大相撲の中継は、よく観るが、観客できもの姿の少ないのは、東京場所である。
現在、名古屋場所で暑いのに着物姿の女性を散見する。
大阪でも、福岡でも、季節にかかわらずきものの女性がいる。
何故か、東京の場所は、お正月の初場所でも、きものの女性は
あまりいない。 東京では、きものを着るより洋服で出かける事の方が合理的で楽なのかも知れない。 きもののお洒落は楽しむもので、着付けが面倒だとか、移動が不向きだとかは二の次でいいのだが。大相撲の中継は、よく観るが、観客できもの姿の少ないのは、東京場所である。
現在、名古屋場所で暑いのに着物姿の女性を散見する。
大阪でも、福岡でも、季節にかかわらずきものの女性がいる。
何故か、東京の場所は、お正月の初場所でも、きものの女性は
あまりいない。 東京では、きものを着るより洋服で出かける事の方が合理的で楽なのかも知れない。 きもののお洒落は楽しむもので、着付けが面倒だとか、移動が不向きだとかは二の次でいいのだが。涼しい月末半袖では寒い、10月になったら衣替え、着るもの用意しておかなくてはならない。
これが、ご婦人の「きもの」となると単衣とか絽のきものから、袷のきものになる。
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十月のきもの。
きもの 袷
羽織・コート 単衣・無双
長襦袢 単衣
帯 前半は、単衣や染名古屋帯
後半は、袋・綴れ・染、織名古屋帯
半衿 塩瀬・ちりめん
帯揚げ 綸子・ちりめん
本来、11月15日は「七五三」のお宮参りですが、近年は10月末ころから、11月初め頃の土日祭日に早めにされる方も多いです。
神社や写真館の予約の都合もあり、11月15日に集中することはないようです。しかし予約優先で、仮に雨の日でも強行することになると、子供や家族は気の毒です。今は車があるので雨に濡れることもなく済みますが、せっかく着飾った七五三の衣装も晴れを見ないで終わります。
昔から、暦の11月15日は比較的晴れの日が多くお祝いにふさわしい今日のような好天です。
さて、七五三の行事が分散されて、きもの業界で11月15日は「きものの日」と定めてきもの着用を推進しています。業界人はこの日こぞってきものを着用しましょうと音頭をとっていますが、効果ははかばかしくないようです。
きものの需要は、衰退の方向にあり、産地、問屋、小売の流通は年々細っています。
日本の文化であるきものを守ると言っても、着用者が少なくなればそれまでです。
やはり、きものだけでなく、和の文化全般と組んで総合的に振興を図るべきでしょう。
茶道、華道、日本舞踊、歌舞伎などもありますが、畳のある和室や、器も楽しめる和食と、日常に「きもの」と共にあって、日本文化全般を考えることでしょう。
冠婚葬祭のきものだけでなく、本当にきものを楽しめるようにすすめることが、大事です。
晴天で、きもの日和。
白大島紬のきものに、紺色の櫛織の袋帯。
裾廻しと、帯揚げ、帯締めは浅黄色。バッグも葡萄唐草模様のブルー系です。この時期ふさわしいきもの姿のお人でした。髪もショートカットでお似合いです。
もう一人すれ違った人も、紬の細かい白がすりでしたよ。
衣更え関係なく、お単衣のきものでお出かけの方が五月十日過ぎから増えました。
当然でございます。
昔の決まりごとで、六月一日からとは、限りません。
気候、気温に合わせて先取りしてきものをお召し下さい。
塩瀬に、鉄線の柄や夏草などの手描きの帯など合わせて、清涼感を出してください。
昨日から、年賀状が売り出され街には着物姿の人も見られるようになりました。
いつもの様に、簡単に この月のお召し物のご案内をしておきましょう。
<霜月・師走(十一、十二月)のきもの>
きもの 袷
羽織・コート 袷
帯 袋・綴・染め、織名古屋帯
半衿 塩瀬・ちりめん
帯揚げ 綸子・ちりめん
