若者ではないが、今の私たち夫婦にとって「携帯」は手放せないものである。命綱というのは大げさだが、朝に昼に夜に無事を確かめあう必須の道具。
「熱はどうだい、痛みは出ていないか?」
「お箸とお茶が無くなりそうなの、今度買ってきて・・・」
「検査結果を知らせるわ、WBC 1290、RBC 274、Hb 8.4、PLT 2.0・・・」
「今日は○○さんと○○ちゃんがお見舞いに来てくれたよ、嬉しかった。」
とりわけ患者にとって不安感と孤独感がどんなにか軽減されようというもの。
ほとんど1、2時間おきにかかってくるので、散歩中も出かけ中もすぐに対応できる。
数年前私が入院していた頃、院内で携帯は使えなくて、廊下の公衆電話で夜一度だけ電話で連絡しあっていたものである。携帯の手軽さ便利さが身にしみてありがたい。