つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

AM3:00

2012-08-29 13:55:28 | 日記
好きなことが増えるとお金がなくなる。
それにかけるお金が惜しくないし、その上私自身、書道の世界につま先くらいを突っ込んでいるため、ひとつのニッチ文化を継続させるためにはいかにお金がかかるかは身をもって知っているつもりだ。
だから、感動させてくれたアーティストにはアーティストにお金が届くような購買をしないといけないと思うようになった。
彼らが活動を継続できるようにお金で感謝を支払う。
だから音楽はレンタルやダウンロードではなくてCDを買った方が良いのだけれど、いつもいつもそんなわけにもいかないから、結局レンタルする。

まさに、「あれも欲しいこれも欲しいもっと欲しいもっともっと欲しい」状態で、身の丈を測りながら物欲を調整する。
確かにお金で買えないものもある。
価格と価値が比例しないと後悔する買い物もあるだろう。
ただそれは買い手側の判断でしかないし、価値は買い手が見出すものだ。
お金で買える感動もある。

「Encyclopedia of Flowers」という東さんと椎木さんの作品および植物図鑑を眺める。
これを買うとき、3,360円だなんて私は格安だと思った。
5,980円でも買ったなあと思う。
分厚さからして10,500円と言われたら迷って買ったかもしれないなと思う。

ある友人が大好きな小説家の本を、読む用に文庫本、コレクション用に単行本を買っている。
その作家は100冊を超える本を出版している。
彼女の家の天井までびっちりと詰まった本棚を見て、私はなぜ内容を読むための小説が2冊も要るのだろうと唖然としたものだ。

だが、今ならわかる。
小説と写真集というのは観る者と読み物という違いはあれど、どれだけ観て読んでしわしわになったり汚れたりしてもいいように、ぴかぴかのものをもう一冊持っておきたいと思う。
私はそういう小説に出会ったことはまだないけれど、彼女は自分の本棚を眺めるのが幸せなんだなあとやっとわかった気がする。


これまでの人生で2回目、10年ぶりくらいにふくらはぎをつった。
寝ているときに。
ちなみに、金縛りはこれまでに3回。

足の指をつることは時々あるのだが、傷みが比べ物にならない。
声も出せないし、動けないし、息もできないくらいに痛い。
しかも睡眠中の意識のあまりない時に起こるものだから、不意の突かれ方が半端なものではない。
日常の身近なところにある痛みの中で、ふくらはぎをつる痛みというのは結構上位にくるのではないかと思う。

少々脂汗をかくくらいの痛みがすぅっと去っていくと、痛くないということはどんなに幸せなことなんだろうと寝ぼけ眼で思ったりする。
痛みのあとの抜けた感は、脱力した言い知れぬ心地よさすらある。
水分が足りていないとか、血の巡りが悪いとか、カリウム不足とか、そんなことを聞くけれど、あんな痛みはいったいどうなって起こるのだろう。

しばらくつった方のふくらはぎが筋肉痛のように強ばっていて、もう一度それを起こさないように意識と無意識の境目でかばいながら寝返りをうつ。

朝になってカーテンを開けると、私の部屋から見える狭い空に印象的な雲がたくさんわいている。
グリーン・デイのボーカルの声が、とても好きだということに今さら気が付く。