つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

重量級の笑顔

2012-05-01 13:36:48 | 日記
はじめて訪れた二子新地は、絵みたいに、空が広い場所だった。
よく晴れた春の日に、少年野球の瑞々しい声とバッドで球を射る潔い音が響く。
犬とカップルとジョギングする人とバーベキューをする人。
私たちは小さな日よけのテントの中で、絵みたいに、作ってもらったお弁当箱を広げて食べた。

話していることは別に絵みたいなことばかりではないけれど。

土と緑の草とシロツメクサの匂い。
淡い紫色の丸い花や、遠くに見える菜の花の黄色の集まり、タンポポの花とタンポポの綿毛。
やっぱり絵みたいに、春の風が綿毛を飛ばしていた。

私はたぶんこんなところに住んだら、絵みたいに、この川べりで泣くかもしれない。
東京では都心の真ん中に住みたい私だけど、単純に広さを持ったところは心の広さも持たせてくれるかもしれないと思う。

お昼12時から11時間、ぶっ続けで会話を交わす。
私たちは大学生のころからよくしゃべり続けていたけれど、今日が最長記録だね、と帰り車中の私に彼女からメール。
夜7時から会っていたら軽く夜を明かせていたことになる。

そんなに長い間話しているつもりはなかったが、その日の夜は完全な酸欠状態でベッドに入るときには軽い眩暈がした。
そういえば、こんなランナーズハイのような感じ、久しぶりだなと思った。
幸せな疲労感。

迷惑でなければまた近いうちに行くね、顔の怖いペコちゃん焼片手に。


そしてまた類家さんのライブへ。
いつも言うが、ジャズは生がいい。
また会場は狭くて少し汚いくらいの方がいい。
今回はセルリアンタワーの中のバーで、場所が少し良すぎた。
私は演奏者がトランス状態に入っているか、俺を見ろと言わんばかりの得意げな演奏が見たい。
統合されて完成度の高いきれいな音よりも、巧いを超えたところの必死さやその場限りの爆発を聴きたい。

そしてまた近日類家さんと南さんのライブへ行く。

最近私がYouTubeや借り物の音楽を聴いて好きになるバンドは、ほぼもう既に解散している。
ライブに行くということは、生を今見るという非常に希少価値が高いことなのだと思う。
彼らがずっと仲良くバンドをしてくれているとも、いつまでも同じように響く音楽を作り続けてくれるとも限らない。

生きている人間が、生きている音を奏で、生きている私の身体を満たす。
liveは“live”だったんだと気付く。

そんな大それたことかと思いつつも、「あぁよかった」とただ溜息のようにそう心から言えたとしたら、それは大それたいいことだなと思う。

そろそろ「音楽が好きです」と言ってみようかと思う。

ブルーハーツもBEN FOLDS FIVEも生で見たかった。