ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

支笏湖畔5山巡り(イチャンコッペ山、恵庭岳、紋別岳、風不死岳、樽前山) 平成25年6月29日(土)

2013-07-01 23:44:37 | 支笏湖周辺・夏山
 支笏湖外輪山のうち、恵庭岳、イチャンコッペ山、紋別岳、風不死岳、樽前山の5山には登山道があります。
 この5山、1日で一気に登りたいなー、と前からずっと思っていました。
 で、なんとか行けそうな気がしてきたので、思い切って支笏湖を半周しながら登ってみることにしました。



 家を深夜0時に出て、まずは樽前7合目に自転車を置き、そしてトレランシューズを樽前ゲート近くにデポ。
 実は馬追丘陵の66kmジョグの時、軽登山靴のかかとが一気に磨り減ってしまい、すごく悲しくなりました。
 軽登山靴でアスファルトの上を走ると、靴がいくつあっても足りません(苦笑)
 なので今回は、最初はいつもどおりの軽登山靴で登り、途中のロード区間と紋別岳はジョギングシューズで、
 そして、最後の風不死と樽前はトレランシューズで、という作戦にしました。

 まずは車をポロピナイに止め、準備しながら麦汁をいただき、3時1分出発です!

↓ポロピナイは夜中でもたくさんの釣り人や走り屋?の方がたくさんいて賑やかでした。


 で、実は前日の準備でザックの選択を迷い、最後に小さな方に入れ替えたのですが・・・
 そのときに忘れたようで、鈴とホイッスルがありません(涙) 
 予備がなかったかとしばらく探したのですが見つからず・・・仕方なくラジオを2台持って出発しました。

 そんなこともあって出遅れてしまい、舗装道路を歩いているうちにもう空が白んできました。
 山頂で夜明を見たいと思いましたが、もう間に合わないとあきらめつつ、まあ焦らず登ることにします。

 イチャンコッペ登山口には3時25分ころ到着。 
 登山道に入ると、朝露で草が濡れていて、服がびちゃびちゃになります。
 ガスがかかって、霧雨のようです。

↓反射板の手前。ちょっと視界不良で、熊避けに大きな声を出しながら進みました。


 朝もやの山頂には結構時間のかかった4時30分着。

↓山頂で麦汁をいただき、お菓子を食べて休憩。


 景色は見えないなー、とあきらめていたら・・・おおっ!!霧が晴れてきました。
 そして雲海の中に、これから向かう恵庭岳、紋別岳、風不死、樽前の山頂が見えてきました!

↓紋別岳、樽前、風不死。ほんのちょっぴりですがうれしかったです!


↓恵庭岳


 山の神様に「今日は全部登っていいよ!」って許されたような気がしました。
 すごくうれしい気持ちになって、恵庭岳に向かいます!
 そして下山していくと・・・自分の影にご来迎が!

↓ブロッケン現象ってやつですね。驚きました。神様モード突入(笑)


 気分を良くしながら下山し、5時48分、恵庭岳の登山口に。

↓到着したら、また麦汁タイム(苦笑) 休憩して出発は10分後。 


 恵庭岳は24年前に登った後、山頂が立入禁止になって、つまんなくてその後1度しか登っていません。 
 久々に登ってみると、結構急な山ですね。
 途中3人ほどを追い越し、1時間半ほどで暫定山頂になっている第二見晴台へ到着。

↓青空に岩塔がきれいです。


 
 さて、山頂の岩塔まで行くかどうか、実は考えないでここにきました。
 で、ちょっと偵察ということでロープの向こうに入ってみると・・・登山道が不明瞭な感じです。
 きちんと調べとけばよかったなー、と後悔しました。
 岩塔に行かないと山頂を踏んでいないということで、5山を踏破にはならないかもしれませんが・・・
 まだ先の長い今日の行程も考え、今日のところは暫定山頂であきらめることにしました。

↓恵庭岳でも雲海。中央に次に向かう紋別岳が頭だけ出していました。


 下山途中でtarumae-yamaさんとしばらくぶりにお会いし、ちょっとお話しました。
 その後は最初考えていた予定より遅れていたこともあり、駆け下りるようにポロピナイへ。

↓賑わうポロピナイ。9時21分到着。また麦汁を補給(笑)

 

 ポロピナイで靴を替えましたが、朝露で靴の中がぐちゃぐちゃ(苦笑)
 で、今日はトレランシューズに履き替えるので、出発前に念入りにテーピングしたのに剥がれまくりです(涙)
 しばらく足を乾かした後、慣れない手つきで再度テーピングしましたが・・・大幅にタイムロスです。
 
 ジョギングシューズに履き替えて、10時ちょうど、紋別岳に向かってやっとこ出発です。

↓湖畔の道路。キムンモラップ、モラップが遠く見えます。 


 無理せずにゆっくりジョグで進み、11時7分、紋別岳登山口に到着。

↓登山口ではやはり休憩して麦汁をいただきます。


 山頂には12時23分到着。
 景色も天気もよくて、のんびりしたくなりました。

↓暖かくて・・・景色よくて・・・。 靴を脱いで休憩。
 

↓だいぶ前に買ったジョギングシューズ。初めて履いた靴なので靴擦れを起こしかけて、絆創膏を貼ったりしました。


 山頂でまた麦汁を飲んでまったりしていると、途中で追い越したご夫婦が。
 「いいの飲んでるなー」と言われて、ちょっとお話しして・・・写真を撮っていただきました。

↓風不死をバックに記念写真。撮って頂きありがとうございました。


 下山では、最初はアスファルトの路面を駆け下りるように進んだのですが・・・
 突然右足の膝横から下あたりに痛みが!

