「たけのこ生活」という言葉を、知ってる人は、もう少なくなっただろう。
戦後、焼け残った衣類や、家財を売って、生活を立ててた時代のこと。
売り食いで、たけのこの皮をはぐように、きものなど、売って暮らしを凌いだ。
今は、買うときは高価だった「きもの」も、売って処分するとなると、二束三文、段ボールいっぱいの着物も、数千円になるか、ならないかだ。
これでは「たけのこ生活」にならない。
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実は、昨日の土曜日、週一の買い物で、少し離れたところにあるスーパーに行こうとしたが、小雨で億劫になり、近くの若い夫婦がやっているミニスーパーを覗いたら、思ったより簡単になんでも揃った。
食料品から雑貨まで、少しぐらいなら何でもあって、しかもスーパーより安い。
普段から利用してはいたが、こんなにまで全部、ここで賄えるとは思っていなかった。
ちなみに、このミニスーパーの店名は 「たけのこ」 と言う。
この店のモノだけで、生活できるので、これぞ 平成の「たけのこ生活」。
「国民の生活が第一」とか何とかイチャッて、徒党を組んだ人たちが居たっけ。
まだ、二十七万人の人たちが、仮設住宅で避難生活をおくっておられる。
この現実を、どうするかが第一でしょうに。