小説を読んでいると、作中に出てくる食べ物が食べたくなったり、舞台となっている場所へ行ってみたくなったりします。
「河岸忘日抄」(堀江敏幸)を読んでいたら、「ガラパゴス」という名のコーヒーが出てきて、
さらにその香りまでもが感じられるほどの筆力なので、探し出して買ってしまいました。
ガラパゴスとは単なるコーヒーの名前ではなく、実際にあのガラパゴスで生産されているコーヒーです。
あれほど厳しく人の立ち入りが規制されている島でコーヒーなんか作れるの?と誰しも思いますが、
ちゃんと生産されているようです。ただしやはり量は少ないので、それほど簡単に手に入るものでもないようです。
お値段もちょっとお高めです。まだ飲んでいないので、味は不明。
でも、この小説を読んでいると飲んでみたくなるんだなぁ。
ちなみにこんなお話です。
「ためらいつづけることの、何という贅沢──。ひとりの老人の世話で、異国のとある河岸に繋留された船に住むことになった「彼」は、
古い家具とレコードが整然と並ぶリビングを珈琲の香りで満たしながら、本を読み、時折訪れる郵便配達夫と語らう。
ゆるやかに流れる時間のなかで、日を忘れるために。動かぬ船内で言葉を紡ぎつつ、なおどこかへの移動を試みる傑作長編小説。 」
(Amazonより)
小説もコーヒーもお試しあれ!