↓紋別岳の登山道(管理用道路)。舗装道路は足に良くないですね。


 ちょっと休んで、テーピングしたりマッサージしたりして・・・そのあとはゆっくり歩いて降りました。

 紋別岳を降りて湖畔に向かうと・・・売店がありました。
 麦汁を注文したら、一杯500円もしました(苦笑)

↓500円の高級麦汁(笑) 観光地は高いですね。チャリに乗るまでまだ時間もあるのでいただきます。


 あと、かけそばも食べたのですが、汗をかいた体にはめちゃめちゃおいしく感じました!
 さらにジュースなどもいただき、目一杯補給。
 そして、千歳川の鉄橋の方に行くと・・・すばらしく素敵でのんびりした景色!

↓支笏湖っていいなー、と本気で思いました。


 なんか支笏湖のファンになってしまいました(笑)

 で、ちょっと入り口がわからなくて迷いながら野鳥の森の森に入りますが、これが結構な山道!
 ただ簡単に通過するだけと思ってましたが、それなりに大変でした。 

 そして半分くらい進むと、なんと「立ち入り禁止」の看板が!
 ここまできてこれか・・・とちょっと悲しくなって考えます。
 で、ちょっと迷ってから偵察に遊歩道に入っていくと・・・野鳥観察で歩いている人、2人発見。
 なんか、安心してしまい、立ち入り禁止看板を無視して入っていくことにしました。
 すみませんm(_ _)m

↓確かに柵が壊れていたり、橋が多少腐っていたりして、立ち入り禁止も仕方ないかなー、という道でした。


 遊歩道を抜けて、15時5分、モーラップキャンプ場着。
 すごく賑わっていて、焼肉やジンギスカン、炭の匂いでいっぱい!

 
↓ここもまた平和な風景でした。支笏湖は本当にいいところですね。


 で、モラップから国道に出てしばらくして、はたと気付きます。
 「・・・トレランシューズ!忘れてた!」
 樽前ゲートからもう1.5km以上離れているので、回収に行くと往復で30分くらいかかります。
 相当悩んだ結果、ジョギングシューズで風不死から樽前を縦走することに決めます!

↓国道から見える風不死岳。 


 だいぶ予定よりも遅れていますが、足の痛みが消えず、走れません。
 よたよたと早歩きしながら、15時58分、風不死登山口に到着。

↓北尾根ルートゲート前。ここから1時間半弱、つらい登りです。


↓「○○合目」という標識の間が長く感じますね(苦笑)
 

 ちょっとバテバテな雰囲気で、山頂には17時22分着。 
 お酒はもう許されないので、スポーツドリンクとお菓子をいただき休憩。

↓山頂標識の向こうに恵庭岳。


↓ついに樽前が目前に。


↓支笏湖もキレイで、しばらく鑑賞。


 さて、ここから東山まで2時間くらい。
 日没にはちょっと間に合わないな、と思いましたが、暗くならないうちに・・・と10分ほど休憩して出発。

 ジョギングシューズは滑るので、慎重に下り・・・18時20分、思ったよりは早く樽前側の風不死登山口到着。



 さらにしばらく進んで、林を抜けると・・・あとは樽前だけです!

↓道ももうはっきり見えています。


 もう最後です。
 ちょっと気合を入れて、稜線から・・・できれば山頂から夕日を見たいと思い、急ぎ足で登ります。

↓夕日に赤く染まり、火星のような風景。


 19時11分、東山山頂着。
 なんとか日没に間に合いました。
 満足でした。

↓美しい夕日でした!


 夕日が沈み行くのをゆっくり見ながら歩き・・・下山。
 雲が流れ込んだ支笏湖に、今日登ったイチャンコッペ、恵庭、紋別、風不死が見えて・・・じわりと達成感が。



 よかった。
 あとは無事に下山して、事故のないように自転車で帰るだけです。

 19時46分、7合目駐車場着。
 寒いので少し着込んでからチャリで下山。
 熊が怖いので、「ヘイヘイー!」とか、大声を出しながら国道へ。

↓いつも活躍してる、子どもが小学生の時使ってたお上がり号
 

 着込んでもまだ寒いので、支笏湖温泉のトイレに寄ってさらにアンダーウエアを着込み、コーヒーを買って休憩。
 そこから長いと思った湖畔の道路も、自転車だとゆっくりでもたったの25分。
 21時50分、ポロピナイ着。
 本当に自転車って便利だなー、と思いました。

