★「砂漠の薔薇」 新堂冬j樹 読みました。
わが子を有名幼稚園に入学させるために、必死になるあまり、
狂気に走る母親たち。。。。
表面上は仲のよい仲間を演じ続ける母親同士が
裏では、ライバルの子供たちを、どうやって引き摺り下ろそうかと考える。
そして、事件は起きる。。。
主人公である母親には、幼い頃のトラウマがあり、
それから逃れられない心の弱さもあるような気がする。
砂漠のような日々に、薔薇を咲かせたいと願う気持ち。。。
薔薇でなくてはいけないと固執する思い。。。
それは、もしかしたら、誰でもが陥る可能性のある、
心の闇なのかもしれない。。。
などと、そんなことを感じたのでした。
数年前に実際にあった母親同士の葛藤から来る幼女殺害事件を、
思い起こさせる物語で、
加速する母親の行動と同時に、
最後まで、いっきに読めてしまえる本です。
秋の夜長におすすめの1冊。