おせっちゃんの今日2

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読み聞かせ・・・おはなし

2020-11-04 14:00:23 | わが家の話

テレビはず~っとアメリカ大統領選挙の開票状況ばかり。確かに、この結果が世界の情勢に大きな影響があることは事実だろうけれど、自国の国会中継はそっちのけで、激戦で結果は何とも言えませんねえを繰り返すばかりの報道が必要なのかな。これではスポーツ放送や、競馬中継に熱狂しているのと同じではないのか、と言いながら、テレビを消さないでいる私。

ブログを書くにあたって一番大変なのが、書く「ネタ」を探すことです。日々の生活を注意深くしておれば、なにかありそうでも、ばあさん主婦が、それもお家籠り生活をしていると昨日は一昨日と同じ、今日は昨日と同じ、という日が続きます。子どもの絵日記ではあるまいし、朝起きて、ご飯を食べて、テレビを見て、もう寝ます、楽しかったです。で終わらせるわけにはいかないですし・・・。

今日もネタが尽きています。新聞の切り抜きを貯めています。何かあったかな~、あ、これにしよう!随分古い「折々のことば」です。

お話は、大人が子どもにおくることのできる、
一番いのちの長い贈り物だと思います
東京子ども図書館

鷲田清一氏はこんな解説を書いています。
子どもはおとなに「これ、読んで!」と頼むように勧めたい。大人には、ぜひどれか一つでも読んであげてと言いたい。その時膨らんだ想像と、語る人の「声とぬくもり」とはその子の中にずっと残るから。大人が自分のために時間をくれる。そこから人への信頼が育つ。

子供二人が小学低学年のころまで、寝る前布団にともに入って絵本などを読んでやっていました。昼間図書館に連れて行って、自分で絵本を選ばせもしました。昼間の疲れで、母子お仕舞まで行かずに寝込んだこともありましたが。

こうして精いっぱい母親をしたつもりではありますが、今思い出してもあれは失敗だった、結果としては親の手抜きだったと苦々しく思い出すことがあります。

その頃、講談社だったか、小学館だったか、世界のおとぎ話や童話を、豪華な体裁で出版しました。全12巻だったと思います。ただの絵本ではありません。一流の俳優さんたちが読んでくださるのです。中には童謡や、それ用に新たに作った音楽も入っています。その頃世の中に出たソノシートが付いたものだったのです。
ああこれは素晴らしいだろう、二人とも喜ぶだろう、という親心に、自分が楽をしようというよこしまな気持ちもあったと思います。買ったのです。
若い夫婦、私は専業主婦で、稼ぎは夫のみです。豪華全集はかなり負担に思う値段だったと思います。

意に反して、子供二人は、文句こそ言いませんが、関心を示しませんでした。全巻全部は使わなかったと思います。
鷲田氏の書いていらっしゃるように、下手でも、つっかえつっかえでも、母親の声とぬくもりでこそ、読み聞かせは子どもの心を打つのですね。
思い知りました。

区民センターのコミュニティー教室で、生田美秋先生をお招きして文学教室を計画し、バス一日見学会とその車中での講義を開いたことがあります。生田先生はご専門が童話です。車中講義の中で「大人は絵本の文字で書かれたお話重視になりがちです。お話を読んだら、サッと次のページにめくってしまうのです。子どもはお話も聞いていますが、それは一部の神経です。例えば、目でお話にはあまり関係ない道端の犬に惹きつけられていることがあります。お話には関係ないワンちゃんのお話にそれることもあります。これが大事なのです」と聞きました。母子で、新しいお話も作れるのです。とのことでした。