7月の初めに用意した暑中見舞いも、やっと一部あて名書きして投函した。
「夏風邪や 10日の病い 本復す」ポカ
「夏風邪は なかなか老に 重かりき」 高浜虚子
日本画の、パネルに貼る紙を、裏の方を貼ってしまったようだ。
裏だと、綺麗に色が出ない。
にかわが、効かない。
礬砂が、効いていないので、岩絵の具がのらない。
剥がして、貼りなおし。一からやり直し。こう言う失敗も勉強のうちだ。
世の中、何でも裏と表があるものだ。
地球も北半球は、夏でも裏の南半球は、冬だろう。
この家が良くて、毎日通ってきている。
梅雨明けから、この猛暑日続く間は、ここの庭の沈丁花と、千両の木陰が涼しい。
一日、ここで寝て過ごす。飼い主の家には、夜だけ戻る。
ワンコが、二頭もいてうるさいので、ここにいるのだ。
茶髪の小娘猫が、ついて回ってくるが、暑いので吾輩だけが、ぐったりと寝そべっている。
この家の主人が、相撲の中継が終わった時間に、ホースで庭に水を撒くので、吾輩はしぶしぶ出て、飼い主の家に帰って、餌にありつく。
塀の上に飛び乗ったり、ご近所のパトロールは、体力の消耗を考えて近頃は何もしない。
老猫の吾輩のことである、もしや、このまま、ここで死なれては困ると、この家の主人がそっと覗きに来る。
あとは、誰にも邪魔されないで、ここの楽園でじっとしている。格好の避暑地だ。
関東甲信地方が梅雨明けしたとみられる。と気象庁。
みられる、と発表。梅雨明けした。と言いきっていない、あいまいさが、お役所的か。
まあ、どっちでもいいが、真夏日の暑さだ。
平年の21日よりも15日早い、そうだ。
早速、暑中見舞いなど、作って出そう。熱中症対策など添えて。涼しそうなのがいい。
どうしているかなー。暑中お見舞い申し上げます。