パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

★ 明けない夜はない(211)

2023年09月07日 | 「日の丸・君が代」強制反対

 ★ <何をなすべきか>

<転送歓迎>(重複ご容赦)・「新芽ML」・「ひのきみ全国ネット」・「戦争をさせない杉並1000人委員会」・「杉並コモンズ」の渡部です。

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 8月24日、岸田政権と東京電力は福島原発の放射能汚染水の海洋放出を強行した。

 その2日前、全漁連会長「漁業者・国民の理解を得られない海洋放出に反対であることはいささかも変わるものではない。」という声明を発表していた。

 政府は8年前の2015年「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」と約束していた。しかし岸田首相は一方的に「理解は進んでいる」などと述べ、海洋放出を強行した。

 どうして海洋放出をするのかと思っていると、「いかなる処分も行わない」と言いながら、すでに1㎞先まで海底トンネルを作ってあったのである。

 全漁連の坂本会長は直ぐに

「我々がALPS処理水の海洋放出に反対であることはいささかも変わりはない

 というコメントを発表した。

 海洋放出に反対していた中国は、日本からの水産物輸入を禁止した。
 すると岸田政権は、「仮想敵国」とする中国に対する批判を高め、多くのマスコミや識者もそれに従っている。

 しかし、放出は30年と言うが何十年続くかわからない。
 その間、放射性物質を含んだ汚染水が太平洋に流され続ける。
 一日も早く、海洋放出をやめるべきだ。
 そうすれば、漁業関係者も助かり、中国の禁輸も止まるだろう。

 9月4日、米軍辺野古基地建設で、大浦湾の軟弱地盤の発覚に伴って、防衛相が申請した設計変更を承認するよう国が県に「是正指示」を出したのは違法だとして沖縄県が国を訴えた裁判で、最高裁は沖縄県の上告を棄却した。

 そして、建設反対を掲げ知事になった玉城デ二―知事に対し、「採決の趣旨に従う義務を負う」とした。
 沖縄の民意や地方自治を踏みにじるばかりでなく、国が進める米軍基地建設の仕事を行えと言っているのである。
 これほど酷い判決はない。

 「戦争の永久放棄」「戦力不保持」「交戦権否認」という憲法下、最高裁までがここまで来ている。
 そして、麻生氏は公然と「戦う覚悟」を持てと国民を煽っている。
 一方、「平和教育」は制限され、天皇主権の「君が代」に抗する教員は処分される
 いったいこれが「法の支配」「民主主義」の国なのか。
 「絶対主義天皇制」「軍国主義」の戦前回帰ではないか。

 ところで、日本は1945年「ポツダム宣言」を受諾して無条件降伏をした。
 その「ポツダム」宣言には次のようなことが書いてあった。

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・・・日本国国民を欺瞞シ
之ヲシテ世界征服ノ挙ニ出ヅルノ過誤ヲ犯セシメタル者ノ
権力及勢力ハ永久ニ除去セラレザルベカラズ
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 当時の日本語訳なのでわかりにくいが、

「日本国民を欺瞞し、世界征服の挙に出る過ちを犯させた者の権力および勢力は永久に除去されなければならない」

 と述べているのである。

 そして「日本国憲法」の<前文>には、

「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、・・この憲法を確定する」

 と述べられた。

 要するに、戦前日本の国民は政府にだまされ過ちを犯したのであり、その政府の行為によって戦争の惨禍が起きたのである。
 この間の動きを見ていると、今また、日本の人々は政府にだまされ、同じことが起きつつあると言わざるを得ない。
 しかも国会では「改憲」勢力が三分の二を超えている。
 そしてこれに抗する勢力は苦難を強いられている。

 しかし、全国各地で「草の根」から粘り強く闘っている仲間たちは存在する。
 その仲間たちのためにもと思い、ご存じの方も多いと思うが、チェルヌイシェフスキー(1828~1889)の『なにをなすべきか』(1863年)からの引用文を二つ紹介したい。

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・・・彼らの数は少ない。しかし彼らのおかげですべての者の生活が花を開くのである。
彼らがいなければ、人々の生活はしぼみ、衰えてしまう。
彼らの数は少ないが、彼らがいるので、すべての人が息をすることができるのだ。
彼らがいなければ、人々は息をすることもできなくなってしまう。
正直な善良な人はたくさんいる。しかしラフメートフのような人たちは少ない。
彼らは茶のなかのテインであり、上等のぶどう酒の芳香である。
彼らがいることによって、善良な人たちの力や魅力が生まれるのだ。
それはすぐれた人たちの精華であり、原動力であり、天地の塩の塩である。
(岩波文庫(上)88ページ)

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このタイプは近ごろ生まれて、急速に増えつつある。これは時代とともに生まれたのであって、時代の象徴である。
そして、言うまでもないことであろうが、それはおのが時代とともに、長からぬ時代とともに消え去ってゆくだろう。
このタイプは近ごろ生まれたことによって長からぬいのちを運命づけられている。
六年まえには、こういう人たちは見られなかった。
三年まえには彼らはさげすまれていた。いまは・・・
しかしいま彼らがどのように考えられているかはどうでもよいことだ。
数年たてば、ほんのわずかな年々ののちには、人々が彼らにむかって、「われわれを救ってくれ!」と呼びかけるであろう。
そして彼らの語ることがすべての人によって実行されるようになるだろう。
それからさらに数年後には、いな、数年後どころか数か月後かもしれないが、
人々は彼らを呪うようになり、彼らは野次られ、ののしられて、舞台から追われるであろう。
人々が彼らを野次り、ののしり、追い立て、呪おうとも、人々は彼らから利益をえたのである。
彼らにはそれで充分であり、野次や呪いのどよめきのなかで、
彼らはいままでと同じように誇り高く、謙虚に、きびしさと善良さとをうしなわずに、舞台から去ってゆくであろう。
彼らは舞台にとどまらないだろうか?ーーとどまらないだろう。
彼らがいなくなったあとはどうなるであろうか?ーーわるくなるだろう。
しかし彼らが現われるまえよりは、彼らの去ったのちの方が、事態はよくなっているだろう。
そして歳月が流れ、人々はこう言うだろう。
「彼らのあとで事態はよくなった。しかしまだまだわるいことも残っている。」
そしてこのような声が聞かれるようになれば、それはこのタイプが復活するときがきたことを意味するものであり、
それはもっと多くの人々のなかで、もっとよい形で復活することになろう。
なぜなら、そうなれば、すべてのよきものがもっと増え、すべてのよきものがもっとよくなるからだ。
そしてふたたび同じ歴史があたらしい形でくりひろげられる。
(同上(下)322~323ページ)
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 みなさん、共に闘いましょう。
 当面の戦術としては、<大軍拡・大増税・戦争準備・改憲の岸田内閣打倒!>で、
 そして戦略としては、<反米・反独占の統一戦線形成!>ではないでしょうか。

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