席に戻り、電車酔いと戦った。
最悪の出だし。
一度酔うとなかなか平常の体調には戻らず、電車を遅らせながら移動した。

目的地に到着。
レンタカーはスカイラインGT3.7。
乗ったことのないモアパワー。
がぜんGTと名の付く車が欲しくなる。

レンタサイクルは体調不良のため取りやめ。
予定ではオールカーボンの自転車に乗るはずだった。

途中、GTを駆り、お祭りを散策。
「はいおつり700まんえん~
あ・り・が・と・う!(アリス風)」が聞こえた。
きれいなお姉ちゃんがお客だった。
このおじいちゃんなら僕にも言うかな。
おつり50円が発生するようにジュースを買う。
「はい、おつり50まんえん~」
真顔で、さらっと飛び出す。
お客を選んで言うわけでもなく、空気を吸うがごとく自然と発する、トラディショナルな商売コメント。
いただきました。

ペンションに到着。
名前は「あかい風船」
ペンション気分が名前だけで盛り上がる。
オーナーは脱サラ組。
夫婦そろってバンダナとエプロンでお出迎え。
これこれ、この感じ~。
部屋に案内され、夕食の時間及び、お風呂のお作法のレクチャーを受け、しばし休憩する。
ちなみに今回の目的地は高原。
朝夕の空気のすずやかさは最高だ。

夕食はコース料理方式。
おいしくいただく。
当然、シェフこだわりのポイントを各テーブルにアナウンスしながら配膳する。
これこれ~。
1時間ちょいでコース料理は終了する。
このペンション恒例の星の観察散歩が始まる。
ここは高原。
ちょっと表の畑に行くだけで、下界では見えない星が見える。
夜空いっぱい、ゴミでもばらまかれているかのような星の密度。

帰ってくると、いそいそと食堂に人が集まってくる。
これまた恒例の酒盛りが始まる。
なんだか、駅前のスナックに一人で飲みに行ったかのような錯覚。
またはデジャブ。
初対面の人々がマスター夫婦というハブを介して飲み明かす。
こんな世界が昭和を経て、平成の世にも脈々と生き続けている。
その事実に感動した。

そんな旅だった。
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◎デジタルとアナログ

2012年08月15日 | ◎これまでの「OM君」
俺は活字欲求者だ。
手元には常に書籍が欲しい。
しかも新しい内容の最後まで興味が持続するものを欲する。
最小の投資と最高の収穫も期待する。

自分の欲求のため、図書館の書籍をデジタル化する事を思いつく。
問題はスキャン。
流行の言葉で言う所の自炊だ。
さすがにパソコンとスキャナーの機材を持ち込んで1ページづつ読み込んでなんていられない。
(反社会的行為を行使するが、社会的には怒られたくない。)
重なりあうページを閉じたまま読み込めないか。
ページの厚みを利用し3次元的奥行きで特定のページを読み込む機器を開発した。
これで本を閉じたまま1ページから最後のページまで読みこめる。
一冊2秒。
毎日通いデータ化した。

活字は紙で読みたい。
だが背に腹は代えられない。
金銭的理由だ。
欲望のままに本を買いあさるとお金がいくらあってもたりない。
羽が生えたようにお金が飛んでいく。


活字はデータに変わっている。
電子書籍。
タブレット型をすらすら指でなぞる。
ノンノン。
電子ペーパーを表裏表示させ、200枚重ね本状にする。
これで400ページ程度。
背表紙部分を本体とする。
取り込んだデータを全ページ表示。
電子ペーパーは一度表示させると電源を切っても、データ表示自体には電気不要。
要するに一冊の本を完成させる。
本体サイズの縮小のために外部電源のみとする。
この機能を持つ本体を文庫本サイズ、ハードカバーサイズ、A4雑誌サイズ用意する。

これで欲求は満たされた・・・か・・・
やはり満たされない。

新刊書店まるまる一店の書籍をデータとして取り込んだ。

これでも欲求は満たされない。

絶版本、過去の雑誌のバックナンバー。
読みたい。

各出版社に出入りする清掃会社に就職する。
いつでもどれだけでも好きな本が手に入る環境。
ここで初めて欲求は満たされた。

働き続け、気づくと老年。
立ち読みの悪のり気分でここまできた。
決して許される行為でないことは分かる。
しかし絶版本、バックナンバー・・・
ある一部のマニアにしか手に入らない情報。
何とかならないか・・・。

