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人権感覚ある判断を 学者・文化人らが声明

2010年08月26日 | 日の丸・君が代関連ニュース
ここまで各紙・各誌の報道をいくつか紹介してきたが、どうしてどの報道も、右翼団体一水会最高顧問の鈴木邦男氏も賛同署名してコメントまで寄せていることに触れないのだろう?
 ▼ “君が代”関連訴訟上告審
  人権感覚ある判断を 学者・文化人らが声明

永野厚男(教育ライター)

 都教育委員会が10・23通達(二〇〇三年)以降、教職員への脅し(懲戒処分)をもって、卒業式等の“君が代”斉唱時の起立強制を強化している施策の、違憲・違法性を問う一連の裁判のうち、数本が最高裁判所にかかっている。
 この現状を踏まえ、作家の赤川次郎さんや辻井喬さん、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英さんら学者・文化人が呼びかけた、「最高裁は子どもの学習権保障に貢献し、人権感覚の溢れた判断を行なう」よう強く望む共同アピールと、賛同者名五〇六人を一〇日、代表らが都庁で記者会見し発表した。
 浪本勝年・立正大学教授は、「参院議長になった西岡武夫氏が文部大臣時の学習指導要領改訂(一九八九年)や、国旗国歌法(九九年)、最高裁ピアノ判決(〇七年)で、学校での“君が代”強制が進んでいる危機的状況を、広く世論に訴えると共に、東京の状況が全国化するのを阻止したい」と、アピールの意義を説明。
 再雇用解雇の撤回裁判原告・平松辰雄さんは、東京高裁の証人尋問を振り返り、〇四年三月の卒業生が「担任の先生が、卒業式の数日前のホームルームでは『国歌斉唱時はなるべく立って歌って下さい』と言っていたが、式当日朝は、すごく困った表情で、『国歌斉唱時は、お願いだから立って歌って!』と強く言ったので、『上からの圧力で、強制に変わって怖い』と感じた」と、証言していた事実を紹介。「この生徒は閉廷後、涙し『最高裁でハッキリさせて』と訴えていた。生徒に『怖い』という思いを抱かせる施策を認めてよいのか」と、強調した。
『週刊金曜日』(2010/8/20 No.811 【金曜アンテナ】)
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=1295

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