TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 300

2020年12月13日 | エッセイ
 中国の武漢のマーケットに店を出していたオバさんが「生きていりゃ何とでもなるさ」と通行止めになった道路の向こうを見て云った言葉が印象に残った。日本のテレビ放送の中で、畑を耕していたオジさんが「国の金で遊びに行くなどとんでもないことだ。その金は生活に困っている人に廻すべきだ」と憤慨した面持ちで云った。

 武漢のオバさんはどう見ても60才の半ばに見えた。その年でも誰にも頼らずに一からやり直す根性は見上げたものだ。パール・バックの「大地」に息づく農民の根性を見た思いだった。また、畑を耕していたオジさんは70歳ぐらいに見えたが、実に正論をはく人だと感じ入った。

 コロナ・ウィルスがどんどん増えるさなかに「GoToトラベル」とか「GoToイート」などの発想がどこから生まれるのだろうか?常識を疑う。

 危険を冒してまで旅行をしたいのであるなら、全てを自分の金で、感染の危機は自己責任で行けばいい。だが、自分が知らない間に他人に感染させてしまったら、その責任はどうとるのか?

 ヨーロッパでは「人が動かない」ことで貧困の状態が広がっていると聞く。だからと云って政策を変えようとしない。国が国民を金銭面でも精いっぱい支えようとしている。此処をなんとしても切り抜け、又繁栄する社会を作ろうとしている覚悟が見える。実に立派だと感じる。

 目先だけをごまかそうとしている貧弱極まる日本の内閣と大違いだ。戦後、内閣が変るたびにどんどんお粗末になっていくのはどういうわけだ。この先の日本はどうなるのかと心配である。

 先々週に続き日本民家園の写真である。コロナ・ウィルスの影響で閉鎖される前に行った今年の1月と2月の写真である。どちらも寒い日であったが、途中で昼食を用意して外の休憩所で食べた。園内のそば処の「白川郷」が工事中では致し方なかった。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF24-105mm、4Lを装着。 f11、 1/50秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF24-105mm、4Lを装着。 f11、 1/40秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF24-105mm、4Lを装着。 f5.6、 1/30秒、 露出補正:-1、 ISO:800、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF24-105mm、4Lを装着。 f11、 1/40秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF24-105mm、4Lを装着。 f11、 1/15秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF24-105mm、4Lを装着。 f11、 1/25秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF24-105mm、4Lを装着。 f11、 1/50秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF24-105mm、4Lを装着。 f5.6、 1/25秒、 露出補正:-1、 ISO:800、 WB:オート。

 日本民家園はコロナ・ウィルスの影響で4月11日から臨時休業していたが、6月2日から再開された。直ぐに行きたかったが、我が家からは新宿を経由しなければ行けないので考えてしまった。だが、10月になると我慢しきれずに行った。年間パスを提示すると60日間の延長をしてくれた。
 
 この再開後の写真は折をみて掲載する予定であるが、久し振りにふるさとに帰って来たような懐かしさを感じた。田舎のない私にとって、此処の古民家群が私の家であり、村であり、故郷であると感じている。