処分撤回を求めて（４９２）

東京・全国の仲間の皆さんへ。
（転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信）
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

　◆ ＜速報＞許せない！東京高裁で逆転敗訴の不当判決～都立高校教員再処分（停職６月）事件
　　◆ 都教委敗訴の地裁判決をくつがえす～行政に屈服し都立高校教員Ｏさんの再処分（停職６月）を容認
　１０月２４日、都立高校教員Ｏさんの再処分（停職６月）事件（平成３０年（行コ）第１７７号事件）の東京高裁判決がありました。東京高裁（第２０民事部・畠山稔裁判長）は、Ｏさんの停職６月の処分（再処分）を取り消した東京地裁判決をくつがえし、都教委の主張を鵜呑みにして、逆転敗訴の不当判決を言い渡しました。
　【主文】　（　　）内：近藤の注
　　　１．原判決中控訴人（都教委）敗訴部分を取り消す。
　　　２．上記取消に係わる被控訴人（Ｏさん）の請求を棄却する。
　　　３．訴訟費用は第１，２審とも被控訴人（Ｏさん）の負担とする。

　◆ 高裁は審理を行わず１回で結審して地裁判決をくつがえす
　東京高裁は、同事件について法廷で全く審理を行わずたった１回の口頭弁論で結審しました（２０１８年４月１５日）。
　通常１回で結審するということは、新たな証拠調べを行わず、双方の主張を聞かず、書目のみで足りるとするので、１審地裁判決を踏襲することが多いのです。
　ところが、畠山裁判長は、公正な審理を行わず、いともたやすく１審地裁判決をくつがえしたのです。
　このような司法のあり方は厳しく糾弾しなければなりません。

　●Ｏさんは、最高裁に上告し、最後まで闘う決意です。これからも支援していきましょう。
　◆ 不当判決が示すものは何か～予断と偏見・行政に追随する司法の逆流

　この高裁の不当判決が示すものは何でしょうか。

　●先ず第１に、行政（都教委）による「裁量権の逸脱・濫用」による不当な処分（経過は下に後述）をチェックすべき司法の役割を放棄し、「都教委の主張はは正しい。一審原告は教員として不適切」という先入観（予断と偏見）で、一審原告らの主張を一顧だにせず、判決を出していることです。
　●第２に、１審・２審の判決をくつがえした「日の丸・君が代」強制・再雇用拒否第２次訴訟に見られるような最高裁の動向＝逆流の影響があると見なければなりません。
　司法の逆流とはなんでしょうか。
　それは、憲法が規定する三権分立を放棄し、司法が行政屈服にしていることではないでしょうか。
　◆ 都教委による異常な再処分　～これまでの経過

　●免職処分取消訴訟では東京地裁・東京高裁でＯさん勝訴
　この事件は、担任の女子生徒に「不適切なメール」を送ったなどとして、都教委が２０１４年７月、都立Ｆ高校の教員Ｏさんを懲戒免職処分としたことに端を発します。
　これに対して、Ｏさんは免職処分取り消しを求め提訴し、一審東京地裁（２０１５年１０月）、二審東京高裁（２０１６年３月）で免職処分取り消しの勝訴判決を勝ち取りました。
　●免職処分取り消しで敗訴した都教委が停職６月の再処分
　都教委は最高裁に上告せず、高裁判決を受け入れましたが、「違法」な処分をしたことをＯさんに謝罪するどころか、「免職処分がだめならより軽い停職処分なら良いだろう」と改めて停職６月の処分を出し直し（以下、再処分という）ました（２０１６年５月）。
　●東京地裁は都教委の再処分を断罪
　Ｏさんは、不当な再処分、それも停職６月という重い処分に衝撃を受けましたが、再処分取り消し、損害賠償を求め、改めて東京地裁に提訴し、勝訴したのです（損害賠償は認められず）（２０１８年４月２５日）。
　都教委は、本件処分を担当したＡＮ人事部管理主事（当時・現特別支援学校校長）が証言に立つなど必死の巻き返しを図りましたが、地裁で敗訴しました。
　都教委は本事件では、最初の免職処分事件で一審、二審で敗訴し、本件再処分事件で地裁で敗訴したのです。
　教員を「違法」な処分で脅しイジメる都教委に「道徳」「イジメ根絶」を語る資格はありません。
　●上記のような経過をたどり、今次高裁判決を迎えたのでした。以上の経過にもかかわらず、東京高裁は、まともな審理もせずに、地裁判決をくつがえしたのです。
　★ 都教委請願行動に参加しよう！
　皆さんのご協力で「学校に自由と人権を！１０・２１集会」は会場に入りきれないほどの２５８名の参加で大成功を収めることができました。
　集会で集めた「都教委請願署名」を持って、都教委請願行動を行います。私たちの思いを直接都教委にぶつける機会です。多くの人が参加してください。
　★ 都教委請願行動
　　　１０月２９日（月）
　　　１５時４５分　都庁第１庁舎１Ｆロビー集合　
　　　１６時～要請　同庁舎２５Ｆ１１２会議室
　●弁護団より加藤文也弁護士が同席します。


■森友学園・加計学園疑惑徹底糾明！　
　安倍９条改憲ＮＯ！安倍内閣退陣！
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長　近藤　徹
携帯：０９０５３２７８３１８
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所：飯田橋共同事務所（新事務所）
　　　　〒１０２－００７１　千代田区富士見１－７－８　第５日東ビル５０１号
被処分者の会HP↓（１０月２３日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可）
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１０・２３通達・同実施指針、東京「君が代」裁判四次訴訟最高裁要請署名、１０・
２１集会アピールなど掲載。判決文など各種資料等入手可能。
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