クルーン5人完全 奇襲救援!…8回1死二塁から魂の17球 ― スポーツ報知
◆中日0―1巨人(17日・ナゴヤドーム)
新加入の両右腕が見事な完封リレーを演じた。巨人は先発のグライシンガーが8回途中まで、中日打線に8安打されながら無失点の粘投。
8回1死二塁のピンチに登板した守護神クルーンは、打者5人を圧巻の完全救援で5セーブ目をマークした。
打線は4回、高橋由のリーグ単独トップに立つ8号ソロによる1点に終わったが、今季初の完封勝ちでライバル相手の同一カード3連敗を阻止。18日からの広島戦では攻撃陣の奮起で波に乗りたい。
脳裏によみがえる不安を消した。クルーンは自分を信じた。カウント2―1からの4球目は「以前、ウッズにこれを本塁打されてからめったに投げない」フォークだった。鋭く落ちながら内角高めに決まった“因縁の球”に、バットは動かない。激高する竜の主砲を尻目に、淡々とベンチへ引き揚げる姿が逆に、すごみを感じさせた。
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「おとりんの一言」
先発3本柱を軸に、満を持して臨んだ中日戦だったが、上原が不調で6失点、続く内海も6失点でよもやの2連敗を喫した後だけに、グライシンガーへの期待は大きかった。
期待に応えた右腕は、8回途中まで無失点・無四球と好投し、高橋(由)の8号ソロで上げた先制の1点を、クルーンをつぎ込んで守り切ったのである。
エース級で2戦を落としたのは痛いが、移籍組の奮闘で何とか3連敗は免れることができた。
相変わらず打線は湿っているが、高橋(由)、亀井、坂本らががんばっているので、主力もそろそろ実力を発揮して欲しいところである。