TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 232

2019年08月25日 | エッセイ
 高等部の卒業式の当日に、同級生の一人が嫁に行く事になった。「政略結婚」と聞いていたので、あんな美人が親の都合で無理やり結婚させられるのは気の毒だと同情した。だが、本人は楽しそうだった。「ねぇ、〇〇さん、結婚式にご招待出来なくてごめんなさいね」と云われたが、私だけではなく同級生の誰一人招待されていなかった。出席者まで親に管理されているのかと、更なる同情心が湧いた。

 卒業式が終わった時、彼女が私のところに寄ってきて小声で「政略結婚と云っても、親ではなく私たちの政略なの」と悪戯っぽく云った。そして走るように迎えに来た車に向かった。

 それから一年ほどして10人を超す同級生が彼女の新居に招待された。彼女は一人娘で。相手は長男で姉が二人いるだけだった。彼女が嫁に行ってしまえば彼女の家は「お家断絶」、相手が養子に来れば安泰だが、それでは相手の家が「お家断絶」になる。二人の姉たちは養子を取って家を継ぐことを拒み続けていた。此の「お家断絶」問題以外にも両家の確執が多くあり、祝福された結婚は無理だったらしい。

 そこで二人は作戦を練った。それに協力したのが産婦人科医を母親に持った彼女の友人の一人だった。彼女らのホーム・ルームは違っていたが、英語のクラスで一緒だった。産婦人科医の娘が母親の診察室から未使用の母子手帳を一冊盗み出してきた。それに適当に必要項目を書き入れ、彼女の部屋に置いた。それも親の目に触れぬように隠しているように見せかけて置いたのだ。それを母親が掃除のときに見つけて大騒ぎになった。作戦は見事に成功した。体面を重んじた両家は過去の確執を捨て、一日も早く二人を結婚させてしまおうと娘の卒業の日を待ったのだった。それに先立ち、娘の母親は産婦人科医に詰問調で電話した。産婦人科医は「そのようなことは知らない」と云った。当然のことだった。だが、それで両親は母子手帳を余計に信じることになった。

 母子手帳を発見されてから一年以上経つのに子供は生まれていない。両家の親たちに、その事実をどう云い繕ったかは知らない。だが、幸せそうな二人を見ているとどうでもいいように思えた。

 本来は先々週に城南島から飛行機を撮影する予定であったが、台風の影響で中止した。雨が降らなくても、肝心の飛行機が雲の間に隠れてしまってはどうにもならない。
 従って、今回は江戸川競艇の写真を掲載する。以前の写真の中から、未掲載のものを選んだ。宜しくご鑑賞頂きたい。


キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/640秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/500秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/500秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/400秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/500秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡに100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/200秒、 露出補正:-1、 WB:オート。

 横浜市長がカジノ誘致に名乗りを上げたことで騒動が起きている。「バクチ依存症」を心配しているのだ。だが、そのカジノに日本人の入場が出来ないようにすれば何も問題も起こらないのではないか?

 マダガスカルでは特別なカジノのビルがあるわけではなく、各ホテルに大小の差はあるがカジノ場がある。其処に入るにはパスポートの提示が絶対條件となっており、例え顔なじみになっていても必ず提示しなければ入れない。マダガスカル人は絶対に入れない。自国民を守っているのだ。

 マダガスカルに限らず、他の国でもこのような制度を設け、自国民を「バクチ依存症」から守っている。日本でもそのようにすれば、何処にカジノ場が出来ようと問題はないのではないか?特別なカジノ会館など作らず、ホテルの一角に設ければいいのだ。そして大いに儲けて貰いたい。だが、トランプを利することだけは断固反対したい。