じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

日本の医療

2008年12月22日 | 日々のこと

昨夜のNHKスペシャル「医療再建」を見た。

ドイツ、イギリスやヨーロッパ諸国に比べ、日本の医療行政の後進国ぶりが如実にわかった。医療崩壊が進みつつあるのに、それでも根本的な対策がされようとしていない。

  

ヨーロッパ各国では、医師が国民に果たす役割を掲げ、かなり厳しく規制している。

患者の数に応じて、病院や医師の地域分布をきめ細かく計画し配置している。

どんな田舎に行っても家庭医がいないところはない。

極端に例えれば義務教育の教師の配置のように・・・

  

対して日本では、研修医期間が終われば、いつどこで開業するも、何科を標榜するも、すべて医師の側の自由裁量で決められているという。

一方で、身近な自治体病院などでは医師不足で休止科が続出している

疲弊した小児科医の現場を見、一方では羽振りが良く楽な開業医を横目で見れば、高邁な志望に燃えていた研修医の考えもなびくというもの。

(とはいえ、私や妻のかかっていた大学病院での医師の、ハードな勤務でありながら献身的な治療態度には頭が下がった。)

  

日本の医療制度、強力な制度改善が叫ばれている。しかるに厚労省も医師会も、医師の自律性に任せるとの言い分であったのが歯がゆかった。

このままでは産科や小児科医の減少に歯止めが利かない。地域医療は崩壊に至る・・・

少子化対策や医療の地域格差は人権の問題である。

自律性などではなく(たとえば保険点数に差をつけるとか)ここは政治の力だと思う。

北欧をはじめヨーロッパ各国の国民本位の政治に比べ、日本は100歩も遅れているように感じられるのだが。

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ばあばっ子

2008年12月22日 | 日々のこと

暖かい週末の二日間を妻は孫たちを交えて自宅で過ごした。
  
殆ど横になったままだが、rikuはそのベッドの横のテーブルで、

マスクを着けて静かに宿題の勉強をしたり、本の朗読を聞かせていた。
rikuは生後何年かをここで過ごし、根っからのバアバっ子だった。
幼いながら、病気を気遣っているのがわかりいじらしい。
過日、娘からバアバの病状を教えたときには「大泣き」したらしい。

  

日曜の夕方、妻を病院に送り届ける。
二家族、幼い子供が同時に滞在していたので、「何かと騒がしくて疲れたろうよ」と言ったら、

弱々しいながら目を輝かせて「本当に嬉しかった、良かったよ」と喜んでいた。

  

私はこの二日間、たいそう気疲れした。
今日の煙突山は雨もようである。
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