最終章だけど、、、

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祈る

2020-04-19 05:29:54 | 日記


おはようございます。
昨日は、月に二度あるお寺さまの月忌参りの日でした。
お寺さまの読経のあと、大急ぎ、焼香を済ませ、ささやか茶菓でおもてなしします。
いつもの玉露を心込めてお淹れします。
「こんなご時勢ですさかいに、これにて失礼します。」お布施を袂にお入れになりながら、
「とにかく、これが終わったら、一に、いえ、ゼロに戻って日本中、心入れ替えて再出発ですちゃあ」と、真顔で、高らかに発せられました。
仏間は奥座敷に隣接します。仏間の襖を開けますと、いつもの居間です。北側のレトロな窓に自分で縫ったタペストリー。(失敗作)

こんなごちゃごちゃ片付かない場所ですが、座敷と違って椅子、テーブルにしていますので、お寺さまといえども、
少しは身体が休められるようです。
畳廊下を数歩通られて


畳廊下の天井です。竹と葦簀の網代になっていますね。
土蔵の入り口がちらっと見えますが、

後ろ座敷、前座敷とお寺さまは進まれます。
と、足を緩めて
「うさぎが可愛い、大根の白い花も幸せそのもの、いい屏風ですちゃあ、、、本当の平和が来るようにいのりますちゃあ」と。
冒頭の屏風です。
小さ侘び住まいのわが宿ですが、気持ちを整えようと、2か月ぶりに掛物、屏風などかえました。
外から見ますとこんな感じです。






ごく近所の居酒屋さんの手書きのお知らせ

悲しい気持ちを払拭しようと、数分散歩代わりにお参りに行きました。

誰一人参拝者はいませんでしたが、その分安心してお参りできました。
駐車場から後ろ姿です。


もともと、衰退気味の静かな地方の市内ですが、県内の感染者数は92名に達し、どこまで続くかむかるみぞ、の気持ちです。お寺さまのお言葉のように、これが去ったら、謙虚に、もっと、当たり前を感謝して残りの人生を歩みたいと思います。



コメント (10)    この記事についてブログを書く
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10 コメント

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しばし安らぎの時間を頂きました。 (madonna)
2020-04-19 18:47:40
お写真ではよく分からなかったのですが、ウサギと大根の白いお花ですか。大根の花を大胆に屏風いっぱいに描いて、お坊さまのおっしゃる通り、拝見していると心が落ち付くでしょうね。
洋風のタピストリー、どこが失敗作かは分かりませんが、トルコかロシアの絵のような、和室にこういうのも楽しめますね。
それにしても、月に2度もお寺さまがいらっしゃるのでは、忙しいですね。お寺さまもぽこさんのお宅に伺うのを楽しみにしておられるかも、分かりませんから。
分厚い土蔵の扉。中に入って行きたくなります。土蔵って入ったことがありません。どんな風になって、どんな物があるんだか。
あらあ、こんな大仏様がおわすお寺もあったのですね。
富山もゼロだったのにあれよあれよと言う間に92名ですものね。
でも、考えてもどうしょうもないことは考えるのはやめましょう。何もしないでいる時間が本当にもったいないけど、あれはあれで良かったと、後から思えるようなことを、何か考えましょうね。
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大仏さん (ひよこ)
2020-04-19 22:31:19
結構でっかいですね。鎌倉の大仏並み???

なんとなく、
ぽこ家自体、和風アンティーク?
貴重な日本なお家かもと思いました。

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朝から地震です (ぽこ)
2020-04-20 05:59:37
おはようございます。
まどんなさんの力強くも」ほっこりしたコメントを何度も読み返していましたら、
地震の緊急速報がテレビから届きました。
最初の数分間は、繰り返し、地震がありました、を繰り返すだけ。
ややあって、ようやく津波の心配のないことが、報道されました。

自然の驚異に触れる度、自分の心の驕りに面します。コロナ騒動の渦中であることも忘れます。
本当に大きな災害だったら、どうやって局面を乗り越えるのか、まさか、そんなことは・・・と何の根拠もないのにいいふうに楽観する私も無責任極まりないです。

今はそれぞれが、耐えること、自分なりにしのぐこと、とりあえず、岩手、宮城が大きな被害がなさそうで、ちょっと落ち着きました、

まどんなさんの落ち着いた筆致にいつも救われます。
こうしてコメントを目にして、あるいは、ブログのお話を拝読して、人心地がつき、自分を取り戻す・・・嬉しいつながりを確認するのです。
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今から20分ほど前、 (ぽこ)
2020-04-20 06:10:23
震度4の地震がありました、とNHKの6時のニュースの冒頭です。
幸い津波の心配も宮城、岩手も被害はなさそうで、安堵しました。

>こんな大仏様がおわすお寺もあったのですね。
あったのですよ。大きい大仏さまではありませんけど。古さも大したことはないようです。

すぐ近くに住む市民としては、ついつい、お参りに馳せ参じる そんな存在です。
拙宅は、明治7年築のひなびた侘しい平屋建て35坪くらいのこじんまり住宅です。土蔵は二階建てで、いざざというときは、避難できそうです。もう少しかたづけとかないと、ですけど。
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この大仏様は! (すらいむらいだー)
2020-04-20 13:32:13
藤子不二雄先生たちが、子供時代(上京まで)まで過ごされた場所にある大仏では!
自身の若い頃を書いたマンガ道にも出て来ておりました。

