<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「新芽ML」の渡部です。
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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今年は天皇機関説事件(1935年)80年にあたります。
その今年、「戦争法案」が国会に上程される中、文科省は、国立大学への「国旗」掲揚・「国歌」斉唱を要請しました。
小・中・高校への強制に続く大学への実質的な強制です。
これは「大学の自治」の危機であり、「教育の自由」「学問の自由」の死滅を意味します。
戦後「民主教育」の否定であり、戦前回帰の「国家主義教育」の確立です。
しかし、天皇機関説事件からわずか10年後には敗戦により絶対主義天皇制の日本は壊滅しました。
昨日(7月4日)夜、東京大学本郷キャンパスにおいて「学問の自由を考える会」主催の▲ 公開シンポジウム『学問の自由をめぐる危機―国旗国歌の政府「要請」について考える―』が開かれ、約500人が参加しました。
報告者3人(敬称略)とその報告は以下のようなものでした。
(②、③は割愛させていただきます)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(石川氏の報告から)
この会場(法文1号館25番教室)は元「八角講堂」があった場所で、1935年竣工、1948年には美濃部達吉の告別追悼会が開かれ、1952年にはポポロ事件(戦後「大学の自治」が争点となった事件)の舞台となったところだ。
(その後、「儀礼と公共空間」についての話がありましたが、割愛します)
天皇機関説事件にいたるまで、沢柳事件(1913年)、瀧川事件(1933年)などがあり、前者については東大法科大学は連帯したが、後者については東大法学部は連帯しなかった。
2月18日に美濃部弾劾演説、25日には美濃部の「一身上の弁明」があった。
しかし、3月20日には「政教刷新に関する決議」(貴族院)、23日には「国体に関する決議」(衆議院)がなされ、不敬罪での告発、取り調べが4月より始まり、9月には美濃部は貴族院を辞職した。
それと軌を一にして文部省は4月10日「国体明徴の訓令」を関係諸機関に発し、思想統制が強められ、さらに8月3日、10月15日の2度にわたり、「国体明徴に関する政府声明」が出された。
文部省内には「思想局」が作られ、天皇機関説を唱えた憲法学者ら19人に対して警告を行い、「転向」を執拗に求めた。
1936年2月21日には、美濃部はピストルで撃たれ、すぐ後に「2・26事件」が起きた。
(その後「大学の自治」について、イギリス型(私立が主)・フランス型(官立が主)・ドイツ型(その中間)があり、日本国憲法23条で「学問の自由は、これを保障する」と明示しているのは、ドイツ型大学に近い、しかし、現在「納税者の意志」を前面に出して、「公共・全体」の名の下に憲法23条を掘り崩すことが行われている、と述べました。)
その上で
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この報告を聞き、
①現在起きている事態の深刻さを掴むことの重要性、
②学者同士、また学者と一般の人々の連帯の重要性、
③闘う人々を見殺しにしてはならないことの重要性、
を強く感じました。
同時に、天皇機関説事件後わずか10年で、絶対主義天皇制日本はもろくも崩壊したように、国民主権を謳う新憲法下で、「君が代」(天皇主権の歌)を強制するというような本末転倒、デマゴギーに満ちた政策も、結局は現実にぶち当たり崩壊するだろうとも思いました。
3人の報告が長くなり、その後分討論は短時間となりましたが、コーディネーターの岩崎稔(東京外国語大学・哲学、政治思想)氏は、次のようなことを述べました。
「(この間の小中高校への「日・君」強制に触れ)、そこには抑圧と苦難があった。処分では根津さんの闘いがあったが、彼女がどういう気持ちで闘っていたのか、我々は受け止めていたのだろうか。鈍感だったのではないか。大学と市民社会を媒介する論理が求められている。」
もちろん、この間、根津さんだけはなく、小中高の多くの教職員・生徒・保護者たちの何年間にもわたる闘いがあり、また、それを支援する学者・弁護士たちもいました。
今、大学にも火の手が及んで、その周りにいた彼ら自身も立ち上がりつつあることだと思います。
私たちにとっても心強い限りです。
そして、今回のシンポジウムの場所が、美濃部達吉にちなんだ場所で開かれたことは、先人たちの闘いが80年の時を超え受け継がれていることを示したものであるとも思います。
ちなみに、当日持っていった「8・2全国学習交流会」のビラ約400枚はすべて配布されました。
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▲ 「第5回『日の丸・君が代」問題等全国学習交流会」
