パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

アベを倒そう!(453)<新時代沖縄の扉を開く若者たち>

2018年12月13日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
 昨日(12月10日)、東京・文京区で、▲「NEW GENERATION OKINAWA 新時代沖縄の扉を開く若者たち~沖縄知事選「ポジティヴ・キャンペーン」の立役者、<徳森りま>さんを迎えて~」(主催:辺野古高江を守ろう!NGOネットワーク)という集会が開かれ、98人が参加しました。
 この集会には、「辺野古県民投票の会」代表の元山仁士郎さんも、その事務所からインターネット参加しました。
 最初に徳森さん「日本初!大統領選挙 デニー知事誕生の裏側」と題して次のような話をしてくれました。(少し長いですが読んでください)
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 私は沖縄出身で、父は日系ペルー人だ。幼少期を南米で過ごした。
 琉球大学を卒業後、米軍基地で働いた。

 日本の領土なのに日本人はパスポートをもって入り、米軍は自由に出入りできる。
 それで問題意識を持ち、「平和行進」にアルバイトで参加した。
 その後早稲田大学大学院に進学した。
 沖縄の人の中にもある、世代間ギャップにショックを受けた。
 また、東京と沖縄のギャップにも。
 その後、「島ぐるみ会議」の事務局で働き、翁長県知事選を手伝った。
 その後、ペルー、コロンビアに行き、今年の7月に沖縄に帰った。
 そうしたところ8月に翁長さんが亡くなった。
 4年前選挙を手伝ったので、また選挙を手伝う事になった。

 最初は元山さんと、もう一人と、3人で話し合い、呼びかけたところ10人が集った。
 何かできるかも、と思った。
 しかし、候補の人選が決まらず焦った。
 そこで、自分たちで誰がリーダーになればよいか話し合った。
 5月頃から玉城デニーさんの名前は出ていたそうだ。
 しかし調整役がいない状態だった。
 じゃ、市民が直接動こうという事になり、玉城氏と呉屋氏の二人に絞り、「・・若者の会」で議会に手紙を出した。
 しかし、事は動かなかった。
 その後、翁長さんが同じ二人の名前を出していたことが判明、びっくりした。
 自分たちと同じだったから。

 これで県知事選は他人事ではなく、自分事になった。
 そして、「玉城デニー若者応援チーム始動!」となった。
 SNS(LINE、ツイッター、個人のアカウント)を使っての発信、それをシェアすることを重視。
 相手のポスターや、やり方も研究し、政策バナーなどではわかりやすさを重視した。
 フォロワーとのやり取りも。
 デマがひどかったので「デマバスター」を作り、外部からの協力も得た。
 これがあったので、「ポジティブキャンペーン」に専念できた。
 <おでかけデニーさん>と題した本日の予定、
 <生トークみんなで会いに行こう、デニーってる、デニってる>、というようなビデオも作った。
 文化祭みたいで楽しかった。

 「翁長さんを想う市民の集い」では、終了後デモなどの意見も出たが、それは翁長さんの死を悲しむ人々の気持ちに添わないとして、「静かに想う」方向にし、自分たちがやることになり、初心にかえった。
 デニーさんはよく事務所に来てくれた。
 相手候補は一回も事務所に顔を出さなかったようだ。
 ポジティブキャンペーンでは、
  ・早朝スタンディング:これは最初26人が、50m、100mへと伸びて行った。
  ・期日前投票ののチラシ配り
  ・名刺配り(大学、高校、スーパー、繁華街でも)
  ・若者街宣:原稿も自分たちで作った。みんなが各地でやった。
       どうしても言葉がきつくなるので、甘い言葉で「選挙に行こう」と訴えた。
  ・イベントもやった。創価学会の人たちも参加した。
   <9.21デニーナイト>
   <9.22デニってる@大会>
   <9・23わったーがつくる!YES新時代沖縄>
   <9・27ガチでわったーがつくる!YES新時代沖縄>
   <9・28台風デニーナイト>
 当日、最後まで車に「投票所開いてます!」を張りつけ回った。

 デニー氏は開票の時「私の後ろに君たちがすわっていて欲しい!」と言った。
 そして、当選した!!
 世界中の方からメッセージが届いた。<世界のウチナーンチュ!>になった。

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 その後、インターネット参加で、会場前面に掲げられたスクリーン上で
 元山仁士郎さんが、「『辺野古』県民投票の署名集めを振り返って」と題して、
 以下のような項目について話してくれました。
   ・県民投票の会の設立から条例成立までの経過
   ・会の目的
   ・私の目的
   ・署名について
   ・県民投票署名収集をめぐる背景・状況
   ・意見の相違
   ・成果
   ・課題
   ・県民投票の成功に向けて、いま何をなすべきか

 その中で「私の目的」については次のようなことを述べました。
  世代間の対話:戦争体験者の高齢化、世代間の”断絶”修復
  島々の対話:「沖縄」の課題を知る、共通体験の創出
           ”感覚の違い”を知る・埋める
 (ここには、沖縄の歴史と・地理を通じてのギャップを埋める、というしっかりした目的があると思いました。)
 「署名について」のところでは、
  法定必要署名(2万3,171票:有権者の1/50)をはるかに超える有効署名数9万2,848筆が集まり、これは誰も予想しなかった、
 と述べました。

