《河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 都庁前通信》
● 「君が代」不起立減給処分取り消しでは、済まさぬ?!
都教委、8年半前にさかのぼって戒告処分のやり直しか!
都教委は恥ずかしくはないのだろうか。諦めの悪いことよ。
9月の「君が代」不起立処分取消訴訟最高裁判決は、昨年の判決を踏襲して、起立を求める職務命令は合憲として戒告を是認し、しかし、戒告を超える減給・停職の選択は「慎重であるべき」「都教委は裁量権を濫用した」として減給28件と停職2件の処分取消を都教委に命じた(cf. しかし、不当極まりないことに、根津さんの減給・停職は取り消さなかった)。
この件で、30人に対し都教委は返金作業をしているが、その一方で今も現職にある教員7人を呼びつけ、再処分を前提とした事情聴取に乗り出した。8年半も前の不起立についてである。減給処分取消では腹の虫が収まらないということなのだろうか。いいかげん陰湿ないやがらせはやめるべきだ。
当該の7人の処分案件が本日の教育委員会定例会の議題になる公算が強い。人事案件は非公開議案なので教育委員一人ひとりの意見を聞くことができない。しかし、そもそも意見が出されるであろうか。公開議案でさえ非公開議案のような運営(=木村委員長一人が発言し、「皆さんこれでいいですね」と言い、他の委員は頷くだけ。発言はしない)をしているのだから、非公開のこの案件がきちんと議論されるか、心配だ。
教育委員には、不利益を受けても、「君が代」起立の職務命令に従ってはいけない、従うことができないという教員の思いを知った上で定例会に臨んでもらいたい。
● 文科省、沖縄・竹富町への教科書是正要求 県教委は否定的な見解
沖縄県竹富町教育委員会が石垣市と与那国町の両教委と異なる教科書を採択したことで文科省が県教育委員会に竹富町への是正要求を指示した問題で、県教委は20日、定例会を開き、対応を協議。委員らは竹富町の教育現場で問題が生じていないことや、同一教科書を強いると今後地域で公正な審議ができなくなることなど是正要求に否定的な見解を示した上で、現時点では結論を出さず継続協議とすることを決めたという。
これについて、琉球新報の社説(22日)は次のように言う。
「(前略)問題解決を妨げているのは竹富町でも県でもなく文部科学省の方だ。地方分権の精神に逆行し、教育現場を『どう喝』するような是正命令は直ちに撤回すべきだ。
県教委は『子どもの教育環境を第一に考える』という視点で検討を進めた。『物事は信頼で解決することを子どもたちに見せたい』という言葉に、委員の高い見識がうかがえる。
県教委の見解は三つある。まず無償措置法に違反しないと認識している。寄付によって竹富町の児童生徒に教科書が配布されているので『無償措置法の目的である義務教育の充実について大きな問題は生じていない』という見解だ。二つ目に、竹富町教委のみに是正要求をすれば、八重山地区で信頼に基づく公正な審議が行われなくなり、かえって混乱・停滞を招くと危惧している。三つ目に、是正要求は地方自治体の主体性に配慮することを求めた、地方分権一括法の付帯決議が反映されていないと指摘している。いずれの見解も説得力がある。(中略) 県教委が竹富町教委に是正要求をしない場合、文科省が直接介入する可能性がある。力ずくで『信頼による解決』を放棄させるのは、子どもにとって最悪の『教育』だと知るべきだ。」
子どもたちの教育を考える沖縄県教委の委員たちの姿勢に、都教委の関係者は学んでほしい。
● 11月14日教育委員会定例会を傍聴して
特定秘密保護法(案)を先取り?
