ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

えにわ湖からイチャンコッペ山へ 平成24年9月15日(土)

2012-09-17 22:33:16 | 支笏湖周辺・夏山
本当は17日にたいがーさん、ゆ-太郎さんと3人で長距離登山祭り(笑)を開催する予定だったのですが、
天気がまずダメだろうってことで、中止することに(涙)
そして、3連休で唯一天気がよさそうな15日、ゆー太郎さんとどこかに行こうという話になりました。

で・・・イチャンコッペ山は実は恵庭市の山なのですが、登山口は千歳市です。
ところが、イチャンコッペ山に恵庭市の側から登る道が密かについているという噂を聞き・・・
今回はその道を探しに行くことにしました!



この噂の道は、恵庭の千茂林道から現在の登山道に向けてつけられたという話で・・・
正確な位置はわかりませんが、たぶん林道が登山道ともっとも接近するあたりのようです。
問題は、この道の入口が、えにわ湖畔の千歳林道入口のゲートから11kmほどあるっていうことです。
ひたすら歩くしかありませんね・・・(苦笑)

で、ゆー太郎さんの車に乗せてもらい、麦汁を飲みながらえにわ湖へ向かい・・・
ゲート前の駐車スペースで準備して、7時17分出発です!

↓林道のゲ-ト。工事関係者が頻繁に出入りしてました。カギはナンバー式でした。


一応、工事関係者の方に入っていいかと聞いてみると・・・歩いて入るんならいいんじゃないの?って答えが。
では、遠慮なく入ることにします(笑)

↓千歳林道という表示がありました。いい道です。


500mほど進んで分岐を右に進んでいくと、川沿いに進むことになるのですが、激しい水音が聞こえてきます。
これも話には聞いてたのですが、この辺は幾つかの滝があるんですね。

↓1つ目の滝。ガケのようになっていて、写真を撮るのも怖かったです・・・。


↓2つ目の滝。


で、3つ目の滝はうまく撮影できないので、木につかまりながら急斜面を少し降りてみました。

↓3つ目の滝の落ちる前のところ。


この後、少し低い滝がひとつありましたが、進んでいくごとにだんだん川の水量も減って、小さな流れに。
そして、途中の林道にいくつもの分岐があったので・・・間違えないようにGPSで確認しながら進みます。

↓一安林道。「イチャン」ってこんな当て字なんですね。


↓一安第一林道。


↓林道を歩くゆー太郎さん。タオルの上に帽子をかぶってますが・・・ちょっと昔の軍人風ですね(笑)


出発して2時間ほどで、やっとイチャンコッペ山のそばまできました。

↓林道からみえたイチャンコッペ山(たぶん・・・)


ここから支笏湖に向かって下りになりますが、ここのちょっと先が林道と登山道がもっとも近いところです。
登山道を作るなら、たぶんそのへんですね。

で・・・慎重に登山道がないか探しますが、見つかりません。
ゆー太郎さんと二手に分かれて探し、しばらくしてそれらしい踏み跡をやっと発見しました。

↓密かに踏み跡があった笹藪。9時40分、突入します!


で、入ってみると、針葉樹林の植林地の中を通るように道がついています。
ただ、キノコ採りの道の可能性がありますし、しばらく進むと道がなくなってしまいました。

で・・・ここでちょっと針葉樹林の中に戻って、おにぎりを食べながら考えます。
GPSで確認すると、現在位置からイチャンコッペの登山道まで最短コースで500m程度です。
道はないけど藪漕ぎして山頂を目指すか・・・あきらめて戻るか・・・。
ゆー太郎さんに「行く?」ってきいたら「行きますよ!」と元気な答えが!
彼は今回の藪漕ぎに備えて、プロノでヤッケの上下を購入したそうです(笑)

ということなので・・・藪漕ぎ、行きます!!
進んでいくと思ったより藪は深くて倒木が多く、しょっちゅう転びそうになって、歩くのには相当難儀します。

↓めちゃめちゃキツイ藪です(涙)


しばらく苦労しながら藪を漕いで、尾根のようなところに上がると・・・また登山道のようなものがあります。

↓踏み跡のような道。登山道?


とりあえず、歩きやすいのでこの道を使って尾根を進みますが・・・しばらくするとまた道が消失(涙)
仕方なく、藪を漕いで進み続けます。

↓藪の中を進むゆー太郎さん。この辺はまあまあ歩きやすかったのですが・・・。


で、上の写真の上部の方に白樺が並木のように並んで生えているところがあります。
最初、道路風なので「あそこが登山道か?」と思い、期待して進んだのですが・・・荒れた作業道の跡でした。
その道を少し下って、登りやすそうなところからまた斜面を登り、深い側溝のようなところを越えると・・・
10時45分ついに登山道に出ました!

