◆ 東京「君が代」第3次訴訟 第15回口頭弁論
12月6日(金)13:10傍聴抽選 13:30開廷
東京地裁527号法廷 巻美矢紀教授証言 終了予定は15:00
◎ 第3次訴訟 第14回口頭弁論 ご支援ありがとうございました
10月11日。今日もまた東京地裁527号法廷はたたかう仲間、支援者の皆様で一杯となった。何よりもそれが私たち3次原告団に力を与え、司法権力に私たち被処分者がこの問題に賭ける深い思いを伝えることとなるであろう。さまざまに抱える人生問題のさ中を駆けつけた皆様に深謝。
さて本日の法廷は、私たち原告側が提出した第10準備書面の確認から始まりました。法廷では弁論はありませんでしたが、ここには次の3点について論述されています。
まず、不起立者の所属する学校の全教員に研修を義務付け、連帯責任を取らせるという「不当な連座制」であります。
罪が家族係累に及ぶ封建時代をほうふつとさせる異様なシステムが21世紀の今日、国際都市東京の公教育の現場に存在することに、今更ながら驚くしかないのであります。オリンピックを開催する責任上、是非この民主主義国の現状を世界に広く知らせる必要がありましょう。
次に来るのが都教委の各校に対する執拗な干渉、圧力によって実教出版の日本史教科書採択校が0になったことについての論述。私たちが長年批判してきた文科省による検定制度さえ乗り越える都教委の暴挙です。権力に都合の悪いことが書かれているものは使わせない、生徒の目には触れさせない。都合の悪いものは何でも隠す、最近では原発事故で、議事録がないなどという不思議なこともありました。未来の主権者たちを「見猿言わ猿聞か猿」にさせてはなりませぬ。
もう1点は、昨年の最高裁判決にもかかわらず、「特別な事情」の存在しない不起立に対し、都教委はいまだに機械的累積加重処分を行っていることに対するものです。
これらの書面、裁判官たち、しかと目を通し受け止めよ!
法廷で目に付いたのは、都教委側代理人のやる気のなさ、そのひどさ。前回裁判長から最高裁判決を受け変更した処分量定を踏まえた書面の作成・提出を求められていたのだが、おそらく失念、宿題を忘れた高校生より情けない言い訳に終始する松崎代理人。再度求められても、提出することを検討するという言い回し。俺たちには権力がついているんだ、どっちみち勝つに決まっているさ、という傲慢さがありあり。「私の日本語がへただから伝わらなかったのですかねえ・・・」と裁判長さえ皮肉る始末であった。
そしていよいよ学者証人の採用の可否についてであります。私たちは3人の学者証人を申請しているのでありますが、裁判長は、書面を読めばわかるので、学者証人は採用しない、ときたのであります。
ここで植竹弁護士が、「巻美矢紀先生の主張はこれまでにない新しいものである」「岡田正則先生の意見書は、昨年の最高裁判決を踏まえて書かれたものである」とその必要性を主張し、立松弁護士は「準備書面ですべてを表現するのは難しい、尋問を通して訴えたい、少なくとも1名は是非ともお願いしたい」と熱弁をふるったのであります。
裁判長は、「バナナのたたき売りではないのでうんぬんかんぬん・・・いったん合議をしたい、一人でもというひとりは?」、すかさず植竹弁護士「憲法学者の巻先生です」(そう、3次訴訟弁護団・原告団では大法廷開廷をめざし、一人なら真正面から憲法論でやる!と決めていたのだ)、立松弁護士は「尋問時間を短縮して、ふたりを・・・」と畳みかけたのである。
3人の裁判官が合議のため引っ込んでいる時間の長く感じたこと、実際、長かった10分位であったろうか。
合議の結果、学者証人の尋問は一人認められることになり、巻美矢紀千葉大学大学院専門法務研究科教授と決定したのであります。
巻先生の主張は、これまでの議論を総括し、根底から論を立てる、まさに新しい地平を開くものです。教職員が職務命令に従えなかったことを、全体主義を廃する憲法の理念に照らして、公権力が行使してはならない限界を画すものだと受け止め、「今度は裁判所の出番だ」と最後を結んでいます。
期日は、12月6日(金)午後1時30分開廷で、3時まで。法廷は103号で行いたいというわれわれの意向は受け入れられず、今回と同じ527号法廷です。
なお、その次の最終弁論(結審)は、2月7日(金)午後3時開廷となりました。
12月6日(金)13:10傍聴抽選 13:30開廷