(最近、東京のホテルがなかなか取れません。遠方から来られる方は、早めに取って頂くか、東京近郊のホテルを取られるか、私か永井・根津までご連絡を。なお、当日集会は17時に終了、デモは18時頃東京駅前を通る予定です。)
<日時>2015年8月2日(日) 10:00~16:00
(終了後
<「日の丸・君が代」強制反対!若者を再び戦場に送るな!>
の横断幕を掲げて銀座デモをします)
8月3日(月) 午前 文科省交渉(予定)
<場所>日比谷図書館文化会館地下ホール
<内容>学習・交流と講演
講演「戦争する国は学校からーいま教育とファシズムを考える」
講師:池田浩士さん(ドイツ文学者評論家京都大学名誉教授 ファシズム論の第一人者)
<プログラム>(予定)
10:20 開会
10:23 経過報告
10:30~11:30 池田浩士氏の講演
11:30~45 質疑
11:45~12:30 報告(Ⅰ)東京
昼食休憩
13:20~15:30 報告(Ⅱ)大阪・首都圏・全国
15:30~16:00 討論
16:00~16:20 集会アピール、行動提起、閉会
16:20~17:00 会場片付け、デモ準備
17:00~ デモ(日比谷公園⇒数寄屋橋⇒東京駅⇒常盤橋:約2・5キロ)
<資料代>500円
<主催>「日の丸・君が代」問題等全国学習交流集会実行委員会
連絡先:永井(090-7015-3344)
http://homepage2.nifty.com/kaikosasenaikai/image/zenkokusyuukai20150802-03.pdf
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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今年は天皇機関説事件(1935年)80年にあたります。
その今年、「戦争法案」が国会に上程される中、文科省は、国立大学への「国旗」掲揚・「国歌」斉唱を要請しました。
小・中・高校への強制に続く大学への実質的な強制です。
これは「大学の自治」の危機であり、「教育の自由」「学問の自由」の死滅を意味します。
戦後「民主教育」の否定であり、戦前回帰の「国家主義教育」の確立です。
しかし、天皇機関説事件からわずか10年後には敗戦により絶対主義天皇制の日本は壊滅しました。
昨日(7月4日)夜、東京大学本郷キャンパスにおいて「学問の自由を考える会」主催の▲ 公開シンポジウム『学問の自由をめぐる危機―国旗国歌の政府「要請」について考える―』が開かれ、約500人が参加しました。
報告者3人(敬称略)とその報告は以下のようなものでした。
①石川健治(東京大学・憲法学)ここでは、①の報告と発言について紹介します。
天皇機関説事件80年―学問の自由と大学の自治の関係ー
②橋本伸也(関西学院大学・西洋史)
大学と国家―ヨーロッパ大学史にみる悩ましい関係
③山口二郎(法政大学・政治学)
学問の自由と民主主義
(②、③は割愛させていただきます)
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(石川氏の報告から)
この会場(法文1号館25番教室)は元「八角講堂」があった場所で、1935年竣工、1948年には美濃部達吉の告別追悼会が開かれ、1952年にはポポロ事件(戦後「大学の自治」が争点となった事件)の舞台となったところだ。
(その後、「儀礼と公共空間」についての話がありましたが、割愛します)
天皇機関説事件にいたるまで、沢柳事件(1913年)、瀧川事件(1933年)などがあり、前者については東大法科大学は連帯したが、後者については東大法学部は連帯しなかった。
2月18日に美濃部弾劾演説、25日には美濃部の「一身上の弁明」があった。
しかし、3月20日には「政教刷新に関する決議」(貴族院)、23日には「国体に関する決議」(衆議院)がなされ、不敬罪での告発、取り調べが4月より始まり、9月には美濃部は貴族院を辞職した。
それと軌を一にして文部省は4月10日「国体明徴の訓令」を関係諸機関に発し、思想統制が強められ、さらに8月3日、10月15日の2度にわたり、「国体明徴に関する政府声明」が出された。
文部省内には「思想局」が作られ、天皇機関説を唱えた憲法学者ら19人に対して警告を行い、「転向」を執拗に求めた。
1936年2月21日には、美濃部はピストルで撃たれ、すぐ後に「2・26事件」が起きた。
(その後「大学の自治」について、イギリス型(私立が主)・フランス型(官立が主)・ドイツ型(その中間)があり、日本国憲法23条で「学問の自由は、これを保障する」と明示しているのは、ドイツ型大学に近い、しかし、現在「納税者の意志」を前面に出して、「公共・全体」の名の下に憲法23条を掘り崩すことが行われている、と述べました。)
その上で
「当時、在野の知識人たちはこの事件を冷ややかに見ていた。」とも述べました。
「一般の人々からの連帯は見られなかった」