ここまでは、きものに慣れ親しんでいらっしゃる方々には先刻ご承知のことですが、TPOについては、フォーマル、街着などで細かく変ってまいりますので、よく吟味してお揃えください。
いつも、申し上げて居りますように、お召しになる日が分かっておりましたら、早めに出して点検され シミ汚れ、カビなどが出てないか確かめて必要なお手入れを専門家(悉皆屋さん・和服店)に依頼しましょう。
帯び合せや、小物などもあらかじめ考えておきます。
日頃、きものを着慣れて居られるお友達が、いらっしゃればご相談されるのも良いでしょう。
きものビギナーの方も、この時季、臆せずにきものを着てみましょう。お母様のものでも、何でもお手元にある着物で挑戦して見てください。
東銀座、新橋演舞場、歌舞伎座前、4丁目和光前から、有楽町へと、歩いてみると、さすがに着物姿の人多く、遭遇します。
九月もお終いですが、そろそろ汗になった夏物や、単衣もののお手入れと、10月のきものを出して点検して置きましょう。
一般的な、10月のきものを書き出してみました。
きもの 袷
羽織・コート 単衣・無双
長襦袢 単衣
帯 前半は、単衣や染名古屋、後半は袋帯・綴・染、
織名古屋帯
半衿 塩瀬・ちりめん
帯揚げ 綸子・ちりめん
以上は、一般的なものですから、詳細はそれぞれのきものに、あわせてご相談ください。
また、11月に七五三のお祝いを控えていらっしゃるお家は、お子様のお祝い着や、附属のもの細かくチェックして揃え、成長の早いお子様のことですから、寸法や、揚げなどよく合わせてあげてください。
美容室、神社、写真館など予約を要するところは、早めにお申し込みされることが肝要です。
付き添いの方が、和服をお召しになる場合も、入念にご用意なさって下さい。
きもの美人になる秘訣は、まずきものを着ることからです。
億劫がって、着ないときもの美人にはなれません。何でも手元にあるきものを、着てしまえば自分でも驚くほど「きもの美人」になっています。お試しください。
喜如嘉に生かされ 芭蕉布に生きる「喜如嘉の芭蕉布 平良敏子展」(同実行委員会主催)が、京都展(八月二十九日~九月一日、京都産業会館)と東京展(九月二十三日~三十日、東京銀座の時事通信ホール)で開かれる。(入場無料)
喜如嘉の芭蕉布は、1974年に重要無形文化財に指定され、また、平良敏子さんも2002に人間国宝に認定された。
喜如嘉の地に生を受け八十八年、その土地でひたむきに芭蕉布に生きる平良敏子さん。その生の軌跡はまた、「喜如嘉の芭蕉布」が世に広く知られていく足跡そのものであった。
今回の展覧会は米寿(トーカチ)を迎えても、なお尽きぬ芭蕉布への想いと創作活動の集大成として開かれるもので、芭蕉布の着尺約五十点帯約百四十点が出品される。
なお、東京展の期間中、毎日午後2時から「平良敏子お話の会」が催される。
(当記事は、「染織文庫」八月十日号より転載)
同時開催・琉球染織工芸展
琉球紅型・久米島紬・琉球絣・読谷山花織・首里織物・宮古上布・八重山上布・与那国花織など出展
まだまだ、暑いことですが、一般的な長月(九月)のきものについて。
九月は、六月と同様に単衣を着ますが、秋を意識した色柄・質感を選びます。
今年のような猛暑は、九月に入ってもしばらくは絽や紗の透ける素材のものに、帯あわせで調和を取りながらお召しになるのもいかがでしょう。
きもの 単衣 絽の単衣
長襦袢 絽
帯 前半は絽・絽綴れ単帯
後半は単帯
半衿 前半は絽
後半は、立てしぼ・絽ちりめん
帯揚げ 絽・立てしぼ
六月も、単衣のきもの姿の女性よくお見かけいたしました。
ご参考までに、盛夏のきものについて
文月(七月)・葉月(八月)のきもの
きもの 絽・紗、夏大島・夏塩沢などの夏の紬・麻の上布
長襦袢 絽・紗・麻
帯 絽・紗・羅・絽綴・麻
半衿 絽・麻
帯揚げ 絽・紗
色柄、TPOは、きものに詳しい先達に相談を。
汗になったら、専門のプロに汗抜きのお手入れを早めに。