つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

し過ぎない配慮

2012-05-28 00:17:12 | 日記
私たちは本当にヒロトが大好きで、ヒロトと生の時間を共有できるという夢のような、ほんとの時間が実現した。
私は実際、先日夢にまでこのライブを見た。
二階席であることも夢の中に誇張されて出てきて、地上からものすごく高い位置まで梯子で一段一段席まで登って、挙げ句座席は遊園地の乗り物みたいに回転して怖がりながら鑑賞するというものだった。

ひどい二日酔いを引きずりながら友人と落ち合うまでクロマニヨンズではないが、ブルーハーツとハイロウズを流していた。
神奈川県座間市まで向かう道中、彼女がほんとに用意していたマーシーバンダナや、YouTubeのマニアックな小ネタを交わしたり、あの曲のどこが好きかという非常に的の狭い話をしていたら一時間の道のりなど、もう着いたのというくらいだった。

座間のハーモニーホールは普段は閑散としているらしく、民謡の会にきていたノリの良いご婦人に「今日は何かあるの?」「クロマニヨンズのライブなんです」から始まったコントのようなおかしな一幕があった。
彼女といるといつも時空がねじれるような出来事が2つも3つも起こる。

クロマニヨンズが登場するとき、あのヒロトに会えるんだと思ったらそれだけで私は感極まって泣きそうというか少し泣いていた。

いつも思うけれど、一人でも十分に楽しいことも、心から一緒にそれを楽しんでくれる人がいるのは奇跡的で本当に嬉しい。
嬉しさを一緒にいっぱいにぽんぽんに膨らませて、「あー、嬉しいね、楽しいね」って、大事なだいじなエクスタシーだ。
ありがとうって本気で思う。

You Tube で見ていたパフォーマンスそのままに、30年間くらいもヒロトはヒロトのままロックライブというアートを見せてくれた。
職業ロック歌手、体力的にも観客からの期待へ応じ続けることにおいても、なんて大変なことなんだろう。
根本は変わらなかったとしても、そう思えないときがあったり、気分が乗らないときだってあるだろう。
それでもロックの精神だけは全開でなければならない。

私のように何年も経って彼らを知って、ブルーハーツのときのようなパフォーマンスをやっぱり期待してしまうのは、仕方がない。
でも、彼らのあり方が変わってしまうこともまた、仕方がない。
それでも、バンドは変わっても、以前と同じようなパフォーマンスを同じ空間で生で見ることができて私はとても幸せだ。

私にこんな思いをさせてくれるもの達に、恥ずかしがらず、ためらいなく、ありがとう、と言いたい。
世界は捨てたものではない。

また芍薬の花を買った。
先の枯れてしまった芍薬もまだ生けている。
萎びてしまった花びらの芍薬は、しわしわの優しいおばあちゃんみたいでかわいい。
身の詰まった小さな蕾から、爆発するように美しく咲いて、柔らかく萎びる。
見ていてどきどきする。