↓登山道に出たゆ-太郎さん。・・・ほんと、めちゃめちゃ暑かったです!


で、まずはオーバーズボンなどを脱いで、ちょっとだけ休憩。
8合目ピ-クまであと少しのはずなので、まずはそれ目指してとりあえず進みました。

↓反射板のある8合目へ。


11時1分、8合目に到着。
まずは麦汁をいただきます(笑)

↓麦汁をいただく自分。めちゃめちゃうまかった!


しかし残念なことにちょっと風が強くて・・・そしてガスで何も見えません(涙)
なので、7分ほど休憩してすぐに山頂へ向かいました。

山頂には11時17分到着。
早足で行ったので、8合目から10分かかりませんでした。

↓久々のイチャンコッペ山頂。


ここでまた休憩しましたが・・・やっぱりガスで展望ゼロ(涙)
つまらないので、久々ついでに本当の山頂まで笹を漕いで行って来ました。

↓軍の施設の一部といううわさのある遺構。


↓中には配管が・・・。


↓遺構のある場所は、土盛りしたようにこんもりしています。


で、今日はなぜか2人ともヘッドランプを忘れてしまったのがわかり・・・とっとと帰ることにします(苦笑)
11時52分下山開始です。
帰りは山頂から直接藪漕ぎして降りようか・・・って相談したりしましたが、結局安全策で来た道を降ります。

↓帰りの藪漕ぎ。登りよりはだいぶ楽でした。


往路とは少し違うコースになりましたが、12時52分、山頂から1時間で無事林道に出ることができました。
あとは林道を進むだけですが・・・だんだん頭が痛くなってぼーっとしてきました。
なんだか風邪をひいて熱が出てきた時のような気分です。
・・・「もしかして熱中症?」と思い、持っていたスポ-ツドリンクや水を十分取ります。
本当はしっかりと木陰で休むのがいいんでしょうけど、風邪かもしれないし、早く終わらせたくなったので・・・
ゆー太郎さんに「下りの走りやすいところは走って行きましょう!」と半分くらいはスロージョグで進み、
14時53分、ゲ-トに到着しました。

体調はかなり悪いのですが、ゲートについて安心して大分気持ちが楽になりました。
で、帰りはあろうことか竹山高原温泉で湯につかりまくり、しこたま温まって帰りました(笑)

↓竹山高原温泉。結構混んでますね。


で、家に帰ったら微熱があるので横になり・・・ひと寝入りすると38.6℃まで体温が上昇(汗)
そこから熱が下がらず、かなりつらかったですね。
やっぱり熱中症かなー、と思いながらネット検索したり、snufkinjrさんから助言をいただいたりして・・・
苦しみつつも、なんとか翌日には熱が下がりました。

なんか、老化に伴ってだんだん体温の保持なんかが難しくなっているんでしょうか・・・。
ちょっと悲しい気持ちになりました・・・。


GPSトラックです。

↓クリックでちょっと大きくなります






↓クリックでちょっと大きくなります



職場のT先輩から教えていただいたのですが、昔、イチャンコッペには自動車で登れる道路があったそうで・・・
確かに今でも航空写真を見るとその跡が残っています。

↓自分のトラックと自動車道。左の写真はピンクで強調。古い地図にはこの道が載っているそうです。


どうやら藪漕ぎして登山道に出る直前の側溝のようなところがその跡のようです。

藪漕ぎはキライですが、たまには登山道じゃないところを歩くのもなかなか面白いもんですね。


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15 コメント

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Unknown (NAK)
2012-09-17 23:37:10
ヤブ漕ぎお疲れ様でした
私のカシミールで使っている地図にはその昔の作業道載ってました。
林道と林道をつなぐ道路のようです。

各所登山道のマーキングをこの地図をベースにしてるのですが、今の登山道とは結構違ってたりします(^^;
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お疲れ様でした (ゆー太郎)
2012-09-18 00:11:42
少し、快復されたと聞いて安心しましたが、まだ完治されていないのですよね。
山頂で冷たい風に当たったのも悪かったのでしょうか。山頂付近は天気が悪く、寒かったですよね。
これからの季節の登山は着替えも用意した方がよさそうですね。

今回はお陰様で本格的な藪漕ぎを体験できました。また途中の会話も大変、楽しかったです。今回も楽しい山行を企画してくださりありがとうございました。機会があればご一緒させてください。