リクエストに応えて下さり、写真も大きくなり、大きい写真でも、私もドコが失敗したのやら分かりません。

ゼロ所か、命かながら、戦後の焼け野原の故郷に帰った父からすれば。。。こんなのどうって事ない!。。になるんでしょうが、お父さん、今、浮世は中々キツイです!
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マンガ道 (ぽこ)
2020-04-21 05:16:57
わら半紙って、ご存知でしょうか?
スライムライダーさんは、私より10歳以上はお若そうなので、あるいは、ご存知ないかとも。。。
まんが道は、そう、B5の大きさで、厚さは電話帳(今はハローページとかタウンページといいます)くらい太くて二巻に分かれていましたね。
確か、どちらかの表紙は、私の母校の正面玄関が描かれていた気がします。我孫子さんの母校でもあります。Qちゃんとか、,笑うセールスマンの作者の方。今そこそこ進学校として120年以上の歴史にしがみついている 夫、ムスコ、ムスコの配偶者、兄弟、親戚一同みんな卒業生です。
藤子さんは、トキワ荘に居住地を定められた時、郷里には、お母さん一人でした。そのお方は、毎月二度拙宅に月忌参りに来ていただいているお寺さまの二階だったか、離れだったかにずっとお住いになっていたのです。藤子不二雄さんたち二人があんなに国民的漫画家になられるのを郷里で祈りながら、晩年、ようやくご子息のもとに移られたと聞いています。
藤子さんの母校は実は私の奉職先です。我孫子さんの母校と隣り合っていましたが、30年くらい前?我孫子さん母校は近くの旧制高等学校の跡地に移転し、藤子さんの方がずっと同じ場所です。この5年ほど毎日、玄関のドラエモンに挨拶して通勤してきましたよ(笑)
藤子さんの生家のお隣にあった洋食屋さんは、私が仕事と家庭の両立のため、お世話になった小さなレストランでした。テークアウトして家族の夕食に間に合わせました。
今はどちらも駅前の大きなビル、ホテルか、銀行の下で眠っています。

もちろん、お大仏は、あのお二人のご覧になったそのもの、それです!
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驚いた! (なっとう)
2020-04-21 10:28:21
オッサンは 建築に興味があるのですが・・・畳廊下の天井や広大な軒には驚きました。。建築が明治初期とのこと、これは有形文化財になりますね。軒をこれだけ張り出せる財力もさることながら 軒は、建材が長持ちするだけでなくこの建物に重厚感・風格を感じさせてくれます。150年後の住人が マスク探しに苦労してる姿なぞ 想像もできない重厚・風雅な屋敷ですね・・・。
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面映ゆい (ぽこ)
2020-04-22 06:18:27
おはようございます。
毎日疲れ果てて12時ごろには、眠りに就くも決まって3時に、覚醒、同じニュースを繰り返し、聞きながらやっと6時です。
お褒めにあずかって、赤面しております。確かに150歳の陋屋ですが、使われている材木も貧弱で、細々とした柱が、床下のまあるい小さい束石?の上に立っています。天井裏と床下には、切り炭が敷き詰められて除湿、保温など、先人の知恵が感じられるものの、この20年は取り換えていませんし、今後もきっと無理というもの。ご先祖さまには、まことに合わす顔もない、というのが事実です。
私の目の黒いうちは(って慣用語がありますよね)この家をこのまま温存していくつもりです。
畳廊下の天井ですが、配偶者が小学生の時は、「うちは貧乏で、普通の天井板を張れないのだ」とおもいこんでいたそうです。同じく、外から建物に入るところの土縁(土間)のひさし裏の杉皮葺も劣等感、、、だったそう。玄関は檜皮葺になっていたのですが、近年入手困難で杉皮になりました、まさしく貧乏のせいです。
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石清水 (Unknown)
2020-09-10 21:33:51
たまたま、目にしたブログの人気のある記事をクリックしました。
「祈る」という題名も気になりました。

ぽこさんのこのブログに出会えてよかったです。
気持ちが平らに、和やかになります。
令和の時代にもこんなたたずまいのところで実際に生活されているのが信じがたいです。

優しく慎ましく、静かに、これからもずっとこのブログ、最終章だけど・・・を続けてください。

最初から読み返す楽しみができました。
ふだんは、効率のみを追っかける生活です。
ふとした時のお茶のおいしさ、一輪咲く小さな花、など、求めれば手近に見つけられるのですね。
いい年したおじさんの私でも。
このブログのおかげで、いらいらした乾いた気持ちに、
せせらぎの水のしずくをもらいました。

これからもお身体に気をつけられて、そっと、続けていただきたい。こうして新しいファンもまっていることを
お伝えします。
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RE>石清水 (ぽこ)
2020-09-13 02:26:25
コメントに感じ入っております。
未熟で、粗忽な私にこんなに、
すばらしいお励ましをいただけるなんて。

実はふとしたことから、
ブログを覗くのも気が重くて
このまま続けるのは、無理かもしれない、と
思い始めていました。

ブログによって救われたり、
こうして有難い多くのコメントもいただいております。

そうですね、
そっと、無理しないで続けていけたら、何よりの喜びになると思います。

ありがとうございました。
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