★ 不起立で教育民営化攻撃と闘う
組合役員の制動つき破って勝利
3月の卒業式で「君が代」斉唱時に不起立して、4月に戒告処分を受けました。
卒業式の前には、分会会議や職員会議で徹底討論しました。
私は「橋下市長は教育の破壊・民営化をやろうとしている。『君が代』強制・処分は、これから始まる教育労働者の処分と大量首切りの切っ先。これはみんなの問題です。私は橋下の新自由主義攻撃に反撃するため不起立します。あらゆる反撃が積み重ねられることで力関係は変えられるし、みんなで職場支配権を守ろう」と提起しました。
★ 分会役員が「不起立反対」
それに対して、管理職と分会役員は一体となって「混乱を招くな」「橋下の攻撃を招き入れるもの」「闘えば攻撃がますます激しくなるだけ」と不起立を押しとどめようとしました。
ほかの職員は「沼田さんの決意は固いのに、みんなに何を言わせようというのか」「職場に分断を持ち込む言い方はやめろ」と抗議してくれました。
管理職は「不起立反対」の大合唱を目論んでいたのですが、その思惑はみごとに破産。不起立が橋下の教育民営化攻撃との真っ向からの闘いであると提起しきったことが大きな勝利でした。
式当日は朝から、校長や分会役員が「不起立やめろ!」と迫ってきました。でも私は「卒業式で起きる事態の一切の責任は橋下と市教委にある」と言って不起立を貫きました。
卒業式は何の混乱もなく、とても感動的な式になりました。
★ 「謝罪」をきっぱり拒否
式の後、校長は「保護者説明会を開いて(不起立について)説明する」と言った。
しかし「私は謝罪しないし、これからも不起立する。なのに説明会を開いて、何を説明するというのか」と言ったら、校長が「リスクが大変大きいので、やめます」と言わざるを得なくなり、完全に粉砕しました。
入学式をめぐっても、私が「絶対に立ちません」と言い続けたので、市教委・校長の判断で「職員室での電話当番」という職務命令が出て、職員室に缶詰にされました。
橋下市長は職務命令を出しても不起立者が続出することに対して、「立ちたくなければ欠席という選択をするのは大人の知恵」と打撃感をあらわにしました。
同僚からは「私の連れ合いも沼田さんのことをすごく支持してます」「強制や処分は絶対反対」と、うれしい言葉をたくさんもらいました。
私の不起立の記事が産経新聞の1面に出た時には「新聞に載ったのはかっこいいよね」と言われました。橋下への怒りのメール、「頑張って」という応援メールもたくさんもらいました。
不起立を貫いたことで、いろんなことが見えました。何よりも、「絶対反対」を貫けば校長も市教委も橋下市長もぐらつくということです。あの居丈高な橋下市長こそ労働者の闘いを一番恐れているということを、手に取るように感じました。
この過程で職場に分岐をつくり出したことが大きい。「組合役員と管理職は同じ立場だ」「あの人たちの言っていることは組合の言うことじゃない」と言ってくれた人もいます。体制内組合派と激突し、闘いの圧殺者であることを暴きました。
★ 職場が解放感いっぱいに
365日、あらゆるところで橋下の教育破壊・民営化攻撃に反撃できることもつかみました。
矢継ぎ早に攻撃が襲いかかってきているから、毎日、闘う材料がごろごろしています。学校選択制や学力テストの公表、週案提出の強制、元号表記の強制。
私が職場でビラを配ると「勤務時間内にビラを配るな」。「休憩時間でも喫煙をするな」という通達も出た。みんな、「そんなことがどこに書いてあるんだ」と拒んでいます。職場には「みんなで反撃していこう」という解放感がいっぱいです。
職員会議でも「今までそんなことを言う人じゃなかったのに」という人が管理職に抗議の声を上げ始めた。先日もある学年の担任たちが校長と激しくバトルしているのが校長室からばんばん聞こえて、みんなで大盛り上がりでした。
★ 怒り束ね組合取り戻す
卒業式と入学式の不起立で、府下で計37人が処分されました。裾野には、数字に表れていない不起立者が膨大にいます。悔しい思いをしている人もたくさんいます。
こうした怒りを束ね、橋下打倒の闘いの結集軸にしていきたい。組合幹部の屈服を打ち破り、新自由主義攻撃と闘う労働組合をよみがえらせるために闘っていきます。
『教育労働者全国通信』第20号(2012年5月15日)
組合役員の制動つき破って勝利
大阪市教組 N