 GPSトラックです。
 自転車の行程は省略しました。
 そして今回も何度か電源が切れて、樽前の下りなど、トラックが直線になっている部分が何箇所かあります。





↓クリックでちょっと拡大


 徒歩区間約52km、時間は16時間45分、累積標高は実際には4000m台でしょう。
 あ・・・麦汁消費量は今回はちょっと少なめの3.5L(苦笑)

 帰りはまたトレランシューズの回収を忘れたので樽前ゲートに寄って回収。
 ・・・しかしなんのためにデポしたのか(笑)

 最後に千歳のさんぱちで大盛りのラーメンを食べて帰りました。



 今回は藻岩10往復と比べて体にダメージが残りました。
 特に足。
 アスファルトの上を歩くのはどうも体に悪いですね。
 ちょっと体を休めることにします。
 

コメント (18)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悟空・F崎さんの伝説的登山 | トップ | 番外編 松浦武四郎の足跡を... »
最新の画像もっと見る

18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいですね~! (悟空)
2013-07-02 07:11:14
麦汁登山全開ですね。
トレランシューズデポをスルーして、風不死、樽前のジョギングシューズは、大変でしたね。
でも、色々あった方が(怪我や事故を除いて)良い思い出になりますよね。
返信する
いいですね~2! (motti)
2013-07-02 08:28:37
やりましたね!!
以前、ぴよしろうさんからこのお話をお聞きした時は、いまいちピンとこなかったですが、こうやって記録を見ると・・・自分もチャレンジしてみたくなります!

支笏湖に麦汁をデポして冷やしておくっていうのもいいかもしれません(笑)

それにしてもお疲れ様でした。
次回の過激なチャレンジが楽しみです!
返信する
完登おめでとうございます (snufkinjr)
2013-07-02 08:56:11
単独サポートなしで支笏湖5山をどう走破するか,興味津々でしたが,やりましたね.
1山目で日の出,5山目で日没を見るという完璧なプラン.
さらに山の神様から贈り物「ブロッケン現象」も素晴らしかったです.
紋別岳の「ぴよしろう仁王立ち」が凛々しい!
相当の疲労だと思いますので,どうぞ御自愛ください.
返信する
いいですね~3! (めっちょあん)
2013-07-02 10:45:21
相変わらず頑張ってますねぇ~!
私からすればすんごい距離を歩いていて、いつもビックリするんですが、早朝や夕焼けに照らされた山の写真を見ると、この景色は達成した人にだけ与えられるご褒美なんだなぁ~!と思います。

でも、一人きりでの入山は『色んな意味』で危険じゃないですか…?
返信する
悟空さん (ぴよしろう)
2013-07-02 20:33:04
観光地で飲む麦汁は格別です(笑)
ジョギングシューズで登るかどうか、かなり迷いました。
なんといってもほとんど溝がありませんから(苦笑)
でも登山道が適度に湿ったグリップのいい状態だったのが救いでした。
で・・・確かに何かあったほうが記憶に残ることになりますね。
なんか色気のあることとか・・・起きないか(爆)
返信する
mottiさん (ぴよしろう)
2013-07-02 20:34:25
ロードの比率が高いので、mottiさんのように体重の軽いマラソン系の方は向いているかも。
ただ・・・支笏湖に麦汁を冷やしておくと、かなりの確率で盗難に遭いそうですね(苦笑)
で、次回のチャレンジですか・・・多少のプランはあるので、今年もあと何回かできたら楽しいかなー、と思ってます。
返信する
snufkinjrさん (ぴよしろう)
2013-07-02 20:37:08
ありがとうございます!
最初のイチャンコッペ山頂で夜明けは迎えられませんでしたが、ちょうどガスが晴れるタイミングにいられてラッキーでした。
そしてブロッケンには驚きましたが・・・珍しい体験をさせてもらいました!
夕日にも何とかギリギリ間に合って、これもラッキーな感じでした。
今回は全体的にツイていたような気がします。

丸2日間休んで、今日、トレイル&ダートを3.3kmほどゆっくり走ってみましたが、どこも痛くありませんでした。
また何日か休憩して、疲労が抜けたら山に行けるようになると思います!
返信する
めっちょあんさん (ぴよしろう)
2013-07-02 20:41:34
やっぱりキレイな夜明けや、夕焼けが見られるとすごくうれしくなります。
で、こんな感じの山歩きは、気ままにやれる単独の方がやりやすい部分もあります。
あと危険な部分も確かにありますが、これはまあ冒険ってことで(笑)
返信する
グレートジャーニー (シュウ)
2013-07-02 22:45:57
今回も驚きました!素晴らしいです。
しかしながら、想い出のニセコ縦走が陳腐化してきました・・・
触発されました。もう一度、何かにチャレンジみたいです。
返信する
流石です! (ミューラー)
2013-07-03 00:56:52
いや~お久しぶりです!
楽しそうな冒険ですね~!
自分には絶対無理です~(笑)
なかなか仕事が大変で活動できませんが、またご一緒したいです!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

支笏湖周辺・夏山」カテゴリの最新記事