 「県民投票署名収集をめぐる背景・状況」のところでは、
  この間の諸情勢が述べられ、最後のところでは<米朝首脳会談(2018年6月12日)>により、対決から対話への動きにも触れていました。
 また、県民投票についての「意見の相違」では、
  ・翁長知事がやろうと考えていた(承認)撤回を遅らせるのではないかという意見があったが、翁長知事は「撤回の判断を縛るものではない」(6月12日)と明確に述べた。
  ・辺野古の(座り込み)現場から人を削ぐのではないかという意見があったが、現地に足を運べない人々が署名活動に動いた。
 と述べていました。

 「成果」では、以下のことが述べられました。
  ・沖縄政治史初の、政治・社会的実績を残した市民・若者主導の運動
   (「これまでは労組・政党主導だった」と述べられました)
  ・若者・市民の政治/運動参加の機会創出
  ・ナルダイ(落胆)ムードの打破
  ・沖縄全体での議論促進
 (これらはいずれも、新しくかつ教訓に富む成果であったと思います。)

 「課題」では、以下のことが指摘されました。
  ・同世代(若者)の参加
  ・県民投票で盛り上がった意識の継続
  ・デマ・フェイクニュースの精査
  ・県民投票署名収集のノウハウの引き継ぎ

 「県民投票の成功に向けて、いま何をなすべきか」のことろでは、
  *沖縄県県民投票課
  *「辺野古」県民投票の会の活動
  *反対投票運動を呼びかける新たな組織の必要性
  *日本の人へ
 が提起されていました。

 その中で「日本の人へ」のところでは、
  ・県民投票のことを周りに知らせる/ネッようなトで拡散する
  ・あなたの住む市町村で、小金井市で可決されたような意見書採択を議員に働きかける
  ・「辺野古」県民投票の会へ寄付をする
   (振込先は<辺野古県民投票の会>を検索すれば出てきます)

 その後に行われたパネルデスカッション
 (・徳森りまさん、・元山仁士郎さん、・米須清美さん(沖縄出身、小金井市議会に陳情)、・鶴巻拓さん(横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会)の四人の方々)の詳細については割愛させてもらいますが、最後の所で、司会者から四人に、「新時代の始まりを感じられたか?」と言う質問がありました。
 それに対し各人は以下のように答えました。
 (徳森さん)
 声なきサポーターを投票所につなげられた
 当たり前のことをやって行った。
 ここまでいじめられてどうするんだという怒りはあるが、
 ポジティブキャンペーンで参加する人たちのハードルが下がった。
 世代間のギャップがある。
 しかし「許せない!」ではなく、前に進むようにやっていく。
 先輩たちにはできなかったことだ。
 新時代の始まりを感じている。
 行政がやらない所を市民がやり出している。
 一人一人、一人から始められる。
 それがいろんなところから始まっている。
 後から行政がのっかって来る。

 (鶴巻さん)
 感じます。ポジティブに、問題の原因を探り、戦略、戦術を考えられるようになってきた。
 (米須さん)
 感じる。デニーさんの当選、そして県民投票まで来ている。
 未来は私たちの手の中にある。

 (元山さん)
 デニー知事の誕生は新時代沖縄だ。
 しかし変わらない所もある。工事が着工されている。
 ただ、これからの取り組みで一人一人が作り上げていくものだ。
 辺野古に終止符を打ったら、貧困対策などを取り組んでいく。
 そうならないようにしているのが、安倍政権であり、ヤマトの人だ。
 私たちは「新時代」と言っているが、それを押し留めるものもある。

 四人のパネラーたちは「新時代」を感じていました。
 そして、それぞれいいことを言ってくれたと思います。
 その上で、元山さんは言いました。
 「そうならない様にしているのが安倍政権であり、ヤマトの人だ」、と。
 しかしヤマトの人の中にも、新時代への抵抗勢力となっている安倍政権を倒そうともがいている人々はいます。
 ただ、ヤマトでもがいている人々は、「時代沖縄の扉を開く若者たち」の闘いに学ぶ必要があると思いました。
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 なお、以下のような呼びかけがメールで届きました。

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 *政府・防衛省は辺野古新基地建設のための辺野古埋め立てを「14日(金)から強行する」と宣言しています
 4日(火)からは安倍首相とふかーい仲にある山口県「宇部興産」(宇部市)の関連会社「琉球セメント」に急遽設置した桟橋(名護市安和)から”公共用財産管理規則””赤土等流出防止条例”違反を平然と犯し、「タンカー船への土砂運搬作業」を機動隊に守られ、強行しています。
 ● 明日12日(水)~14日(金)の3日間連続して首相官邸前、議員会館前で抗議行動(座り込み、集会)を下記のように行いますぜひ参加お願いします。
 安倍政権のこの暴挙を何としても止めましょう

 辺野古の海への  止めろ!12・14辺野古土砂投入
         3日間連続官邸前座り込み行動

 「行動内容」
 2018年12月12日(水)、13日(木)
       16:00~19:00 首相官邸前で座り込み
        同時並行して17:30~18:30最寄りの駅で
          パブリックビューイングとリーフレット配布
       12月14日(金)
       9:00~18:00 首相官邸前で座り込み
       18:30~19:30 議員館前集会
                  (官邸前から移動)
 <呼び掛け>
       辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会
 <連絡先>
       辺野古への基地建設を許さない実行委員会
         TEL 090-3910-4140
                   (沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
    平和を実現するキリスト者ネット
          TEL&FAX 03-3818-2885
    辺野古・高江を守ろう!NGOネットワーク
          Eメール henokotakaengo@gmail.com


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