パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

藤田の日記

2008年04月21日 | 藤田の部屋
 ☆★☆ 「君が代」強制反対に刑事罰!? ☆★☆
 ◇ 判決 5月29日(木)15:00~東京高裁102号法廷

  裁判長による判決文読み上げが約90分予定されています。
  公権力の非常識が断罪されるか、表現の自由は窒息したままか、


「カタクリの咲く丘」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》

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2008/02/22(金)     最高裁
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4月11日、記

 立川事件の判決を聞きに最高裁に行った。 まずは並んで抽選、その後、ロッカーに携帯とか筆記具以外の物を入れ、金属探知装置を通る。 地裁よりはるかに精密な機械、硬貨まで探知するとか。 一旦鳴ったが係が再検査してやっと通過。 小法廷に向かう。
 窓の殆んどない構造、カフカの城である。 要塞である。 民衆の攻撃に対応して造ったのだと誰かが言っていたがまさしくそんな感じである。 警備の人数の多いこと、傍聴者40数名に匹敵する。 座席は指定席、悠々と座れる広さ、超高級映画館である。
 被告人を探すがいない。 聞くと、傍聴席最前列にいると言う。 見ると確かに傍聴席に並んで座っていた。 被告が廷内にいないとは一体どういうことなのか。 傍聴席前の仕切りの向こうの廷内には検事と弁護士の席があって一段と高い背もたれの聳え立つ判事席に面している。 法曹三者のみが廷内にいる。 これが最高裁なのか。 まこと異様である。 神の代理人のご託宣を拝聴するという構造となっている。
 時間になると黒子のような事務官が左の扉から現れて開会を宣言し退場する。 すると正面の大きな扉が自動的に左右に開く。竈の蓋が開くとはこのことか。

 かくして判事のご登場となる。 私の右、3メートル前には屈強な警備員が尻を裁判官に向け傍聴人を凝視している。 一言発すれば直ちに拘引せんとの戦闘態勢である。 恐れ入った。 まさしく最高裁とは権力の最高なる牙城であった。

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2008/02/23(土)     邸宅
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 4月11日、記

 最高裁小法廷裁判長が言った。 「邸宅侵入罪」であると。 自衛隊官舎は団地構造である。 階段を上がっていくごとに左右に住居のドアがある。 その階段を上がると邸宅侵入罪となる。 否、門も柵もない敷地内に足を一歩踏み入れた瞬間に、「邸宅侵入」となるのだと言う。
 昔、団地に住んでいたことがある。 邸宅だとは思いもしなかった。 最高裁の判事の思考とはおよそ世間から超越している。 物売りや新聞の勧誘員がしょっちゅうやって来た。 明日からは一階に入るべからずと看板を出しておいたら侵入してきた者は皆逮捕だ。 新聞社は緊急声明を発すべきであろう。
 マンション一階の集合ポストのビラ入れも何メートルか敷地内に侵入するから犯罪となる。 ポスティング業者も大変だ。 警察も大変だ。 「今、階段に、敷地内に侵入者がいます。 逮捕お願いします。」との通報が鳴り止まない。 馬鹿馬鹿しいとはこのことか。
 警察がビラ配りを突然逮捕し、検察が75日も勾留して、言うなれば検察による刑の執行をしてしまった事件を正当化するために、「邸宅侵入罪」なるアホな言辞を弄したのが今日の最高裁である。
 埼玉の北の果ての我がボロ家も今日の午後3時過ぎからは「邸宅」となった。 ちゃちな金属柵の門から玄関ドアまでは3メートルほどある。 いきなりドアの前までやってくる人は毎日のようにいる。 これらは最高裁裁判官によると全員犯罪者だというのだ。
 「邸宅」というのは大きな門があって松かなんかがあって黒塀や石垣があったりしてそういうのを「邸宅」というのではないか。 とんだ「ていたらく」とは今日の最高裁の判事の所作にこそふさわしい。

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2008/02/20(水)     バス
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 埼玉の北の果てに住んでいるとバスの御厄介になることが多い。 東京で一杯やったらバスに乗るしかない。 池袋、9時35分の特急「赤城」は500円払うと鴻巣まで40分一寸で来る。 それから10分ほど待つと加須行きのバスが来てくれる。 最終のバスに乗って10時35分の発車を待つ。 赤い標示のバスである。 雨の時など早く来てくれると実に有難い。
 アメリカに行ったI君の話だとバスは別の処で待機していて発車時刻になったらやって来るのだと言う。 どんな土砂降りでも皆文句は言わない。 「バスの運転手は今、休んでいるんだよ」、休息時間だというわけだ。
 田舎のバスの停留所の名前は趣きがある。 「生出塚」 「川面火の見下」 「笠原十字路」 「上種足」 「榎戸」 ・・・・25分前後の旅である。 段々人が居なくなって来る。
 以前、運転手と二人だけだった時、話をした。 もう何十年もこの路線を走っていると言っていた。 子供が大きくなり母親となって子供を連れて乗ってくると言っていた。 田舎のバスには人生がある。
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1 コメント

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Unknown (高島の教え子)
2008-06-03 16:41:30
私は都立高島高校で藤田先生に倫社を教えていただいたものです。私は先生のユニークな授業が大好きで毎週楽しみにしていました。その頃からメーデーに参加する!と言って出掛けては翌週にその様子を授業で話してくれたり、身をもって社会の仕組みや理不尽を教えてもらっていた気がします。
先生の逮捕の記事やニュースを見つけ、驚くと同時に先生らしいな~と高校時代のコトを思い出しました。
その後、どうなっているのか気にしていた所、今回最終的な判決が出され、その結果に強い憤りを感じます。中二の娘は都立へは行かせるのをやめました。現場の教師がこんな高圧的かつ強制的な要求を強いられる学びの場に大事な娘は預けられません。藤田先生!先生に教えて頂いた生徒はあの頃と変わらない強い意志を持って行動している先生を誇りに思っています。今回はこんな形となりましたが、みんな先生を応援しています!!どうぞ、あまり過激になり過ぎず、でもこれからも大いに声をあげて下さい!
何とか先生にエールを送りたくて書いてみました。
藤田先生、ファイト!!
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