以前は、紐の無いスリップインの靴を履いたり、スニーカーも紐はあっても解いたり結んだりしないで、ぐいと足を入れて履いておりました。脱ぐときもポンと脱いで終わりでした。
しかし、
冬になって、靴下も厚くなり、二枚重ねた靴下だったりして、紐のある靴は必ず紐を解いて足を入れ、ぐいと紐を締めきちんと結び履くようにしています。
しっかり紐を結べば、歩くのも気持ち良く楽です。
おそらく昔の人は、草鞋(わらじ)の紐をきちんと締めないと歩けないので、出かける際は心して結んだことでしょう。
草鞋は子供のころ、お祭りで神輿を担ぐのに履いてから一度も足に付けていませんが。
日本は、「結ぶ」と言う伝統文化があります。
きものは、腰紐や、帯、帯締め、羽織紐、帯揚げ、すべて結ぶことに終始します。
男子の袴も紐を結ぶことで着装できます。
ボタンや、ファスナー、マジックテープと言ったものは洋装、洋服のたぐいに使います。
以前、舞踊のお稽古で若い男子のお弟子さんが、帯に刀を差したところ、はらりと角帯が開いて、刀がガタンと落ちたそうです。
それは、結ばない角帯の作り帯でマジックテープでとめたものだったそうです。
結ばない改良型の簡易なものも、次々と出てきますが、やはりきちんと結ぶべきものは結んだ方がよろしい。
ネクタイを結ぶことが出来れば、帯も結んで締められるでしょう。
今、初場所でお相撲さんは、まわし(しめこみ)を締めて毎日勝負に挑んでいます。
あの「まわし」がマジックテープで止めてあったら、取組みの最中にどうなるか、想像するだけでびっくりですね。
民主党の小沢氏も、マジックテープでで止めてあった「まわし」がはらりと落ちたら、党もろとも政権の行方が危うくなり土俵に残れなくなります。
平幕か十両に落ちた自民党も、相手の「まわし」がなくては、相撲取れませんがな。
両者もう一度「まわし」をしっかり締め直して土俵に上がってくだされや。