マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ベートーヴェンの易しいソナタト長調

2013-05-16 22:38:35 | ラ・プロムナード・ミュジカル
コンサートまであと3日。
練習は、どんなにやっても十分すぎることはありませんね。
次々といろいろ思うことが出てきて、どこかで切り上げないと…。

さて、コンサートで最初に弾く、ベートーヴェンのソナタのこと、書いてませんでしたね。
第20番ト長調作品49-2です。
作品49の2曲は、ソナチネアルバムにも載っている、易しいソナタと言われるものです。
番号的には、ワルトシュタインの前なのですが、作曲されたのはもっと前だとみられています。
1796年と推定。
簡素で演奏が容易な点から、練習曲として書かれたものと思われます。
とは言え、音楽としての美しさを備えていて、決して初心者用と侮るわけにはいきません。
やはりベートーヴェンの作品なのです。
作品49-2の方は、2楽章から成り、第1楽章は、速い楽章でソナタ形式。
規模は小さいですが、高度な作曲技法がうかがえる曲になっています。
第2楽章は、メヌエットのテンポでと指定されている、ロンド形式による楽章です。
ABACACodaという構成です。
優しさとかわいらしさを備えた曲…かな。