久しぶりの映画鑑賞

　私にとって「映画・映画館」と言うと有楽町の映画館での嫌な思い出ばかりです。

映画館へ入ると隣に座ってきた男性が横合いから手を伸ばしてきます。
痴漢なのです。映画館で痴漢に遭遇しなかった事は数えるほどしかありません。それだけ痴漢が多かったのです。男性と一緒に行っていても、反対側から手が伸びてきました。気持ち悪くてどこかの空いた席に移動したり、それは其れは大変なのです。

この事を夫に話しても、もちろん電車内での痴漢の事を話しても、信じてはくれないのです。そのような体験をした事がない男性には、理解してはもらえない事なのです。

したがって一人で映画館へ行く事なんて、多分一生無いだろうと思っておりました。

昨晩お隣の奥様から携帯に電話が掛ってきました。

「ユーカリの映画館で、【パリオペラ座のすべて】を観てきました。良かったわよ！sazae3はレッスンをしておられるからぜひご覧になってはいかがかしら！」と言う情報だったのです。「60歳以上は1000円で見られるから、免許証を持って行ってね！」


今日は午前のレッスンの帰りに、思い切って一人で立ち寄ってみました。レッスンスタジオから5分ほど戻ったところなので、上映時間が12時35分なのでお誂え向きです。・・・

チケット売り場で免許証を出したら？「免許証のご提示は結構です！」と言われた？
えぇっ！どうしてかしら？シルバー世代だと言う事をどうやって証明するのかしら？？？割り引いてくれないのかしら？？？

そうなんです。今日は水曜日で、レディース・デーで女性の方ならどなたでも1000円でご覧になれます。・・・・ということだったのです。

どう見ても女性にしか見えないので、免許証の提示はいらなかったのです（アハハ）。チケット売り場の若い女の子が？怪訝な顔をした意味がこの時理解できました。

この事で、一気にsazae3の心配は吹っ飛びました。安心して座席に座って映画鑑賞が出来ると言うことです。しかも自分が好きな席を希望出来るのですっ！

映画館と言うと汚れた印象を持っていたのです。あの汚いトイレの臭いがプンプンして・・・・（かなり時代遅れかしら？汗）
違っていました。座席もきれいで、変な臭いもなく、演奏会へ行った時と同じ状態でした。

これからは気が向いたら一人でもジャンジャン行こうと考えを新たにいたしました。

今日も夫を誘っていたのです・・用心棒としてなのですがぁ（汗）・・・でも映画なんて見たいと思わないと却下・・・・仕方がなく一人で行動を起こしました。

でも大丈夫なんですね。近頃の映画館は・・・・

映画の内容はバレエを習っているので、大変良く理解できました。パリオペラ座の公演を持続していく上でのスタッフの苦労や、劇場のお掃除をする人を始め、団員の胃袋を賄う食堂の様子、ダンサーを選ぶ振り付け師との関係など劇場を構成していくうえで必要なあらゆるスタッフの様子など、興味深いものでした。

中でも最もsazae3が印象に残った事は、クラシックバレーのクラスには団員も皆積極的に参加するが、何故か？新しい踊りの傾向をもつかんでどの様な振付師の要望にもこたえられるようにしたいと「コンテンポラリーダンスのクラスも開いているのに、参加者が少ない」と嘆いていたのが少し理解できるような気がして、印象に強く残りました。

sazae3もちょっとはバレエのことが分かりかけてきていますっ！
面白かったです。レッスンの参考にしてパクリたいところも沢山見つけましたぁ。「映画って良いものですね！」何だか聞いた事があるような・・・（笑）


映画館を出たところで、先ほど一緒にレッスンをしていたバレエ仲間とばったり出会いました。

何とその方も全く同じ経験をされていて、映画館に対して嫌悪感を持っておられました。一人で入ったの？・・・最近は違うのよね！と同じ感想を持っている方でした。

あの時代は何とひどい時代だったのでしょう！
痴漢だらけだったのです
その時代、男性たちは気がつかなかったのですかぁ？