ベトナムから中国に大量のドリアンが輸出されていると報道されていた。以前は他の国から買っていた中国が最近はベトナムからドリアンを買っている。中国人はドリアンが大層好きらしく、大量に消費されている。零細な栽培業者が多いベトナムでは天の恵みと有頂天になって喜んでいる。だが、大手の農園の役員の一人がその報道の中で「あの国は信頼がおけないので、この注文がいつまで続くかわからない。従って我々は特別に増産しようとは思っていない」と云っていた。私はそれが正解だと思っている。
以前に中国は台湾から大量のパイナップルを買っていた。台湾では増産に次ぐ増産を続けていた。それでも間に合わぬほどの大量の注文を受けていた。それがある日、突然に「台湾からのパイナップルの輸入を全て禁止する。理由は虫が多く入っていたからだ」と説明していた。台湾では非常に厳密な検査をしており、あれだけの量のパイナップルの中から、一匹や二匹の虫が入っていたかもしれないことは認める。而し、中国政府の云うようにそれほどの虫が入っていたとは認められない。台湾政府は「たまたま見つけた虫を理由に、他の政治的な理由から輸入を禁止してしまったのだ」と断言した。そして、「それは養、套、殺だ」と云った。ヨウ、トウ、サツ。即ち、育て、与え、そして最後に殺してしまうことを意味する。台湾ではパイナップルを栽培している人たちが必至で増産に増産を重ね、なんとか中国の要望に沿うほどの生産量にした。それが突然に輸入禁止にされたのでは銀行からかなりの融資を受けて増産してきた農園事業者が得たものはとても返しきれないほどの負債だった。
中国が何年もかけて、気に入らぬ国の農民を窮地に追いやり、その農民たちを使って政府に不満を持つ人たちを作り上げ、政府を窮地に追いやるのなら、実に見事な作戦である。だが、台湾政府の云う「養套殺」とは実に悪質な詐欺行為ではないだろうか。ベトナムの大手の農園の役員は実によく先を見通した人だ。零細農園の経営者たちが「養套殺」の被害に会わぬことを願うばかりだ。
6月の初めに久しぶりに、本当に久しぶりに上野動物園に行ってきた。真っ先に行った虎の檻には運よくマニスがいた。マニスは仕切りのガラスのそばにいたが、すぐに奥に引っ込んでしまった。ダメもとで、マニスと目が合った時に、以前のように手を振って呼んでみた。彼女は不思議そうな顔をして私のそばに来るには来たが、以前のように仕切りのガラス飛び掛かることはしなかった。二年半も会わなかったので、私の顔を忘れたのは仕方がない。而し、嬉しいことに多少は覚えていてくれたようだ。
次に向かったのはゴリラの檻だ。かつてはシルバーバックの武蔵とピーコが交代で客を楽しませていた檻には若いゴリらが三頭いた。旨そうにニンジンを食べ、まるでおかずかサラダを食べているように緑の葉を旨そうに食べていた。前回に上野動物園に行った時にはピーコの体調が悪く檻には出ていなかった。私がコロナを心配して上野動物園に行かなかった間に死んでしまったのだ。知らなかった。インターネットでは、死亡したのは2021年の12月2日で、推定年齢は51歳と出ていた。被り物を楽しそうに選んでいた姿を忘れられない。
ヘビクイワシの檻にはもう一羽増え、二羽になっていた。メスが新たに入ってきたようだ。見た瞬間はわからなかったが、動きから以前からいたオスがどちらであるか判断出来た。掲載したヘビクイワシは、せわしなく動く以前からのオスの方である。新入りのメスは柵の近くに寄り羽を広げたり、背をまっすぐに伸ばした行進の姿勢をとったり非常にサービス精神が旺盛であった。






以前に中国は台湾から大量のパイナップルを買っていた。台湾では増産に次ぐ増産を続けていた。それでも間に合わぬほどの大量の注文を受けていた。それがある日、突然に「台湾からのパイナップルの輸入を全て禁止する。理由は虫が多く入っていたからだ」と説明していた。台湾では非常に厳密な検査をしており、あれだけの量のパイナップルの中から、一匹や二匹の虫が入っていたかもしれないことは認める。而し、中国政府の云うようにそれほどの虫が入っていたとは認められない。台湾政府は「たまたま見つけた虫を理由に、他の政治的な理由から輸入を禁止してしまったのだ」と断言した。そして、「それは養、套、殺だ」と云った。ヨウ、トウ、サツ。即ち、育て、与え、そして最後に殺してしまうことを意味する。台湾ではパイナップルを栽培している人たちが必至で増産に増産を重ね、なんとか中国の要望に沿うほどの生産量にした。それが突然に輸入禁止にされたのでは銀行からかなりの融資を受けて増産してきた農園事業者が得たものはとても返しきれないほどの負債だった。
中国が何年もかけて、気に入らぬ国の農民を窮地に追いやり、その農民たちを使って政府に不満を持つ人たちを作り上げ、政府を窮地に追いやるのなら、実に見事な作戦である。だが、台湾政府の云う「養套殺」とは実に悪質な詐欺行為ではないだろうか。ベトナムの大手の農園の役員は実によく先を見通した人だ。零細農園の経営者たちが「養套殺」の被害に会わぬことを願うばかりだ。
6月の初めに久しぶりに、本当に久しぶりに上野動物園に行ってきた。真っ先に行った虎の檻には運よくマニスがいた。マニスは仕切りのガラスのそばにいたが、すぐに奥に引っ込んでしまった。ダメもとで、マニスと目が合った時に、以前のように手を振って呼んでみた。彼女は不思議そうな顔をして私のそばに来るには来たが、以前のように仕切りのガラス飛び掛かることはしなかった。二年半も会わなかったので、私の顔を忘れたのは仕方がない。而し、嬉しいことに多少は覚えていてくれたようだ。
次に向かったのはゴリラの檻だ。かつてはシルバーバックの武蔵とピーコが交代で客を楽しませていた檻には若いゴリらが三頭いた。旨そうにニンジンを食べ、まるでおかずかサラダを食べているように緑の葉を旨そうに食べていた。前回に上野動物園に行った時にはピーコの体調が悪く檻には出ていなかった。私がコロナを心配して上野動物園に行かなかった間に死んでしまったのだ。知らなかった。インターネットでは、死亡したのは2021年の12月2日で、推定年齢は51歳と出ていた。被り物を楽しそうに選んでいた姿を忘れられない。
ヘビクイワシの檻にはもう一羽増え、二羽になっていた。メスが新たに入ってきたようだ。見た瞬間はわからなかったが、動きから以前からいたオスがどちらであるか判断出来た。掲載したヘビクイワシは、せわしなく動く以前からのオスの方である。新入りのメスは柵の近くに寄り羽を広げたり、背をまっすぐに伸ばした行進の姿勢をとったり非常にサービス精神が旺盛であった。





