パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

再発防止研修を受講して

2008年08月22日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◎ 再発防止研修を受講して

 最初に強烈な印象をうけたのは、センター入口で弁護士さんが抗議した時に、対応した人が能面のような顔で「答えられない」「認められない」と繰り返していたことです。つづいて研修に入ると、司会者、説明者、講師とも同じ表情で、受講者のさまざまな質問に答え続けていました。こんな顔をしなければできない仕事なのだと、背筋が寒くなりました。
 講義の中では、特に気になったことが二つあります。ひとつは、「公務員は身分保障がしっかりしていないと職務に専念できないので、身分が保証されている分、服務事故は決してあってはならない。」という話です。「繰り返すと身分は保障しません。」という意味でしょうが、現実に、不起立者の再雇用不採用や教員免許更新制など、身分保障が危うくなっている状況で、労働争議の禁止は理不尽だと思いました。
 もうひとつは、「法令及び上司の職務上の命令に従う義務は、重大かつ明白な暇疵があり実行不可能な場合は従わなくて良いが、個々に違法性を判断できないのでまずは従う。」という話です。消えた年金問題や教員採用汚職、薬害肝炎など、数々の不祥事はそういうチェック体制の甘さの結果でしょう。疑問をもたず忠実に仕事をこなす危険性、そうやって誰も責任を取らないうちに回復不能な事態になるのだろうと思いました。(H高校・I)


「7・22研修センター前 都職員のピケ」 《撮影:平田 泉》


 当日朝、憂欝な気持ちで研修センターに到着。全員が受ける基本研修の部屋には司会以外何人もの職員がいた。記録のために必要とのことであるが監視のためだ。
 最近都教委が個人情報を漏洩した問題で最高裁でも、都教委の違法行為が確定した。冒頭質問したが「書類は鍵をかけて保存している。研修センターとは直接関係ないことです。」との答弁。自分達は違法行為をしてよく我々に研修を強制出来るものだ。再質問は認めず講義を始める。講義後の質問も一部を形だけ受け、講師はさっさといなくなった。
 私は二回目の処分なので別室にて専門研修を受ける。印象に残ったのは「職務命令が違法であるとの判断は職員には出来ない。重大な暇疵がある場合のみ従う義務がない」との説明であった。教職員は考えるな、ということか。卒業式の職務命令が違法であることは地裁判決も出ているが、これに関する質問には答えない。淡々と新しく出た分限処分の指針「非違行為を繰り返すなどは分限免職の対象」などを説明する。研修と言うより恫喝の場であると感じた。
 最後に報告書を書くが、書き終わっても30分間はただ待たされる。喉が渇いたと言うと、職員が同行とのこと。そばにいては喉も癒されないので断る。他の受講者の話ではトイレまでついて来たとのこと。
 終わって研修センターを出ると支援の皆さんに迎えられた。大勢の仲間がいるのは心強い。改めて都教委に対する怒りが湧いた一日でした。(T高校・K)


『被処分者の会通信』(2008/8/9 第47号)

コメント    この記事についてブログを書く
« 8・29都教委包囲行動 | トップ | 「もの言える自由」裁判 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日の丸・君が代関連ニュース」カテゴリの最新記事