「今日、コレ合格ください。
じゃないと、お母さんに怒られる!」
なんてセリフ、
実はよく聞く。
元より、
合格させるために、
お母さんと
必死に練習するお家も…。
実は私、
合格させることより、
その曲を弾けるようになるために
どんな道を辿ったか、
そちらが大事と考える。
目をつぶって
全速力で駆け抜けるより
周りの景色を見ながら、
歩いてほしいと思う。
お母さんに
車で運転してもらって
合格に辿り着いても
正直、意味はないと思ってしまう。
いつまで
お母さんに運転手をさせるんだ?と(笑)
分からないリズム、
初めて出会うリズム。
もちろん、
とっかかりのヒントは
宿題を出すときに
話すけれど、
答えには自分で辿り着いてほしい。
その方が、
やり甲斐があって、楽しい…。
その方が、
絶対に次に繋がる力になる。
ただ最後まで間違えずに
弾けるようになることより、
表現を考えたり
情景を考えたり、
それを置き去りにしてしまっては
音楽がつまらなくなってしまう。
せっかく、
本が進むのだから、
同じような曲に通用するような力、
次に繋がる力を
手に入れていってほしい。
だから、
マルッと答えを教えるようなことは
したくない。
だから、
お家でも
「黙って見守ってほしい」こと、
いつもお話する。
本がバンバン進むこととか、
進むスピードより、
どんな風に合格に辿り着いたか、
どんなことを考えて、
練習をしたか。
合格という結果ではなく、
そこまでの過程を
すごーく大事にしたいと思っています。