おせっちゃんの今日2

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1年締めの場所が終わって

2020-11-25 13:35:34 | 言葉

22日、日曜日、大相撲11月場所が千秋楽。コロナ禍で九州から東京に場所を移しての開催でした。
上位陣が休場者が多く物足りない感はあったけれども、若手、幕尻、十両どころか幕下まで転落した力士の這い上がってきた言動、5000人に増やした観客の温かい拍手の応援、テレビ桟敷の輪が老夫婦を楽しませてくれました。
特に千秋楽の、大関貴景勝と小結照ノ富士の本割と決勝戦の二番は手に汗を握りました。

まわしひとつを身に付け、まさに裸の男と男の勝負です。世界のスポーツでも珍しいと思われる「始め!」の合図のない試合開始。両手をつき、息を合わせて立ち上がる。
この一瞬に両者掛けているのだろうけれど、また、短い時間の駆け引きもあると言います。
身体と体のぶっつかり合いです。ケガをしないのが不思議なほどの勝負です。稽古が必須でしょう。でもその間にケガはしないように、難しいことです。
老練さを身に付けた頃には、年齢が体力を奪っても行くのですね。

厳しい世界で生きる力士は、師匠たちからの貴重な言葉を修練の糧にし、自分を励ます言葉を自らに言い聞かせるようです。インタビューに答える 言葉がきらりと光り、ファンの(テレビ桟敷のばあさんの)耳に感銘を与えるのです。

千秋楽の決勝戦を迎えた時の2力士の言葉。「待つ間何を考えていましたか」

貴景勝
「考え始めたら、際限なく考えてしまう。脳の指令で体は動くのですが、はじめて脳を止めて、身体にまかせた」。日頃稽古で身についていたものが、自然に動きになったということでしょうか。

照ノ富士
「今できることはみんなやった。あとはそれに任せるのみ。1戦目は上手くいった。決勝戦は逆転優勝の目は残したが、上体が起きてしまった」。

優勝を意識してしまったか?元の地位の大関に還る足がかりの大事な13勝。
次の活躍を祈ります。転落の苦労時代に、動かない身体を少しずつ回復しながら、精神までもを練ってきたのでしょう。元大関の名に恥じない、どっしりとした安定感を見せています。


自分がチビなためか、小兵力士につい贔屓してしまいます。ひときわ小さい、そして体調が万全でないのか一層身体が小さくなったような炎鵬には声援を送るおせっちゃんです。奮闘甲斐なく12勝に終わってしまったけれど、そして十両への転落は仕方ないところだけれど、次頑張れ!!本人も「ゼロから力をつけて、絶対這い上がる」と言っているようです。応援してるよ。

現役の時は、炎鵬と同様小兵ではらはらした力士でしたが、解説の舞の海さんが励ましの言葉を送っていました。
「私も黒星が並んだ時がありました。がっくり来ていた時、親方が声をかけてくれました。てっぺんから見下ろす景色もいいけれど、下から見上げてみるのも役に立つよ、と」。