「なぜ非公開?」――「それは秘密です」のよう
教育委員会を傍聴するに当たっては当然のことながら事前に、教育委員会HPで議題を確認している。この日の議題は報告事項2件及び、議案が3議案(84号議案:教育に関する議案に係る意見について 85号議案:東京都公立学校長の任命について 86号議案:東京都公立学校教員等の懲戒処分等について)とあり、3議案とも非公開が見込まれる旨、書かれていた。
85,86号議案は個人のプライバシーに関する人事案件なので非公開であることは承知している。しかし、84号議案はどういった議案であり、なぜ非公開なのか、議案の表題からはわからない。
傍聴受付を済ませ、待機しているところで筆者を含む何人かが受付業務をするS氏に、84号議案が非公開の理由の説明を求めたが、S氏は返事に窮した。「ならば、非公開理由の説明をするよう求めて来てほしい」と私たちは要求。S氏はいったん室外に出、戻ってきて「皆さんの要求を伝えてきました」「議会に出す議案のことだから非公開ということです」と言った。
定例会の冒頭、委員長は「84~86号議案は非公開」と言った。S氏から私たちの要求は伝わっているはずなのに、非公開の理由は説明されない。「不規則発言、退場!」と言われるのを覚悟し、おそれながら「申し訳ありませんが、非公開の理由を説明してください」と筆者は言った。不規則発言ではないという意味を「申し訳ありませんが」のことばで表現し、配慮したのだが、そんなことを木村委員長は斟酌しない。
人事案件以外は公開が原則の教育委員会を実質、非公開にした定例会が、実教出版「高校日本史A」「高校日本史B」問題で7月と8月にあったばかり。それと同様のことが84号議案で行われるのか、それを黙認してはならないと思い、筆者は発言したのだ。
筆者の質問に対し、木村委員長は「静かに」を連発するだけで、説明はしない。それに怒った他の傍聴者の、少なくとも8人が説明を求め、声をあげた。すると、木村委員長は「3人は退場」と言い、その指示を待っていたかのように総務部長が傍聴者席の前にやってきて、「威力業務妨害で通報する」と言い、筆者たち3人は退場させられた。しばらくして、もう一人も退場させられた。
その後、定例会では総務部長が「傍聴人規則2条(7)にかかわる者には誓約書を書かせる。書かなければ傍聴をさせない。3人のうち2人はこれまでも退場させられている(ママ)。今度傍聴にきた時には、会議を妨害しないという誓約書を書かせることにしたい」と発言。それに対し竹花委員が、「『妨害しない』というのでは本人は『質問をしているだけ』と言うだろうから、それも『妨害』にあたるような文面にしてもらいたい」と言い、総務部長は「検討します」と答えたのだという。
公開の教育委員会(会議)の原則を破り、傍聴者を敵視する教育委員たち。背面監視は止めたけれど、今回からは、延べ2度退場命令を受けた者の傍聴権は誓約書を書かない限り奪う、ときた。教育委員たちには、傍聴者から疑問や要求が出るのは、議事運営に問題があるのかもしれないと振り返る謙虚さを持ってほしい。
● 徳洲会から5000万円 弁明 二転三転の猪瀬知事は辞任を!
「言葉の力」を力説してきた猪瀬知事だが、自身の弁明は二転三転し、責任逃れに必至。なんと醜いことか!
都教委が行なう「日の丸・君が代」の強制と教員処分について猪瀬知事は、「基本的なルールが分からない人は(教員)不適格だ」「歌いたくなかったら口パクやっていたらいい。そんな程度の話を分からないというのは、教師としてふさわしくない」(3月29日)と言った。
不適格は知事、あなたでしょ。辞任を求める。
● 「君が代」不起立減給処分取り消しでは、済まさぬ?!
都教委、8年半前にさかのぼって戒告処分のやり直しか!
都教委は恥ずかしくはないのだろうか。諦めの悪いことよ。
9月の「君が代」不起立処分取消訴訟最高裁判決は、昨年の判決を踏襲して、起立を求める職務命令は合憲として戒告を是認し、しかし、戒告を超える減給・停職の選択は「慎重であるべき」「都教委は裁量権を濫用した」として減給28件と停職2件の処分取消を都教委に命じた(cf. しかし、不当極まりないことに、根津さんの減給・停職は取り消さなかった)。
この件で、30人に対し都教委は返金作業をしているが、その一方で今も現職にある教員7人を呼びつけ、再処分を前提とした事情聴取に乗り出した。8年半も前の不起立についてである。減給処分取消では腹の虫が収まらないということなのだろうか。いいかげん陰湿ないやがらせはやめるべきだ。
当該の7人の処分案件が本日の教育委員会定例会の議題になる公算が強い。人事案件は非公開議案なので教育委員一人ひとりの意見を聞くことができない。しかし、そもそも意見が出されるであろうか。公開議案でさえ非公開議案のような運営(=木村委員長一人が発言し、「皆さんこれでいいですね」と言い、他の委員は頷くだけ。発言はしない)をしているのだから、非公開のこの案件がきちんと議論されるか、心配だ。
教育委員には、不利益を受けても、「君が代」起立の職務命令に従ってはいけない、従うことができないという教員の思いを知った上で定例会に臨んでもらいたい。
● 文科省、沖縄・竹富町への教科書是正要求 県教委は否定的な見解
沖縄県竹富町教育委員会が石垣市と与那国町の両教委と異なる教科書を採択したことで文科省が県教育委員会に竹富町への是正要求を指示した問題で、県教委は20日、定例会を開き、対応を協議。委員らは竹富町の教育現場で問題が生じていないことや、同一教科書を強いると今後地域で公正な審議ができなくなることなど是正要求に否定的な見解を示した上で、現時点では結論を出さず継続協議とすることを決めたという。
これについて、琉球新報の社説(22日)は次のように言う。
「(前略)問題解決を妨げているのは竹富町でも県でもなく文部科学省の方だ。地方分権の精神に逆行し、教育現場を『どう喝』するような是正命令は直ちに撤回すべきだ。
県教委は『子どもの教育環境を第一に考える』という視点で検討を進めた。『物事は信頼で解決することを子どもたちに見せたい』という言葉に、委員の高い見識がうかがえる。
県教委の見解は三つある。まず無償措置法に違反しないと認識している。寄付によって竹富町の児童生徒に教科書が配布されているので『無償措置法の目的である義務教育の充実について大きな問題は生じていない』という見解だ。二つ目に、竹富町教委のみに是正要求をすれば、八重山地区で信頼に基づく公正な審議が行われなくなり、かえって混乱・停滞を招くと危惧している。三つ目に、是正要求は地方自治体の主体性に配慮することを求めた、地方分権一括法の付帯決議が反映されていないと指摘している。いずれの見解も説得力がある。(中略) 県教委が竹富町教委に是正要求をしない場合、文科省が直接介入する可能性がある。力ずくで『信頼による解決』を放棄させるのは、子どもにとって最悪の『教育』だと知るべきだ。」
子どもたちの教育を考える沖縄県教委の委員たちの姿勢に、都教委の関係者は学んでほしい。
● 11月14日教育委員会定例会を傍聴して
特定秘密保護法(案)を先取り?