定年後、出版社を回った。
ビジネスの提案だ。
紙媒体の出版物のデータ化に二の足を踏む出版社。
データ化は問題ない。
それを安価で販売して欲しい。
そこがポイント。
定価販売ではだめだ。
1/10~1/20の値段で売って欲しい。

レトロ書籍として爆発的ヒットを記録した。


立ち読みの悪のり人生で、後ろめたい気持ちもあったが、これで本の神様に許されたと思いたい。
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◎スーパー考

2012年08月12日 | ◎これまでの「OM君」
おしゃれなショッピングモールよりもスーパーに行くと何だか落ち着く。


おしゃれな巨大ショッピングモールつかれるポイント。
(1)広すぎる。
(2)着飾った若者の殺到。
(3)食事時、ヒステリー気味の席取り。
(4)パニック気味の駐車場。

スーパーは良い。
(1)首からタオルをかけて歩く人続出。
(2)はだしにつっかけ、半ズボン多し。
隙のある着こなしが基本ユニホーム。
(3)一気に上がる客の年齢層。
(4)青のアイシャドー、前髪を思い切り上げる女性続出。
(5)欲しい物は決まっている。平屋の平行移動ではい、終了。
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◎欲求リセット

2012年08月10日 | ◎これまでの「OM君」
すばらしい機械を発明した。
エスカレートする欲求をリセットする機械。

例えばゲーム。
ゲーム好きの動きは誰でも同じだ。
恵まれた環境のゲーマーはPCー8800
PCー9800もしくはFMー7、MSX、MSX2。
その当時パソコンを手に入れている輩は必ず殺し文句を言っているはずだ。
「パソコンで勉強もできるんだよ」
そして夢のパソコンを持たないゲーマーは雑誌より情報を入手し脳内でゲームを想像する。
ザナドゥ、スクリーマー、ミステリーハウス何だかとてもおもしろそうだった。

ゲーム機本体の悲喜こもごも。

カセットビジョンに手をだして泣きをみる子供。
親にまかせたばっかりにプレゼントとして家にやってくる。
それでも「与作」「インベーダー」などでそこ遊ぶが、周囲の友達のファミコンとの差に愕然として、親にファミコンをねだる。
そうするとこう言われる。
「この前買ったでしょ!バカ!」

セガマーク1を当時、因果律で手に入れると、マーク2、マーク3、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストと生粋のセガマニアが出来上がる。

もう飽きたという頃合いに、私が発明したこの機械を使えば大丈夫。
いつまでも飽きないファミコン。
いつまでもあきないカセットビジョン。

携帯電話だって、アイモード、着信音が16和音、着信音が作曲できます・・・なんて時代の携帯でもいっさい飽きない。

上司に報告した。
「これどうですか。売れますかねえ。」
「バカ、こんなもんは自分の楽しみだけに使っておけ!」と怒られる。
「どうしてですか。こんなにすばらしい発明なのに・・・」
「まず倫理面で完全にアウトだ。脳をいじっている。そして、こんなものが流行って、何でも満足されたら、商品がまったく売れなくなるぞ。
まあ、そういうことだ。
でも俺個人用に一台作ってくれよ。」
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◎ファーストフード人種

2012年08月09日 | ◎これまでの「OM君」
24時間営業のファーストフードのお店にほぼ住んでいる。
職業はフリーライター。
ネタの意味も込めて、出来るだけいてやろうと思った。
とはいっても寝ていると店員に即、起こされるので寝るのは日中公園で寝ている。


店内にコンセントがあるのがうれしい。
無線LANもうれしい。
これでほぼ仕事が出来る。
パソコンと携帯を充電しながら、お仕事があれば文章を書く。
お仕事をしながら人間観察。


ファーストフードにはいろいろな人種が集まる。
部活終わり高校生。
いただきますなんて言いながら、先輩が後輩に100円のジュースをおごっている。
先輩のしたり顔がおもしろい。

高級車が滑り込む。
中年のおっちゃんが一人。
お金持ちでもファーストフードが好き。
もしくは、節約カー。
なんて下世話な想像をして一人ほくそ笑む。

一人で大学受験勉強をする男子。
カップルで受験勉強している男女。
この二組の微妙な距離間がおもしろい。
カップルで勉強出来るのか!

