TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 375

2022年04月17日 | エッセイ
 アメリカの空軍に勤務して五年か六年ほど経ったとき、学校を出たての二人の若い奴が我々の事務所に配属されてきた。彼らは高校から一緒で、同じ大学の同じ学部を卒業していた。二人の性格は驚くほど違っていたが、とにかく仲が良かった。

 その二人の提案で伊豆に一泊でイチゴ狩りに行く事になった。私と仲の良かった中尉を誘い、私の車に4人が乗って行った。イチゴ農園にはお昼少し前の、ちょうど空腹になる時間に着いた。受付で料金を払うと、各自に小さな容器に入った練乳を渡され、従業員にビニールハウスに案内された。案内人がいなくなると、「先輩、最初から練乳を付けて食ったらだめですよ。もうこれ以上食えないとなってから、初めて練乳を付けて食うんです。そうすれば、又かなり食えます」と教えてくれた。それを中尉に説明すると、ビニールが振動するぐらいにでかい笑い声を立てた。

 先の従業員が次の団体客を我々のビニールハウスに連れてきた。すると、「あれ!?」と奇声を挙げた。まだ充分にイチゴが残っている筈なのに、殆ど残っていないことを奇異に感じたらしい。仕方なく、その団体を別のビニールハウスに連れて行った。中尉はでかくなった腹をさすりながらニヤニヤしていた。私は少しでも動いたらイチゴが口から出てきそうだった。

 今のように時間や区域の制限などなく、のんびりした頃の事だった。

 以下の写真は深大寺とその周辺の写真である。この深大寺であるが、私の子供の頃は「シンダイジ」と呼ばれていたように記憶している。だが、バスの停留所名も、寺の住職までも「ジンダイジ」とシを濁って呼んでいる。植物園の神代は「ジンダイ」で深大寺は「シンダイジ」あると信じているが、どちらが正しいのであろうか? 子供の頃に父親からシンダイジそばを食べに行こうとよく云われていたが、私の聞き間違い出会ったのか。    
寺のホームぺージ、それに数多くの小説や文献では「ジンダイジ」と濁っているものが圧倒的に多い。だが、他の小説や文献には「シンダイジ」と濁らずにルビを振ってあるものもある。どちらが正しいか私にはわからない。