お体、お大事にしてください。
返信する
追伸 (ゆー太郎)
2012-09-18 00:33:49
追伸①
あの軍人帽子はモンベルです。セール品で安かったです。常に訓練しているつもりになれると思って購入しました(笑)。

追伸②
藪漕ギストを目指したくなりました。プロノに行って、藪漕ギストに相応しいものを購入したいと思います。その前にライト探しますね。
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NAKさん (ぴよしろう)
2012-09-18 21:46:53
なんだか・・・結構廃道になってる林道とか作業道って多いんですよね。
すごくもったいない気がします。
林業が廃れてきた以上止むを得ないのでしょうけど・・・。

で、あるHPで、その自動車道が米軍がつけたものという噂があると書いてました。
本当のところはよくわかりませんが・・・。
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ゆー太郎さん (ぴよしろう)
2012-09-18 21:47:57
今回はやはり熱中症だったのかと思います。
昔・・・19歳の頃、ゴルフのキャディのバイトをしていてなったことがあり・・・それと同じような症状だったように思います。
翌日はなんとか熱が下がり、会合に出席することができましたが、飲みすぎて死にそうでした(苦笑)
もうほぼ回復したように思いますが、なんだかちょっと体の芯にダメージを受けたような気がしました。

で・・・藪漕ギストですか・・・ちょっとついていけないかも(笑)
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お疲れ様でした (snufkinr)
2012-09-18 22:29:02
回復しつつあるとのことで安心しました.
私も,同じ頃に別の場所で藪こぎをしていました.
登山道を行くのと違って,風は通らないし,露出部を少なくするので熱はこもるし,全身を使って夢中になって進むので,思いの外,脱水と体温上昇が進みます.
熱中症は,低体温症以上に恐ろしいので,お互い注意しましょう.
藪こぎは,もう嫌だと思いながら,また行ってしまいますね.藪へ突入する時には,「本当に行けるのだろうか」という感じの,長距離のスタートと似たような緊張感があり,それが麻薬のようになって、また行きたくなるのかもしれません.
ところで,林道から登山道へ向けての突入路ですが,ふたつ前のカーブの最も登山道に近づき,比較的等高線が疎な所からのアプローチはどうだろうかと考えました.
解答がひとつではないところも,藪こぎ登山の面白いところですね.
一日も早く体調を回復して,次の冒険旅行に旅立ってください.
では.
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snufkinrさん (ぴよしろう)
2012-09-18 22:29:34
ご心配をおかけしました。
確かに全然風に当たらないんですよね。
そろそろ体温調整能力が低下しているようなので気をつけたいを思います。
で、前のカーブのあたりの方が確かに近いのですが、今回の突入場所から山頂に向かってトドマツが植林されており、その中を通るとまったく藪漕ぎしないでしばらく歩くことができるため、こちらの方が楽なようです。
(それでこちらのコースに道らしきものがつけられたのかと思います)
登山道以外を歩く場合には、地形や距離だけではなく、実際の植生というか、林相などによってコースを選ぶという考えもあるんだなー、と感じました。

今年はもう日が短くなったので、あまり冒険らしいことはできないと思いますが・・・
1回ぐらいは激しいの行きたい気がしますね。
・・・でも結構予定も入っているので難しいかな・・・。
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冒険してますね! (yah)
2012-09-19 05:48:07
いつも楽しませてもらっています!

イチャンコッペを裏から登るなんて考えてみたこともありません!
支笏湖って近くにあってとてもよく知ってるつもりの場所ですが、近くに張り巡らされた林道にはほとんど入ったことがなく、実は謎の多い場所です。
千歳川にも滝があるっていうし、ホント謎です。

しかし、度々道なき道を歩かれてますが、途中撤退とかがほとんどないのでスゴいと思います!
ちゃんと当初の計画を成し遂げて帰ってくるところが!
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Unknown (すづき)
2012-09-20 06:21:37
とうとう登山道ではないところを歩きだしましたか(笑
沢登りでは 源頭を過ぎたら藪漕ぎして山頂目指しますが
そんなことしてると 冬と同じで山はどこでも歩けるな~と思う今日この頃です。
登山道が無くても 鹿道とかあって意外と歩けたりもしますよね。
藪漕ギスト 私も目指してます(笑
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yahさん (ぴよしろう)
2012-09-20 07:59:42
自分も夏に裏から登るのは考えたことはありませんでした。
そしてほんと、おっしゃるとおり登山道以外はあまり歩かないのでよくわかいんないですよね。
とりあえず、いろんな登り方をして楽しめればいいのかなー、と思います。

過去には、恥ずかしながら計画を成し遂げられなかったこともあります。
だんだん経験的に「これならいける」というのがわかってくるような気がします。
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