「なぜ非公開?」――「それは秘密です」のよう
教育委員会を傍聴するに当たっては当然のことながら事前に、教育委員会HPで議題を確認している。この日の議題は報告事項2件及び、議案が3議案(84号議案:教育に関する議案に係る意見について 85号議案:東京都公立学校長の任命について 86号議案:東京都公立学校教員等の懲戒処分等について)とあり、3議案とも非公開が見込まれる旨、書かれていた。
85,86号議案は個人のプライバシーに関する人事案件なので非公開であることは承知している。しかし、84号議案はどういった議案であり、なぜ非公開なのか、議案の表題からはわからない。
傍聴受付を済ませ、待機しているところで筆者を含む何人かが受付業務をするS氏に、84号議案が非公開の理由の説明を求めたが、S氏は返事に窮した。「ならば、非公開理由の説明をするよう求めて来てほしい」と私たちは要求。S氏はいったん室外に出、戻ってきて「皆さんの要求を伝えてきました」「議会に出す議案のことだから非公開ということです」と言った。
定例会の冒頭、委員長は「84~86号議案は非公開」と言った。S氏から私たちの要求は伝わっているはずなのに、非公開の理由は説明されない。「不規則発言、退場!」と言われるのを覚悟し、おそれながら「申し訳ありませんが、非公開の理由を説明してください」と筆者は言った。不規則発言ではないという意味を「申し訳ありませんが」のことばで表現し、配慮したのだが、そんなことを木村委員長は斟酌しない。
人事案件以外は公開が原則の教育委員会を実質、非公開にした定例会が、実教出版「高校日本史A」「高校日本史B」問題で7月と8月にあったばかり。それと同様のことが84号議案で行われるのか、それを黙認してはならないと思い、筆者は発言したのだ。
筆者の質問に対し、木村委員長は「静かに」を連発するだけで、説明はしない。それに怒った他の傍聴者の、少なくとも8人が説明を求め、声をあげた。すると、木村委員長は「3人は退場」と言い、その指示を待っていたかのように総務部長が傍聴者席の前にやってきて、「威力業務妨害で通報する」と言い、筆者たち3人は退場させられた。しばらくして、もう一人も退場させられた。
その後、定例会では総務部長が「傍聴人規則2条(7)にかかわる者には誓約書を書かせる。書かなければ傍聴をさせない。3人のうち2人はこれまでも退場させられている(ママ)。今度傍聴にきた時には、会議を妨害しないという誓約書を書かせることにしたい」と発言。それに対し竹花委員が、「『妨害しない』というのでは本人は『質問をしているだけ』と言うだろうから、それも『妨害』にあたるような文面にしてもらいたい」と言い、総務部長は「検討します」と答えたのだという。
公開の教育委員会(会議)の原則を破り、傍聴者を敵視する教育委員たち。背面監視は止めたけれど、今回からは、延べ2度退場命令を受けた者の傍聴権は誓約書を書かない限り奪う、ときた。教育委員たちには、傍聴者から疑問や要求が出るのは、議事運営に問題があるのかもしれないと振り返る謙虚さを持ってほしい。
● 徳洲会から5000万円 弁明 二転三転の猪瀬知事は辞任を!
「言葉の力」を力説してきた猪瀬知事だが、自身の弁明は二転三転し、責任逃れに必至。なんと醜いことか!
都教委が行なう「日の丸・君が代」の強制と教員処分について猪瀬知事は、「基本的なルールが分からない人は(教員)不適格だ」「歌いたくなかったら口パクやっていたらいい。そんな程度の話を分からないというのは、教師としてふさわしくない」(3月29日)と言った。
不適格は知事、あなたでしょ。辞任を求める。
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