毎年発行される防衛白書。
今年の表紙は刀鍛冶。
抜かずの剣こそ平和の誇り、
しかし切れる剣でないと意味がない。
今年の防衛白書には表紙についてこのように記されています。
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防衛省・自衛隊は発足以来、「刀を抜かないために」必死で刀を鍛えてきました。
すなわち、 抑止力となる刀を鍛え上げ、わが国に対する武力侵攻を未然に防いできました。
自衛隊発足 70周年の節目にあたり、国家安全保障戦略などを踏まえ、
わが国の防衛力、抑止力が順調に 強化されている様と、
今後もたゆまぬ努力を続ける決意を表現しています。
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ロシアのウクライナ侵略が今もなお続き、
イスラエルのガザ侵攻も停戦交渉は進みません。
中国の覇権を狙う思惑により、
極東アジアでは台湾有事が危惧されています。
今回の防衛白書から、
中国に関連したものや気になった図表を取り上げてみました。
▼良く言われる向きを変えた日本の地図。
中国に蓋をした形の日本列島。
ちなみに中国は日本から台湾フィリピンへと伸びる島嶼を、
第1列島線と呼んでいます。
▼中国のわがままで理不尽な自国領と称した軍事支配。
いわゆる中国の赤い舌。
▼中国の軍事費の伸び。
これも公表値であって不透明な数字。
実際はこれよりどれほど多いか…
▼主要国の国防費
軍事国家の米国ですね…
▼対中国を見据え九州から南西諸島において、新設された部隊
▼保有する軍事衛星の数の比較
▼防衛力整備計画
▼今後防衛力強化のために力を入れる7つのこと
▼イージス・アショア代案のSPY-7レーダー搭載の大型イージス艦。
今年度竣工だそうですね。
当初の約2万トンでなく現実的な1万トンオーバーくらいの規模。
現実的な規模になってホッとしています。
というか本来なら陸上のイージス・アショアがベストだったのでしょうが…
上記画像は全て防衛省HP平成6年度版防衛白書より
そして…
自衛隊での不祥事が重なってますね。
58件の違反が確認され218人を処分に。
特に、海上自衛隊の艦艇38隻で、
船舶の動向に関する情報などを、
資格のない隊員でも見ることができる状態なっていたそうで、
海上自衛隊は特に人員不足が根本の原因と思われます。
潜水手当の不正受給も、
海上自衛隊の幹部を含む隊員62人が、
実際には潜水をしていないのに潜水したことにするなどして、
手当を不正に受け取っていたそう。
不正はいけません。
ですが潜水手当が過酷さの割に少ないと聞きました。
これで自衛隊内の膿が出きったとは思えませんが、
危険な作業や訓練が多いわけで、
やりがいを言い訳にして待遇が低かったら士気も上がりません。
昨年度の自衛官の採用達成率が51%と過去最低だったそうですし、
自衛官の待遇改善を行いつつ厳格化していければ、
一番いいのかな…
世の中そんなにうまくは行かないですが…