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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

4/29 都教委包囲ネットの集会 約100名で開催 よかった。

2012年05月06日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 4月29日(日)18時30分から100人近い参加者の下、杉並産業商工会館において開催されました。その報告です。内容は豊かでした。
 ◆ 2012卒・入学式の闘い 4.29報告交流集会
 1.卒・入学式 都教委包囲首都圏ネットの活動報告
 主催者から今年の卒・入学式に向けての闘いの報告があった。その中では、「2.5総決起集会」の開催、2月27日都教委要請行動、大阪「2.12教育基本条例反対集会」への参加、3月1日からの都立高校卒業式へのビラ撒き、などが報告された。今年のビラ撒きは参加者約100人、学校約60校、撒いたビラ約1万3000枚であった。
 2.東京の不起立者・被処分者の発言
 ★今春の卒業式の不起立者3人(他に文書訓告1人)、入学式1人が不屈の闘いを貫いた。そうした方の中から3人の発言を受けた。
 2回目の不起立し、戒告処分を受けた都立高校教員のNさんは、不起立した経緯と再発防止研修の実態を話した後、ますます酷くなる都立高校の教育現場の状況と業績評価について詳しく報告した。
 そして、不起立によってこうむる数々の不利益は大変なものだれど、戦争することの大変さ、過酷さに比べれば、比べるに値しないくらい軽いものだと思うと言われた。
 ★去年の入学式に続いて今年の卒・入学式で不起立した(処分はいずれも戒告)特別支援学校教員のTさんは、卒業式の処分と再発防止研修、入学式での不起立と処分までの経緯を報告し、生徒からの「ありがとうございました。自由が奪われるのは絶対にいや。T先生はそれに闘ってくれているのだから」の伝言を受けて嬉しかったと話され、5月7日に再発防止研修があるので来てほしいとの要請をした。
 ★卒業式の職務命令違反ということで文書訓告を受けた都立高校教員のIさんは、卒業学年の担任として苦心の策を講じたが直前出された「担任業務を外す」という職務命令に従わずやり抜いたために処分された。しかし、職場の仲間の力強い支援があって戒告処分にはならなかったと報告した。
 3.杉並区議 卒・入学式での招待問題の報告
 卒業式で招待されず、しかしそれを許さずに教育委員会に抗議して入学式では招待させ、不起立をした杉並区議の新城さんは、その経過を詳しく報告、杉並区には1万人のもの外国人が住んでおり、こうした人たちの想いを大切しながら、皆さんと一緒に闘いたいと結んだ。
 4.大阪からの報告
 (1)闘いの報告
 橋下市長と維新の会による圧政と闘う「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪の伊賀さんが「2012大阪・教育基本条例『体制』下の卒・入学式」と題して詳しく報告した。
 始めに橋下の「教育改革」の内容を話し、そのポイントが「選択」「責任」「マネージメント」であるとのこと。
条例に基づく職務命令体制下の厳しい中でも卒業式では府立高校27人、特別支援学校2人、府下小・中学校3人、大阪市立学校3人、入学式では府立高校2人、合計35人が果敢に闘ったこと。
 府の職員基本条例では、職務命令違反の標準的処分は戒告とするものの、累計が5回(同一内容の職務命令違反の場合は3回)の処分は免職としており、懲戒処分を受けた者に対して必要な指導を行い、非違行為を繰り返さないよう誓約させるとしている。今回もこれに基づいて被処分者を「指導」している。
 また、府・市教委は不起立者を絶滅しようと躍起になっており、不起立しそうな教職員に対しては力ずくで式場に入れないようにした。
 5月に議決が計られる市の職員基本条例では累積加重処分の可能性を否定せず、「反省」するまで職場に戻さないとを規定しており、何としてもこれを阻止したい。
 そのための集会を5月8日18時30分からエルおおさかにて予定しており、参加してほしいと要請があった。
 最後に「闘いはこれからだと思っている。不起立の闘いを基礎に支援と連帯の強化を図り、条例の実体化を阻止していく。彼らのやり方には矛盾や軋轢があり、必ず破綻する」と締めくくった。
 (2)不起立者の発言
 37人の不起立者の中の一人、茨木特別支援学校のOさんが卒業式で不起立と経緯を話した。クリスチャンとして、信仰上や戦前の経過から絶対立てないし、今の教育の有り様に黙って従えない、美術の教員としても芸術が戦争に利用されるような事態を許せないと不起立の理由を語り、不起立後の経過を明らかにした。入学式では、担任になっていたので式に入る、入らないのやり取りがあったが、式場の後方に着席させられたが、何かやっているということが分かるように可能な限り抵抗した。
 若い人には「ブルーリボンを付けて意思表示をしよう」と呼びかけ、20人が付けて式に出た。その他、いろいろ工夫して取り組んでいる。
 5.交流
 時間の許す限りフロアからの発言をいうことで、7人の方から発言があった。
 (1) 新採都立高校教員のYさん~ 3月22日、終了式の前日に理由も告げずに「職を免ずる」と言われた。毎年このような例が1~2人いたようだが、今年は3人いる。どうしても納得いかないので、後の2人と一緒に闘いたい。ご支援を!
 (2) 福岡の特別支援学校教員~ 「日の丸・君が代」強制反対で闘う皆さんと連帯して不起立で闘っている。特別支援学校では1年に卒業式が4回、入学式が3回有り、すべて座っているが処分はされていない。しかし、このままではいけないと思っている。職員会議で発言する人が減ってきている。福岡では立志式(元服)すら行われてきた。
 (3) 教育情報家のYさん~ 4月5日に行われた今年の再発防止研修について報告、集合研修では「職務命令には明確な瑕疵か、無効が確認にされるまでは従う義務がある」「教育での国歌斉唱意義」などを説き、終了後「振り返りシート」の設問への回答を要求した。個別研修ではそのシート記入事項の確認をし、この研修は一般の研修ではなく、国歌の職務命令違反に関する研修だと強調したなど、酷くなった実態を明らかにした。
 (4) 神奈川の高校教員~ 3月、卒業クラスの担任で不起立した。「不起立者を粘り強く指導する」というが、指導は校長に丸投げで一方的にマニアルを読み上げるのみ。3月24日に県教委から2人がやってきたが、校長同様にマニアルを読み上げただけだった。
 今年、神奈川では19人が不起立した。本質で迫っていけば向こうは困る。

 (5) 元特別支援学校教員のNさん~ 10.23通達が出て9年が経ち、風化してしまうような状況の中で辛うじて4人が不起立だった。どうしたらいいか? 1.不起立して「おかしい」という人がいなくなったら制覇される。見える形の闘いが必要。2.職場の闘いが大事。現役の人と繋がっていく。3.卒・入学式や駅頭でのビラ配りをして「私たちは反対!」を見える形で示す。
 5月7日の田中さんの再発防止研修の激励と抗議(8時20分集合、水道橋・都教職員研修センター)に集まってほしい。
 (6) 元都立高校教員のAさん~ 大阪市議会はこれからが山場。3条例の制定を阻止するために東京でもできることをしよう。1.市議会文教経済委員に反対の電話かFAXを送る。2.5月8日の大阪の集会に参加する。
 (7) 「授業してたのに処分」裁判原告のHさん~ 第1回口頭弁論が5月7日16時から東京地裁527号で開かれる。傍聴支援をよろしく
『都教委包囲・首都圏ネット』(2012年05月03日)
http://kenken.cscblog.jp/content/0003040073.html
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