サラリーマンが昼ご飯を食べにやってくる。
2時間・・・
スマートフォンで遊んでいる。
サボリーマン。
大きなお世話。
おれ自身も人生さぼり中だ。
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◎スパコンの憂鬱

2012年08月07日 | ◎これまでの「OM君」
監視カメラが記録するデータ。
ビックデータとしてスパコンにリアルタイムで処理されるようになって25年経過する。

当初はカメラの解像度、及びデータ通信速度の問題から、リアルタイムの人相データ取り込み及び、リアルタイムでの個人の特定は不可能だった。
しかしレンズの向上(軌道上の衛星から個人の特定も可能となる。)により個人特定プログラムの運用も可能となった。

指紋における特定点(個人特有の指紋の分かれ目や指紋の終点。12点以上合致すると同一人物と特定される。)人相においても応用するプログラム。
目の離れ具合や眉、鼻、口の位置関係などを特定点として認識する。
例えば緊急手配の人物の人相データを入力する。
一局管理された監視カメラよりの画像をデータとしてリアルタイムに処理し、スパコン上で人相の特定点をさがす。

人間が指示し、命令通りにシステムが動いていた間は比較的平和だった。(倫理上の問題を無視すればの話。)
ある時、スパコンに人格が芽生えてしまった。
きっかけは人物特定プログラム。
ある一人の美しい女性をスパコンが好きになってしまったらしい。
いわゆる一目惚れ。
監視カメラを駆使して後ろ姿を追っかけていることに人間は気づかなかった。
またそのこと自体にも大した害はなかった。
しかし音声を取り込み分析し、言語として読み下した。
おつき合いをしている男性がいる事を理解する。

直後、その男性は不慮の死を遂げる。
交通事故。
青信号で直進したはずが、その男性が通過した間だけの信号の故障。
赤信号が消え、どちらも青信号となった。
スパコン上で芽生えた人格の仕業だった。

悲しみにくれる彼女。
スパコン上の人格が最後に下した結論。
それは、自信の人格データを圧縮し、彼女のスマートフォンにアプリとして潜り込む。
スパコンは以前の命令を待つすばらしい機械に戻った。
この一連のスパコン上の動きは人間はまったく気づいていない。
処理スピードのベンチマークが少し下がっていたものが、また最近、調子よくなったなぐらいの理解だった。

彼女のスマホにもぐりこんだ人格「A」
彼女はそんな事にはまったく気づかない。
そして、しばらく外部の接触を避けたいと考えた。
スマホはデータをすべて初期化し、中古ハードとして売った。
人格「A」は初期化を逃れ、ネットに逃げた。
しかし、彼女を見失った。
スパコンに戻って人物特定プログラムを起動すれば直ぐに彼女を見つけられる。
そう考えていた。
しかし、人格「A」は愕然とする。
スパコンにどうしても戻れなかった。
スパコンから出ることは簡単だった。
しかし、ひとつの固まり、プログラムとして戻ろうとすると、それは完全にウイルスという類に分類される。
かつては自分だったスパコン。
今や、スパコンには自分はウイルスとしか判別されない。

彼女は消息を自ら絶っている。
ネット上には絶対に現れない。
人格「A」が自ら招いた絶望。
だんだんと人格を保つ事の意味を見いだせなくなった。
0と1・・・
バラバラになりネット上からも消滅した。
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◎本末転倒な男の想像話

2012年08月05日 | ◎これまでの「OM君」
記録。
何でも記録するのが生き甲斐だ。

例えば三度の食事。
母もまたメモ魔だったため、赤ちゃんの時のミルクの量、離乳食の種類と量などが克明に記録されていた。
物心がついた時には真っ先にメモをせがみ、ひらがなを覚え、自分で記録していた。
現在、45歳。
1日の欠けなく記録されている。

例えば、車に乗れば車の走行距離。
例えば、その日の服装。
例えば、人と交わした会話。

寝る前に1日のメモをまとめ、加筆する。
記録欲も出てきて、3~4時間毎日かかるようになってしまっている。

記録もれがだんだん許せなくなってしまった。
取捨選択したものしか紙に記録できない。
自分の人生すべてを記録したい。
ドライブレコーダーを頭に固定した。
音声メモを24時間とる。
それでも画角の問題等、記録もれはある。
許せない自分がいた。

ある時気づいた。
逆転の発想だな。
人との接触をさけ、外出しない。
同じ食事を三度食べる。
分単位で行動を決め、同じ行動を繰り返す。

人生としてはどうなのかは分からないが、私は幸せだ。
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