3月の卒業式で「君が代」斉唱時に不起立して、4月に戒告処分を受けました。
卒業式の前には、分会会議や職員会議で徹底討論しました。
私は「橋下市長は教育の破壊・民営化をやろうとしている。『君が代』強制・処分は、これから始まる教育労働者の処分と大量首切りの切っ先。これはみんなの問題です。私は橋下の新自由主義攻撃に反撃するため不起立します。あらゆる反撃が積み重ねられることで力関係は変えられるし、みんなで職場支配権を守ろう」と提起しました。
★ 分会役員が「不起立反対」
それに対して、管理職と分会役員は一体となって「混乱を招くな」「橋下の攻撃を招き入れるもの」「闘えば攻撃がますます激しくなるだけ」と不起立を押しとどめようとしました。
ほかの職員は「沼田さんの決意は固いのに、みんなに何を言わせようというのか」「職場に分断を持ち込む言い方はやめろ」と抗議してくれました。
管理職は「不起立反対」の大合唱を目論んでいたのですが、その思惑はみごとに破産。不起立が橋下の教育民営化攻撃との真っ向からの闘いであると提起しきったことが大きな勝利でした。
式当日は朝から、校長や分会役員が「不起立やめろ!」と迫ってきました。でも私は「卒業式で起きる事態の一切の責任は橋下と市教委にある」と言って不起立を貫きました。
卒業式は何の混乱もなく、とても感動的な式になりました。
★ 「謝罪」をきっぱり拒否
式の後、校長は「保護者説明会を開いて(不起立について)説明する」と言った。
しかし「私は謝罪しないし、これからも不起立する。なのに説明会を開いて、何を説明するというのか」と言ったら、校長が「リスクが大変大きいので、やめます」と言わざるを得なくなり、完全に粉砕しました。
入学式をめぐっても、私が「絶対に立ちません」と言い続けたので、市教委・校長の判断で「職員室での電話当番」という職務命令が出て、職員室に缶詰にされました。
橋下市長は職務命令を出しても不起立者が続出することに対して、「立ちたくなければ欠席という選択をするのは大人の知恵」と打撃感をあらわにしました。
同僚からは「私の連れ合いも沼田さんのことをすごく支持してます」「強制や処分は絶対反対」と、うれしい言葉をたくさんもらいました。
私の不起立の記事が産経新聞の1面に出た時には「新聞に載ったのはかっこいいよね」と言われました。橋下への怒りのメール、「頑張って」という応援メールもたくさんもらいました。
不起立を貫いたことで、いろんなことが見えました。何よりも、「絶対反対」を貫けば校長も市教委も橋下市長もぐらつくということです。あの居丈高な橋下市長こそ労働者の闘いを一番恐れているということを、手に取るように感じました。
この過程で職場に分岐をつくり出したことが大きい。「組合役員と管理職は同じ立場だ」「あの人たちの言っていることは組合の言うことじゃない」と言ってくれた人もいます。体制内組合派と激突し、闘いの圧殺者であることを暴きました。
★ 職場が解放感いっぱいに
365日、あらゆるところで橋下の教育破壊・民営化攻撃に反撃できることもつかみました。
矢継ぎ早に攻撃が襲いかかってきているから、毎日、闘う材料がごろごろしています。学校選択制や学力テストの公表、週案提出の強制、元号表記の強制。
私が職場でビラを配ると「勤務時間内にビラを配るな」。「休憩時間でも喫煙をするな」という通達も出た。みんな、「そんなことがどこに書いてあるんだ」と拒んでいます。職場には「みんなで反撃していこう」という解放感がいっぱいです。
職員会議でも「今までそんなことを言う人じゃなかったのに」という人が管理職に抗議の声を上げ始めた。先日もある学年の担任たちが校長と激しくバトルしているのが校長室からばんばん聞こえて、みんなで大盛り上がりでした。
★ 怒り束ね組合取り戻す
卒業式と入学式の不起立で、府下で計37人が処分されました。裾野には、数字に表れていない不起立者が膨大にいます。悔しい思いをしている人もたくさんいます。
こうした怒りを束ね、橋下打倒の闘いの結集軸にしていきたい。組合幹部の屈服を打ち破り、新自由主義攻撃と闘う労働組合をよみがえらせるために闘っていきます。
『教育労働者全国通信』第20号(2012年5月15日)
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