小学4年生の僕は、不思議な力を持っている。
でも、その力は使ってはいけないとお母さんに言われた。
そんな時、小学校で飼っているウサギが殺された。
手や足がバラバラに切断された無残な死体を目撃した
僕の幼なじみの、ふみちゃんは、ショックで口が聞けなくなってしまう。
何とか、ふみちゃんを助けたい僕は、
不思議な力を適切に使うため、
同じ力を持っている「先生」に相談することに。。。
犯人に与える罰は、どうするべきか。。。
僕と先生(大学教授)の会話の中に、
いろいろ考えさせられることがたくさんあって、読み応えたっぷり。
例えば。。。
①飼っていたウサギを虐待して殺す
②山の中をドライブしていて、
飛び出してきたウサギをうっかりひき殺してしまう。
③食用として、ウサギを殺す
どれも殺すという行為で、どこまでなら許せる?
私は、ゴキブリや、花に付く虫は殺せても、
ウサギや猫や犬は殺せない。。。
この境界線は、どこにあるんだろ。。。などと、ふと思ったり。。。
そして、僕は犯人に与える罪の重さを、
彼なりのメジャースプーンで図り始めるのだが。。。
これが、また衝撃的で。。。。
おすすめの1冊です。
図書館の新刊コーナーで、こんな本を見つけました。
わが家には猫はいないのですが、
動物写真家の岩合光昭さんの撮るネコが好きなので、借りてきました。
いろんな表情のネコの写真がたくさん載ってて、
ネコを上手に撮るコツが満載!
そして、他にも、猫についていろんな事が書かれてて、
ネコに好かれる人とは。。。?
「心に余裕のある人」なんだとか。。。
若い人より、動作がゆったりしてるお年寄りとか、
まったりとして、一緒に日向ぼっこしてくれるような人とか、
1日の出来事を、のんびり話して聞かせてくれるような、
いつもそばにいてくれる。。。
そんな人が、ネコは好きらしい。。。とか、
読んでると、楽しいんです。(コレは私がネコ好きだからかな?)
おまけに、カワイイ“栞”も付いてました♪
あ。。。でも、この栞は、貰っちゃいけないんですよね。。。
はい、ちゃんと本にはさんで、お返しします。
さて、これは、何の花でしょう。。。?
私は田舎で育ったので、
ほとんどの野菜は、家で採れた物を食べていました。
でも、畑へ行くことはほとんど無く、
私が見るのは、野菜の形となった 茄子やきゅうり。。。
どんな花が咲いて、どんなふうに大きくなるのかは、
よく知らなかったのです。
今年は、ベランダでフルーツトマトを育てて見ようと思い立ち、
苗を1本だけ買ってみました。
トマトって、ほかの花のように、水をあげちゃいけないんだとか。。。
育て方の説明書みたいなのが付いてて、
「水はたっぷり与えない。しおれさすのがコツ。」なんて書いてありました。
その方が、甘いトマトになるそうな。。。
というわけで、何日も水はあげてないのですが、
不思議と、枯れる気配もなく、ぐんぐん大きくなりつつあります。
すごいなぁ。。。って感じです。
いじめられて伸びる野菜なんですねー。
そして、こんなカワイイ花を咲かせてくれました。
トマトって、なんとなく白い花を想像してたので、意外でしたが、
そっかぁ、こうゆう花が咲くのねーと、今更ながら納得。
甘いトマトができるかな?今から、とっても楽しみ♪
★片眼の猿 道尾秀介
この本の帯には
「どれだけ眉に唾をつけて読んでいただいても、
著者の企みを100%見抜くのは不可能でしょう」
なんて書いてある。
この作家の本は、すべて読んでいる私としましては、
「よし!それなら、私が、トリックを見抜いてあげましょう!」
なんて、意気込んで読み始めました。
でも、思ってたほど、スリルがあるわけでもなく、どこがトリック?
などと思いつつ、読み進め、もう、終わっちゃうわ。。。
なんて思ったその時!!
「え!?。。。えーーーー!?」 と思わず叫んでしまいました。
そんなところに、そんな仕掛けがあったのねー!!
そういわれれば、確かに、ちょっと疑問に思ったりもしたわけで。。。
なるほどー。。。。してやられた!という感じです。
うふふ。。。気になるでしょー?
ぜひ、読んでみてくださいませ。
1970年代、学生運動が盛んな頃。。。
東京の大学に通っていた姉が、何者かによって襲撃された。
鉄パイプでめった打ちにされ、頭を叩き割られて死亡。
札幌の高校に通っていた妹は、姉の死の真相を知るために、
東京の大学に入り、独り暮らしを始めた。
そこで、姉のたどった道を追う日々のなかで、恋をし、
学生運動とは何だったのか?姉は何を考えていたのか?
答えを見出そうとするのだった。
学生運動のことは、よくわからないけど、
幼い頃、テレビの映像で見た記憶がよみがえる。。。
ヘルメットを被って、タオルで顔を覆って、鉄パイプを持って、
大勢でケンカして。。。あの人たちは何?。。。って。
きちんとした信念を持って臨んでいた人たちばかりでなく、
無意味な学生運動に身を任せていた人もいたのだろう。。。と、
この本を読んで思った。
わけがわからないまま、周りに流されて、騒いでいた人たちも
いたのだろうと思うと、ある意味怖い。。。
この物語は、さまざまな体験をした妹の回想として綴られ、
悲しみを乗り越えた再生の物語でもある。
あやふやな記憶の時代を思い起こさせてくれた1冊。