「美濃部の場合も前哨戦は思いの外早く始まっている。だからそれを早目につかむことが大事だ」
「美濃部は名誉教授だったが、法学部はサポートしなかった。見殺しにされたとも言える。」
「だから私は今回このような場に出てきている。」
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この報告を聞き、
①現在起きている事態の深刻さを掴むことの重要性、
②学者同士、また学者と一般の人々の連帯の重要性、
③闘う人々を見殺しにしてはならないことの重要性、
を強く感じました。
同時に、天皇機関説事件後わずか10年で、絶対主義天皇制日本はもろくも崩壊したように、国民主権を謳う新憲法下で、「君が代」(天皇主権の歌)を強制するというような本末転倒、デマゴギーに満ちた政策も、結局は現実にぶち当たり崩壊するだろうとも思いました。
3人の報告が長くなり、その後分討論は短時間となりましたが、コーディネーターの岩崎稔(東京外国語大学・哲学、政治思想)氏は、次のようなことを述べました。
「(この間の小中高校への「日・君」強制に触れ)、そこには抑圧と苦難があった。処分では根津さんの闘いがあったが、彼女がどういう気持ちで闘っていたのか、我々は受け止めていたのだろうか。鈍感だったのではないか。大学と市民社会を媒介する論理が求められている。」
もちろん、この間、根津さんだけはなく、小中高の多くの教職員・生徒・保護者たちの何年間にもわたる闘いがあり、また、それを支援する学者・弁護士たちもいました。
今、大学にも火の手が及んで、その周りにいた彼ら自身も立ち上がりつつあることだと思います。
私たちにとっても心強い限りです。
そして、今回のシンポジウムの場所が、美濃部達吉にちなんだ場所で開かれたことは、先人たちの闘いが80年の時を超え受け継がれていることを示したものであるとも思います。
ちなみに、当日持っていった「8・2全国学習交流会」のビラ約400枚はすべて配布されました。
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▲ 「第5回『日の丸・君が代」問題等全国学習交流会」
(最近、東京のホテルがなかなか取れません。遠方から来られる方は、早めに取って頂くか、東京近郊のホテルを取られるか、私か永井・根津までご連絡を。なお、当日集会は17時に終了、デモは18時頃東京駅前を通る予定です。)
<日時>2015年8月2日(日) 10:00~16:00
(終了後
<「日の丸・君が代」強制反対!若者を再び戦場に送るな!>
の横断幕を掲げて銀座デモをします)
8月3日(月) 午前 文科省交渉(予定)
<場所>日比谷図書館文化会館地下ホール
<内容>学習・交流と講演
講演「戦争する国は学校からーいま教育とファシズムを考える」
講師:池田浩士さん(ドイツ文学者評論家京都大学名誉教授 ファシズム論の第一人者)
<プログラム>(予定)
10:20 開会
10:23 経過報告
10:30~11:30 池田浩士氏の講演
11:30~45 質疑
11:45~12:30 報告(Ⅰ)東京
昼食休憩
13:20~15:30 報告(Ⅱ)大阪・首都圏・全国
15:30~16:00 討論
16:00~16:20 集会アピール、行動提起、閉会
16:20~17:00 会場片付け、デモ準備
17:00~ デモ(日比谷公園⇒数寄屋橋⇒東京駅⇒常盤橋:約2・5キロ)
<資料代>500円
<主催>「日の丸・君が代」問題等全国学習交流集会実行委員会
連絡先:永井(090-7015-3344)
<集会賛同の手続き方法>※地図の入ったチラシが以下をクリックすると見られます。
賛同金は、団体1口2000円、個人1口1000円です。
ア. 郵便振替にてお申し込みください。
・口座番号は00110-5-449424、加入者名は「全国学習・交流集会」です。
・通信欄に、下記する団体・個人名及びその公表の可否を書き添えてください。
イ.現金手渡しの場合は、下記事項をご記入のうえ、実行委員にお渡しください。
・・・・・・・・・・・・・・・・切り取り線・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●2015「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会に賛同します。
賛同金: ( )口( )円
(個人)氏名( ): 氏名公表:可・否
TEL:
(団体)団体名( ): 団体名公表:可・否 代表者: TEL:
http://homepage2.nifty.com/kaikosasenaikai/image/zenkokusyuukai20150802-03.pdf
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
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