パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

瓢箪通信「国語の問題 または 『新しい表現様式』のススメ」

2020年11月15日 | 平和憲法
 ◆ 国語の問題 または
   「新しい表現様式」のススメ

T.T.0578(ひょうたん島研究会)

 「此頃都ニハヤル物は?」と問われれば、「新しい生活様式」と答える。
 「その具体例を挙げよ」と重ねて問われれば、「かなり旧聞に属する話だが、1983年の映画『家族ゲーム』(主演:松田優作)を見よ」と答える。対面ではなく、横1列の食事シーンを見ることができる。
 ・・・ということで、「新しい生活様式」ならぬ「新しい表現様式」を考えることにした。
 「新しい表現様式」という言葉は日本語として「座り」が悪いが、アベ→スガ政治を茶化すのがこの雑文の唯一の目的なので、我慢してそのまま使うことにする。
 形式としては「国語のテスト問題」→その「解答」と「解説」というスタイルにする。
 【問1】「管理主義反対!」を「新しい表現様式」で書き直せ。

 〈解答〉理主義反対!

 〈解説〉もうひと月くらい前に、官邸前でこの質問をした。考えることはみんな同じらしく、瞬時に正解を答えられてしまった。

 【問2】「監視社会反対!」を「新しい表現様式」で書き直せ。
 〈解答〉視社会反対!
 〈解説〉不要だよね。
 【問3】「菅義偉」の読みを書け。
 〈解答〉すがよしひで
 〈解説〉2020年11月現在なら、新聞やTVを見る人なら、たいていの人が正解できるだろう。
 でも、10年前なら? ぼく自身は正解できた自信はない。
 そもそも「菅」自体が難しい問題で、「すが」なのか「かん」なのか、知っていなけりゃ判断できない。「菅総理」、2020年11月現在ならまあ、「すがそうり」と読むのだろう。
 でも、10年後に--その段階ではさすがに「菅総理」じゃなくて「菅元総理」だろうけど、これ、どう読む? 「すがもとそうり」か、「かんもとそうり」か?
 ウ~ン、悩ましい問題だ。
 次の「義」、これはまあ「よし」で良しとしよう。
 大問題なのが「偉」--これは「ひで」とは読めないよなあ・・・。
 ここで、話は脱線します。
 「偉」といえば「偉い」、基本褒め言葉です。次のように使います。ネタ元は『朝日10/11号』教育面「おやじのせなか/松尾貴史バージョン」です。
 子どもの頃、父に「日本で一番偉い人って誰?」って聞いたことがあります。
 父は「人間に偉いとか偉くないはないんやで」と答えました。
 どんな職業にも敬意を払う人。
 店を閉めて引退した後も、60代半ばで工事の車両誘導に立つ仕事をしていました。
 ぼく、このお父さん、本当に「偉い人」だと思います。
 話を本筋に戻します。「偉」を「ひで」と読む人は、ほぼ100%、いないと思います。そこで、次の問題です。
 【問4】「偉い人」の「偉」を「ひで」と読んで悪口に変えよ。
 〈解答〉「悪口」なのでついでに「人」を「奴」に変えて、偉~奴
 〈解説〉読みは「ひで~やつ」です。立派に「悪口」に変わってます。これこそ「新しい表現様式」ってやつです。
 【問5】菅義偉にふさわしい形容詞は?
 〈解答〉すがすがしい--だと×
 〈解説〉誰もが思い浮かべる「すがすがしい」=清々しいなんだけど、これが菅に「ふさわしい」という人にお目にかかったことがない。「音」としては「すがすがしい」なんだけど、菅さん、清々しくないよなあ。
 ・・・ということで、「新しい表現様式」に従うと・・・。
 「菅菅しい」の「草冠」を活かして、「苦々しい」ってのはどうだ?
 あのゴーヤチャンプルの味です。読みはもちろん「にがにがしい」です。
 彼に一番「ふさわしい」形容詞だと、ぼくは思います。(20/11/09早朝)

『ひのきみ通信』Web版 第225号(11月15日発行)
http://hinokimitcb.web.fc2.com/
コメント    この記事についてブログを書く
« 松山市では秘密裏に答申制の... | トップ | 国旗国歌強制是正を求めるI... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

平和憲法」カテゴリの最新記事