マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

「落葉松」について

2009-02-20 23:46:01 | 音楽
明後日に迫ったプロムナード・コンサート、今回はいろいろと変わった曲を弾くのです。
先日スクリャービンのソナタを弾くと書きましたが、それがメインで、時間が10分くらいなので、他の曲も弾こう…と。
よく知られた曲がいいということで、ショパンの別れの曲と、日本人の作品で、小林秀雄氏の「落葉松」を弾くことにしたのです。
落葉松は、もともと歌曲で、以前伴奏を弾いたことがあって、とても好きな曲の一つなので、ピアノ用編曲があると知り、是非弾いてみたいと思ったわけです。
詩人、野上彰氏の1947年作の詩で、野上氏が最も愛した浅間高原や軽井沢の自然と、そこに広がる落葉松林への思いが切々と歌われたものです。
ピアノ伴奏つき独唱曲だったものを、小林氏自身がピアノ用に編曲したもので、よりピアニスティックになっています。
楽譜が全音から出版されています。

小林秀雄 ピアノ作品選集 「落葉松」

他には、合唱曲もあるようです。
最近テレビでふっと耳にしたCMで、この曲が使われていました。
へぇ~CMになるんだぁ…と思いましたけど、ダイキン工業の企業CMで使われています。
ダイキン工業CMライブラリの「企業CMを見る」をクリックするとフィルムが出てきて、その一番左の紅葉の写真をクリックすると「落葉松」の初めの部分が聴けます。
その隣の「初恋」という曲もすご~く好きな曲なのですけど。
日本の歌曲にもいいものがたくさんあります。
実は大学時代3年間も声楽をやったので、歌はけっこう歌っているのです。
自分でも歌いたいとは思うのですが、あれもこれもはなかなか…。