上原でも止められない…志願完投もG最悪開幕4連敗 ― スポーツ報知
巨人3―4中日(1日・東京ドーム)
エースでも止まらない。巨人は2年ぶりに先発に復帰した上原が5回を1失点でしのいだものの6回、李炳圭に1号2ランを浴びて同点。志願の続投で打線の反撃を待ったが、9回、中村紀に決勝の2号ソロを浴びて力尽きた。
重量打線は4点の壁を突破できず白星は遠ざかったまま。球団史上3度目、ワーストタイとなる開幕4連敗のスタートとなった。
右手を腰にあて、左翼席をぼう然と見上げた。無数の青いメガホンが揺れていた。上原が顔をゆがめ、視線を落とした。「結果がすべてやから」開幕4連敗。東京ドームに描かれた放物線が、悪夢の継続を告げていた。
110球目だった。自ら志願し、続投した同点の9回、初球。中村紀の外角低めを狙った直球が抜けた。内角へ浮いた137キロがフルスイングのえじきになり、打球は左翼席に落ちた。「自分のコントロールミスもあったし。それがホームランにもなった」オープン戦の最多は84球。100球を超えたのは2年ぶりだったが、疲労は言い訳にしなかった。9回を121球で投げ切った完投は、エースの責任感だった。
4/1の試合結果はこちら(巨人軍公式サイト)
「おとりんの一言」
9回表、中村(紀)への初球は、真ん中高め、おあつらえ向きのホームランボールとなってしまった。
満を持して先発した中日戦、先取点もあって調子は良かったが、やはり、先発復帰への重圧と、スタミナの問題があったのではなかろうか。
上原は「結果がすべてやから」といったが、完投ができたということは、今後に心配はないということの証明でもある。
打線の調子も徐々に上向いているので、次の登板での勝利を期待したい。