竜巻、突風、あられ、ということを知らずに、布団カバーを朝から洗濯して干してしまった。
急に夕方のように暗くなってきた空の下、坂を駆け下りて家に戻る。
坂の途中でお昼ご飯のお弁当を買う。
洗濯ものは無事で、そのまま家でお昼にする。
平日の昼間のテレビ番組は、なんだかとても違和感があって、自分の部屋が異空間に思えた。
今は、ここは、どこなのだろう。
世界は全部嘘かもね、とちょっとしたファンタジー体験に身を預ける。
10分もしないうちに雷が轟き始め、音を立てて雨が降ってきた。
ファンタジーに浸かったままでもいられないので、早々にお弁当を食べ終えて、テレビを消し、雨の中傘をさして乗ってきた自転車を置いて坂を上る。
坂の途中、さっきのファンタジーを思い出してひとり笑っているところを工事のおじさんに不審そうに見られる。
結局、夕立みたいな雨は通り過ぎて、雲のない夜空となった。
家と会社を往復し、さらに歩いて帰らないといけない面倒と、洗濯物が濡れて2度洗う羽目になる面倒は、どちらが勝つだろうと思ったが、ファンタジーの勝ちだな、と腑に落ちた。
すべてはくだらない、なんてない。
すべてはくそったれだ、なんて違う。
そう思う方がたぶん楽だし簡単で、そう思うことはたぶん自分のプロテクターになる。
でもそう思うことで、あるはずのエクスタシーも、降ってくるラッキーも取り逃がしてしまう。
迷惑をかけまいと耐えようと思う反面で、手伝ってくださいと素直に言えた方がたぶん健康だと思う。
急に夕方のように暗くなってきた空の下、坂を駆け下りて家に戻る。
坂の途中でお昼ご飯のお弁当を買う。
洗濯ものは無事で、そのまま家でお昼にする。
平日の昼間のテレビ番組は、なんだかとても違和感があって、自分の部屋が異空間に思えた。
今は、ここは、どこなのだろう。
世界は全部嘘かもね、とちょっとしたファンタジー体験に身を預ける。
10分もしないうちに雷が轟き始め、音を立てて雨が降ってきた。
ファンタジーに浸かったままでもいられないので、早々にお弁当を食べ終えて、テレビを消し、雨の中傘をさして乗ってきた自転車を置いて坂を上る。
坂の途中、さっきのファンタジーを思い出してひとり笑っているところを工事のおじさんに不審そうに見られる。
結局、夕立みたいな雨は通り過ぎて、雲のない夜空となった。
家と会社を往復し、さらに歩いて帰らないといけない面倒と、洗濯物が濡れて2度洗う羽目になる面倒は、どちらが勝つだろうと思ったが、ファンタジーの勝ちだな、と腑に落ちた。
すべてはくだらない、なんてない。
すべてはくそったれだ、なんて違う。
そう思う方がたぶん楽だし簡単で、そう思うことはたぶん自分のプロテクターになる。
でもそう思うことで、あるはずのエクスタシーも、降ってくるラッキーも取り逃がしてしまう。
迷惑をかけまいと耐えようと思う反面で、手伝ってくださいと素直に言えた方がたぶん健康だと思う。