「ジャッジメント」 小林由香
(第33回小説推理新人賞受賞)
大切な人が殺された時
あなたは「復習法」を選びますか?
そんな帯の言葉に惹かれて買った本です。
20xx年、凶悪な犯罪が増加する一方の日本で、
新しい法律が生まれた。
それが「復讐法」
「復讐法」とは、犯罪者から受けた被害内容と同じ事を、
合法的に刑罰として執行できる法律。
昔で言うなら、「仇討ち」のようなものなのだが、
果たして、それで被害者の家族の気持ちが癒えるのかどうか・・・
窓のない部屋の椅子に座らされ、
鎖でつながれた加害者に対し、
悲惨な復讐が始まる・・・
刑を執行しようとする被害者の家族、
それを見守る応酬監査官という人たちの気持ちを想像するだけで、
心がギシギシと音を立てて痛む・・・
もしも、こんな法律ができたら・・・
衝撃的な秋の夜長の一冊でした。
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