手土産も持ったし出発だ。
小雨パラパラ降る中、浦安へと車を走らせた。
向かった先は醍醐家、
学生時代に自分の家以上に居心地が良かった場所。
昨日はとてもとてもお世話になった亡きオヤジさんの命日。
日中、醍醐母に訪問する旨知らせていたが、他客が居れば線香上げさせていただいたらさっさと退去してしまおうというパターンと、
他客が居なかったら、オヤジさんの思い出話を肴に醍醐母と呑むという2パターンを用意していた。
無論、車での訪問だから帰りは運転できないので出発前に浦安の運転代行を調べておいた。
19時ぐらいから呑み始め、翌日醍醐母は家業である築地での卸売のため未明に出発することを考慮して2時間ぐらいで失礼させてもらう予定だった。
しかし、結局23時近くまで呑み語った。
その頃には醍醐も駆けつけていたし、同じくお世話になっている従兄弟も駆けつけたし、赤坂で呑んでいたヒゲ男爵ことヨコヤナも呼び寄せていた(笑)。
昨夜の訪問は醍醐母からとても感謝された。
ここでは詳しく書かないが、照れてしまうぐらいに褒めていただいた。
だが、醍醐母が褒めてくれる以上に学生時代の私はオヤジさんに可愛がって貰った。
醍醐本人が居ないときでも一緒に呑んで会社経営や人間関係の大切さを沢山教えていただいた。
今日の会社経営に非常に役に立っている。
誰かに尻を押されての命日訪問なんかではない。
心からの感謝の意を告げるのと、当時オヤジさんと深く語り合うことの出来なかった醍醐への意思表示も込めて。
醍醐母は言った、
「自分の息子に伝えにくい事をあなたに伝えていたのかもね」
私が先に吸収することになったが醍醐にはオヤジさんの意思を伝え続けている。
それが私に出来る一番の恩返し。