4月5月が花期で自生の物の花が見られる。
紋章は、一般的に五三の桐が多い。
現在開催中のサントリー美術館「鳳凰と獅子」(6月8日~7月24日)で桐鳳凰図屏風など鳳凰とともに桐の図柄が見られる。
http://suntory.jp/SMA/
先日、市川市八幡ので水木洋子邸で、生前のきものが公開されました。
シナリオライターの水木さんが、芸術選奨などの晴れの場で着た着物が展示され、市川市のボランティアの方々が解説して見せていただきました。
その際、お母様の時からの、小切れが沢山残っていて、それをサポーターの人がハガキに貼り付けたものを、クイズの応募で来場者に提供されました。
私は、写真のような模様のものを、選んで一枚頂きました。
模様は、菖蒲革に鹿とモミジで濃紺地に白抜きで粋な物です。
この記事は、写真のテストで、詳細はあとで修正します。
www.city.ichikawa.lg.jp/ 水木洋子 きもの で詳細も。
四季の変化に富んだ日本の模様は、植物の文様が多いのですが、秋の模様として「きもの」や「帯」に染められて和服美を彩ります。
今朝も、舞い散った落ち葉を掃き清めましたが、散り落ちた紅葉や、木の葉はそのまま彩り豊かな小紋柄になります。
「吹寄せ文」は、そのような木の葉の風に吹寄せられた様子が、秋の模様として昔から親しまれています。紅葉葉や、松葉、松かさ、柿の葉、銀杏など折混ぜ散らした模様です。
吹寄せは風情ある言葉として、和菓子や、日本料理にも、その名のものが有ります。
「銀杏文」は、吹寄せ文の中の銀杏の葉だけを散らして構成された模様です。銀杏の葉の形の面白さから好まれています。
そのほか、「紅葉文」や、「竜田川文」がありますが、この時期の模様として紅葉が主体の模様で、きものや帯の柄として古くから用いられてきました。
紅葉、楓は流水や、波、菊の枝折りをそえて「紅葉文」とされています。
一方、「竜田川文」は同じく流水に紅葉を散らした模様ですが、奈良県生駒郡を流れる竜田川は、紅葉の名所として愛でられ、その風情ゆえ古来多くの文学や、詩歌で著名で、模様も、流水に紅葉とくれば、「竜田川文」と決まりものとして定着しています。
秋には、秋の模様のきものを装うことは、大変お洒落ですよね。
楓や、秋の模様に、桜や梅をあしらって、春にも着られるようにした柄のきものは「春秋模様」といって、期間限定のお洒落から救ってくれますよ。
最近は、クリスマスだけに締めるトナカイのそりや、サンタさん、ツリーなどの模様の染め帯がでています。季節限定の贅沢なお洒落を楽しむことが出来ます。
旬のきもの帯は、旬の模様で、そして色も秋らしいものを洋装にも採り入れて楽しみましょう。
湖子庵の庭に、アゲハチョウの来訪。
写真に撮らないので、目撃証言。
そして、アオスジアゲハも目撃。
ついにきたぁ~。
大きなクロアゲハの番いが
舞い込んできたぁ~。
日本の家紋にも、蝶や、揚げ羽蝶の紋も多い。ざっと数えて七十二個あった。蛾のような蝶もあるが。
いずれも、優れたデザインである。
紋典(紋帳)は、蝶(ちょう)のちでなく、てふのてで引く。
歌舞伎では、「中村吉右衛門」の揚げ羽蝶紋がある。
先日のテレビでのアンケートで、この時季、鎌倉へ行く理由の第三位は、大仏様、第二位は銭洗い弁天や、八幡宮。第一位は何と「あじさい」。
紫陽花 人気で、今回は「紫陽花文様」。
日本の文様は、四季の花々をうつした植物の文様が多い。梅、桜、椿、藤、菊、紅葉など数多い中で、紫陽花は比較的少ないほうであるが、昔から、陶磁器や蒔絵、小袖や能衣裳に優れた意匠を残し、現代では、ゆかたや、きもの、帯の模様として親しまれている。
他の花が四季を通しての模様に使われるのに対し、紫陽花は夏限定と受け止められて、出番が少ないのかも知れない。
しかし、紫陽花は日本固有の花として、世界にも誇るべき花木である。
その名の由来の、アジサイとは、「集まる真の藍」と言う意味で、古には、「集真藍」と書きアズサイと呼ばれ、ズがジに転じてアジサイとなったと言われている。
このアジサイは、日本固有の花であり、中国には元来無い植物で「紫陽花」と言う事はない。白楽天の詩の中に出てくる紫陽花と言う別の花をアジサイと想い込んだのが『紫陽花』として定着したと言う。
アジサイの原種は、伊豆地方などの海岸線に野生するガクアジサイといわれる。万葉集にも詠まれているが、鎌倉時代に園芸化され、青紫の大輪の花が好まれ江戸時代に文様化された。
因みに歳時記で、アジサイの季語を拾ってみると、あずさい・手毬花(てまりばな)・四葩(よひら)の花・七変化(しちへんげ)・八仙花(はっせんか)・かたしろぐさ・刺繍花・瓊花(たまばな)など、この花の特性がよくわかる。 あずさい・よひらなどは、あじさいの古名。
紫陽花やはなだにかはるきのふけふ 正岡子規
紫陽花や帷子(かたびら)時の薄浅黄(うすあさぎ) 芭蕉
紫陽花文様の工芸には、
「紫陽花蒔絵螺鈿硯箱」 木製漆塗 江戸時代 東京国立博物館蔵
そのほか、多くの名品がある。
またもや、新カテゴリ増やしてしまいました。
『文様・模様・家紋の世界』です。
『色の世界』、『きものの現場』に続く三つめの柱です。アカデミックに小難しい世界でなく、日常に目に触れる日本の文様に、吉天風に親しむ世界です。
独断と偏見、勝手気まま、請売り、盗作、無責任な解説を加えながら、文様を親しみつつ紹介してまいります。(昔からある模様は、著作権ありません)皆さんも、珍しい模様があれば、教えてください。
森永製菓の、ミルクキャラメルの中箱に、懐かしの広告として同社の大正五年のポスターが印刷紹介されていて、母子は着物姿で、子はキャラメルの箱を手にしています。
お母さんのきものの袂の家紋は、ポスターの描かれた前年に、新しく作られたエンゼルマークが入っています。
家紋と言えば、日本の伝統的なものですが、さりげなくエンゼルマークを、家紋にしたてて、ポスターにした森永の商業主義はさすがです。
文様、紋様、模様に、プラス 家紋(紋章)。
新しくは、図案、デザイン、テキスタイル・デザインなどと呼ばれています。
では、それぞれどのように違い、どう定義づけられているのか。
さて、違いですが、長年言い習わして、使い分けて、 それとなくわかっているつもりですので、困ります。そんな~。
では、しかるべき大事典によると。
文様(もんよう)=文様 略して文といい、模様・紋様とも書く。
柄・図案・意匠・デザインと同じ領域。
何だ、全部ひっくるめて、違いなんて無いじゃないですか。
吉天風に仕分けて。
文様・文・紋様=古より様式化された伝統的な図柄。
模様=具体的に衣裳や、器物に装飾として用いられた絵柄。
紋章(家紋)=特定の個人や社会集団が、標章としてもつ装飾 文様。中でも家族集団の家紋が中心。
つづく