手紙は、手書きで封書がうれしい。
手紙をいただくのも、差し上げるのも、字の上手、下手にかかわらず手で書いて封筒の大きさに畳んで封入し切手を選んで、ポストに投函するのが心が伝わる。
ケイタイや、PCでメールも瞬時に相手に届く便利さはあるが、親しい間柄や身内に限るべきと思う。
手紙は、メールに勝るおしゃれであることに、気づいたとき、もっと気軽に書いて送りたい気持ちになる。
封筒と便箋、切手をバックに入れて持ち歩けば、結構なモバイル・ツールだ。
筆記具も、万年筆、筆ペン、顔料インクのボールペンなど自分の書きやすいものでいい。
便せん一枚や、二枚を書き損じても良いつもりでともかく書いてみる。
思い出せない漢字などがあれば、かな書きで代用する。コンパクトな辞書や、電子辞書などもいいが、バックの重量が増す。
喫茶店の片隅で、筆をはしらせているのも誠おシャレではございませぬか。
御礼状や、お見舞状などは、自宅できちんと書くのが礼儀だと思う。
しかし相手によって急ぎの返事は拙速主義でハガキですます。遅れないことだ。
司馬遼太郎さんにいただいた返信ハガキは五行ほどだが、大切な宝物として保管している。
旅先からの絵葉書や、これから冷たい飲み物のコースターの裏に一言書いてポンと封筒にいれて親しい人だから許されるお便りも楽しい。
ともかく、ポストにいれて相手に届くまでのインターバルは、宝くじを買って当選を待つようなま合だ。
暑中見舞いのかもメールが売り出されているが、業務用の暑中見舞い以外はすべて手で書いてみようと思う。