東京地裁527号法廷 巻美矢紀教授証言 終了予定は15:00
◎ 第3次訴訟 第14回口頭弁論 ご支援ありがとうございました
10月11日。今日もまた東京地裁527号法廷はたたかう仲間、支援者の皆様で一杯となった。何よりもそれが私たち3次原告団に力を与え、司法権力に私たち被処分者がこの問題に賭ける深い思いを伝えることとなるであろう。さまざまに抱える人生問題のさ中を駆けつけた皆様に深謝。
さて本日の法廷は、私たち原告側が提出した第10準備書面の確認から始まりました。法廷では弁論はありませんでしたが、ここには次の3点について論述されています。
まず、不起立者の所属する学校の全教員に研修を義務付け、連帯責任を取らせるという「不当な連座制」であります。
罪が家族係累に及ぶ封建時代をほうふつとさせる異様なシステムが21世紀の今日、国際都市東京の公教育の現場に存在することに、今更ながら驚くしかないのであります。オリンピックを開催する責任上、是非この民主主義国の現状を世界に広く知らせる必要がありましょう。
次に来るのが都教委の各校に対する執拗な干渉、圧力によって実教出版の日本史教科書採択校が0になったことについての論述。私たちが長年批判してきた文科省による検定制度さえ乗り越える都教委の暴挙です。権力に都合の悪いことが書かれているものは使わせない、生徒の目には触れさせない。都合の悪いものは何でも隠す、最近では原発事故で、議事録がないなどという不思議なこともありました。未来の主権者たちを「見猿言わ猿聞か猿」にさせてはなりませぬ。
もう1点は、昨年の最高裁判決にもかかわらず、「特別な事情」の存在しない不起立に対し、都教委はいまだに機械的累積加重処分を行っていることに対するものです。
これらの書面、裁判官たち、しかと目を通し受け止めよ!
法廷で目に付いたのは、都教委側代理人のやる気のなさ、そのひどさ。前回裁判長から最高裁判決を受け変更した処分量定を踏まえた書面の作成・提出を求められていたのだが、おそらく失念、宿題を忘れた高校生より情けない言い訳に終始する松崎代理人。再度求められても、提出することを検討するという言い回し。俺たちには権力がついているんだ、どっちみち勝つに決まっているさ、という傲慢さがありあり。「私の日本語がへただから伝わらなかったのですかねえ・・・」と裁判長さえ皮肉る始末であった。
そしていよいよ学者証人の採用の可否についてであります。私たちは3人の学者証人を申請しているのでありますが、裁判長は、書面を読めばわかるので、学者証人は採用しない、ときたのであります。
ここで植竹弁護士が、「巻美矢紀先生の主張はこれまでにない新しいものである」「岡田正則先生の意見書は、昨年の最高裁判決を踏まえて書かれたものである」とその必要性を主張し、立松弁護士は「準備書面ですべてを表現するのは難しい、尋問を通して訴えたい、少なくとも1名は是非ともお願いしたい」と熱弁をふるったのであります。
裁判長は、「バナナのたたき売りではないのでうんぬんかんぬん・・・いったん合議をしたい、一人でもというひとりは?」、すかさず植竹弁護士「憲法学者の巻先生です」(そう、3次訴訟弁護団・原告団では大法廷開廷をめざし、一人なら真正面から憲法論でやる!と決めていたのだ)、立松弁護士は「尋問時間を短縮して、ふたりを・・・」と畳みかけたのである。
3人の裁判官が合議のため引っ込んでいる時間の長く感じたこと、実際、長かった10分位であったろうか。
合議の結果、学者証人の尋問は一人認められることになり、巻美矢紀千葉大学大学院専門法務研究科教授と決定したのであります。
巻先生の主張は、これまでの議論を総括し、根底から論を立てる、まさに新しい地平を開くものです。教職員が職務命令に従えなかったことを、全体主義を廃する憲法の理念に照らして、公権力が行使してはならない限界を画すものだと受け止め、「今度は裁判所の出番だ」と最後を結んでいます。
期日は、12月6日(金)午後1時30分開廷で、3時まで。法廷は103号で行いたいというわれわれの意向は受け入れられず、今回と同じ527号法廷です。
なお、その次の最終弁論(結審)は、2月7日(金)午後3時開廷となりました。
田中造雅(原告団事務局)
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