ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

秋の夜長に読むミステリー

2012-10-19 13:07:41 | 読みモノ

めっきり秋めいてきて、暖かい布団の中でミステリーを読んで過ごすのには最適なシーズン。

聞いたことはあっても読んだことがなかったミステリーを読んでみた。

まずは「十角館の殺人」(綾辻行人)。有名である。クリスティの「そして誰もいなくなった」への

オマージュなのかは知らないが、それっぽい。無人島にある十角形の建物の中で一人また一人と

殺されていく話。いいねぇ。久しぶりに読んだなぁ、こういうの。

当時(1980年代)の大学生の生活ぶりがなつかしい。「紅茶に角砂糖入れますか?」みたいな

小物の扱いとか、女子学生が炊事を当たり前のように引き受けるとか。そういう楽しみ方も

あってよかったんだけど、あれ、十角形の意味あったかなぁ。

 

次は「七回死んだ男」(西澤保彦)。BSの番組で薦めていたので読んでみた。

コメディっぽい語り口がウマい。同じ日を9回繰り返す特異体質の高校生が、

その9回が終わる前になんとか祖父が殺されるのを防ごうと奮闘する

話。なんとなくそんな気がしていたとおり、日付を間違っていたわけですが

(ぽてちはネタバレとか全く考慮してませんよー)、それが自分が死んでいたから

というのは気づかなかった。1日寝ていたのかと思った。

こちらは1990年代のお話だったが、それほど古い感じはしなかった。

 

どちらも日本製のミステリーで親近感ありました。ちょっと昔が舞台だったから

かもしれない。今の小説に必ず出てくる携帯電話も、インターネットも出てこない。

古き良き時代のミステリー。